自然を尋ねる人

自然の素晴らしさ、豊かさ、人と自然の係わり合いを求めて!自然から私たちにくれる贈り物を見つけるために今日も歩く。

言わせない

2014-12-10 21:30:10 | Weblog
福山市は2016年には市が出来て100年になる。
100年になるのに知名度が一向に上がらない。
東京帰りの女学生が福山は名物が何にものないのよ。
だってさ―、みんな福山を教えるのに「尾道と倉敷の間の駅」だと言わないとわからないけー。
へ―じゃあんたはどうゆう説明をしとるんにやー!
人にはわからんでもえ―、ばらの町だけでもええけ―宣伝すりや―ええのに!
福山市はとにかく一生懸命で100年に向けて考えている。
100万本のばらの町にする為には無償のバラの苗配布、
ばら花壇を作ればかなりのお金を助成してくれる。
ついにはAKBに『鞆の浦慕情』なる演歌を歌わせている。


この人福山市の人かと思えば千葉県人だって


100周年イベントを民間から公募しており、
来年のプレ100年に応募した団体は40数チームもある。

この中には堂々川ホタルもエントリーした。
ホタルの堤案内容は「もう何もないとは言わせない」
福山弁で言うたら「なんもなやーたーいわせんど」「でもさ」と比べると怖い言葉になる。
さて、何もないとは
いえいえありますら―。
堂々川の砂留群は江戸時代に作られ現存日本一。登録有形文化財だ。


1番砂留

6番砂留


この砂留がもし広島市に造られていたら大雨で亡くなった人はほとんど皆無と思えるが
そこが浅野藩と阿部藩の違いかな。トップがやる気になると出来るものだと思った。


今年の秋は綺麗だった6番砂留


私、ホタルの事務局長が頑張ってブログを書いても見ずにして
福山は倉敷と尾道の間よと言ったり、福山のメーカーが作るラーメンに「尾道ラーメン」と名付けたり
何と馬鹿な人たちが多いのか。そして福山市は知名度が低いといっておればよい。
神辺に国の史跡「廉塾」がある。そこは菅茶山が塾を開き頼山陽が塾頭になった事もある。
その菅茶山がまとめた「福山志料」という本に書かれているものが堂々川の傍の山にある。


ここでは習字道具一式がそろう
ここに生える木はど根性木


木が生えている岩が硯岩、その傍には筆置き岩があり、墨つぼ石もある。
ちなみに筆置き岩は我が拝の命名である。

その場から見える平野の一部が御領遺跡
佐賀県の吉野ケ里遺跡の約4倍の面積がある。中四国九州で見れば敷地は
ダントツであり、まだ全容は解明されていないが縄文後期から
中世までの遺跡が発掘されている。


御領遺跡を山から見る


遺跡があれば当然山にはお墓があるはず
奈良の前方後円墳等の規模とは異なり小さい古墳が沢山ある。
昭和初期の書物では600基もあると書いてあり、ほとんどが盗掘されている。


近くで見れば

道路から見て7基もある


近年山の松が枯れ始めたので伐採したようだが松を切り出した重機が
かなりの古墳を壊していると私は思えた。


古墳が壊れたような石

最近の仕事か


日本でもトップレベルの遺跡そして古墳
年代的にも古く、古代のロマンが漂う遺跡を壊す?
夢もロマンも感じさせない現状をほっておいて46万人規模の中国地方4番目の都市が
尾道と倉敷の間にある所では情けない。
現実に探せば日本トップレベルは沢山ある町だ。
方言で「あればー こればー ちいとばー」が備後弁の最たるものだが
これでよいのだろうか。