自然を尋ねる人

自然の素晴らしさ、豊かさ、人と自然の係わり合いを求めて!自然から私たちにくれる贈り物を見つけるために今日も歩く。

薬草の話

2007-09-27 16:00:13 | Weblog
 薬草と言うには無理があるが
案外知られていない「みずひき草」の意味から説明を始める。
ミズヒキは紅白で出来ており、お祝いなどで使われる。
紅白を頭に入れて、この花を眺めてみる。



上から見ると紅、下から見ると白。ちゃんと紅白になっている。
そんな話を聞いたカタツムリが「ふん」そんなこと誰でも知っていると笑う。



でもこのカタツムリも悪いやつだ。今糞をしている最中だ。
今日の勉強はオトギリソウと彼岸花に絞り研究発表をする。
まずオトギリソウ。



昔々晴頼という鷹匠がいた。
この人の鷹は傷をしてもすぐに元気になるという噂があった。
鷹匠には弟がおり、早く直る秘密を兄に聞いても教えてくれない。
弟は兄が鷹を飼育している部屋を覗き込み秘密を知った。
それは薬草を煎じて其の汁を鷹に塗っていた。
弟は急いで妻の親に其の秘密を教えた。
しばらくして門外不出の秘密の治療が漏れたことにきずいた兄は
弟を刀で切り殺してしまった。
ー「おと」うとを「きり」ころしたー其のことからおときりそうと名前が付いたと言う。



現在このオトギリソウの薬効は「切り傷」、水虫、冷え症に良いとされている。
冷え性にはオトギリソウの乾燥したものを二にぎり木綿の袋に入れて風呂に入れる。もしゲンノショウコウがあれば同量入れればなお良いとされる。

ようやく咲く気になった彼岸花の薬効を改めて確認したので報告する。
広島県の薬剤師の先生の言われたことである。





ここにもドクバナ、キツネバナ等沢山の名前を持つ花が咲いている。
この花の下にある球根が体の中にたまる水分を取るのに良い働きをする。
特に足の膝の部分に貯まった水抜きによく効く。
以下の写真を見ながら読んで欲しい。
球根を堀上、すりおろす。それをメリケン粉等と混ぜて
一番下の写真、足裏に貼る。そこにはつぼがあるから其の周辺に貼る。
1年もすると慢性化するから注意が必要である。
(より効果を出すためにはトウゴマを混合させるのがよいのだが素人は避けるべきだ)





彼岸花の球根の活用は医師や薬剤師さんに相談すれば教えてくれる。
民間薬としては最高のものだと思うのは私だけだろうか。

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21 コメント

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為になります。 (あさがお)
2007-10-02 09:44:55
自然さんとこでは、いろいろと学識があってお勉強させてもらっています。
彼岸花は青森ではあまり見かけないのですが、弘前のお寺の境内で咲いたとニュースが流れていたのは先日です。ここでも苦労の末にやっと群生したとのこと。ご近所でも「咲いた?」「咲かない」で話題に上ります。我が家では昨年買った球根がやっと蕾2本出て来ました。今朝は少し開くかな?
今年は追加で球根を買いましたが、いくら覗いても芽が出てきませんで・・・HSではすぐ売り切れなんですよ、知人も手に入らず来年は必ず早めに買わなきゃと勇んでいました。
毒は上手く利用すれば薬ですね了解です、長々と失礼しました。
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前にはどうもありがとう (縄文人)
2007-09-30 18:27:14
彼岸花の足の膝の部分に貯まった水抜きによく効く。効能と作り方を教授していただきました。
やはり、真っ赤な花だけあって、花の色のように鮮やかな効能があるのでしょう。

自然さんの今日の口上は、『がまの油売りの口上』聞いているようで乗りガありました。
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名前の由来 (ラベンダーK)
2007-09-30 10:45:54
オトギリソウの名前の由来がよくわかりました。
可愛い花だけどそんな由来があったとは・・

彼岸花が今は見頃ですね。
膝の水抜きに効くなんて初めて知りました。
毒があるから触っちゃいけないと子供の頃に言われていた彼岸花。
良い働きもあるのですね。
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Unknown (vert)
2007-09-29 23:36:26
自然さん
こんばんは~~~

今日はいっぱいいっぱいお勉強させていただきました♪

すばらしくためになるブログ 自然さんページですね

それにしても
最後のフォト・・・・

爆笑しちゃいました!!!
魚の目のようなツボ。。。。

あっ ゴメンナサイ
不謹慎でした・・・ペコリ
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Unknown (HISA)
2007-09-29 20:53:25
別名曼珠沙華は死人花、捨て子花、手腐れ花など
ろくな名前で呼ばれてないですね。でも私は華やかなこの
花が大好きです。これはアルカロイドという毒物が
含まれているところから子供達に誤って口にしない
ようにと付けられた名前だと思います。
彼岸になると必ず咲くこの花に私は自然の神秘、魔力
を感じています。

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ミズヒキ草 (hohoemi)
2007-09-29 13:27:48
ミズヒキ草、可愛い花ですね。
オトギリソウの花の言われ始めて知りました。
彼岸花も薬草に使われるのですね。
知りませんでした。
私も実は定年前、長い間デパートの婦人服売り場で
立ち仕事をしていたせいか、膝痛で悩んでいます。
彼岸花の球根を摩り下ろして足の裏に塗ると良いのですね。実践して見ようかなと思います。
色々ためになるお話有難う御座います。
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事後報告 (かのこ)
2007-09-28 22:30:12
自然を尋ねる人さん今晩は
明日ヒガンバナを載せますので
自然さんのブログを貼り付けました。
事後報告になりましたが
宜しくお願い致します。
おやすみなさい。
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彼岸花 (白熊)
2007-09-28 21:14:35
足の裏のこの場所はたしか
ツボのあるところですね
彼岸花をこのツボに
当てるのでしょうか
興味があります
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薬草 (とくさん)
2007-09-28 12:15:51
こんにちは
山の仲間Kさんが薬草として、農園で栽培してると聞いて思い出しました。
どんな効能が有るか聞き洩らしたが、自然さんの発表で分かりました。

又一つ知識が増えました。
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ミズヒキソウ観察してみます (tkhs)
2007-09-28 09:07:58
咲いていますので!上から見たり下から見たりしてみます。
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自然さん~こんにちは (guuchan)
2007-09-28 07:40:33
ミズヒキソウ、なかなかいい写真ですね。
guuchanが撮ったミズヒキソウの写真は、パッとしないものばかりで、お茶をひいてばかりです。

ところでカタツムリは何処からフンをするのですか?

オトギリソウの話は、野蛮ですね。
そういうDNAを受け継いだのですかねえ?すぐに父親を斧で切りつけたり、、、。

ヒガンバナが膝の水抜きに利く?
guuchanはそれにはちょっとヒカンテキですね。

オトギリソウ見るたび弟切り思い出す




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素敵みなブログ (siawasekun)
2007-09-28 05:02:18
自然を尋ねる人さん、今日のブログ内容は、とても、面白いですね。

オトギリソウの話、楽しかったです。

ヒガンバナの球根の薬効話は、流石ですね。
よく分かりました。

素敵なに花ショットに、珍しい話、ありがとうございました。
しっかり楽しめました。
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ヒガンバナの効用! (すぅ)
2007-09-28 03:43:04
自然を尋ねる人さん 才ノヽ∋―_φ(゜▽゜*)♪

ヒガンバナには有害な物質があるということは知っておりましたが、使い方によっては薬効があるのですねっ。万能薬です!
オトギリソウは我が家でも切り傷のお薬として、小瓶に入れ常備していまーす。
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自然を尋ねる人さん...こんばんは. (お気楽で--す.)
2007-09-27 21:28:16
ハィハィ 彼岸花の 効果効用 興味しんしんです...
 楽しい お話し 有賀等御座いました.
又 遊びに 来ます.
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Unknown (KY)
2007-09-27 21:05:34
ミズヒキ紅白で見たのは初めてです。紅白あり、ミズヒキなのですね。赤いのは見たことがありますが…。
こういう寄せ植えがあったらほしいな!
彼岸花は一度も撮ったことがなかったのですが、今日ようやく見つけることが出来ました。
根に薬効があるのですか?毒と薬は紙一重なのかな?
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鷹匠 (和三郎)
2007-09-27 21:01:48
日本の街では、けっこう鷹匠町という地名が残っていますね。徳島市にもあります。
現在も日本には鷹匠はいるそうですが、使っている鷹は、イスラエルなどの中東からの輸入物だそうです。
日本の大鷹やイヌワシなどは絶滅危惧種で、捕獲することが許されないらしい。
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Unknown (the-fuji)
2007-09-27 20:52:57
薬草について、随分お詳しいですね。医者いらずですか。
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薬効 (かのこ)
2007-09-27 20:41:59
自然を尋ねる人さん今晩は。
オトギリソウについてはその続がありますね。
省いてはいけません。(笑)
葉には弟を切った時に飛び散った血しぶきが
てんてんとした斑点になっていると言うことです。
確かに葉を空にかざすと 小さなてんてんを確認しました。
薬効よく解りました。
オトギリソウが余り無いのが残念です。

ヒガンバナの球根の薬効は知っていました。
かのこが小学校3年の時 ガンで無くなった祖父の為に 亡父がその薬効を聞いてきて 毎日足の裏に摩り下ろした物を張っていました。

その時祖父はお腹に水が溜まっていて 苦しそうだったのでそうしたようです。
でもお腹の水は抜けなくて亡くなりました。

それでかのこにとって忘れない植物です。
薬効から昔のことを思い出してしまいました。

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彼岸花。 (るな)
2007-09-27 19:30:07
水引草、何度撮っても、なかなか紅白に
写ってくれず、悩み続けてます。
よく見ると、あの小さなお花、上下に紅白に分かれてますね♪

彼岸花、花も葉の生え方も
強烈な個性。他の植物と違った生き方を選んだ
独歩の生き方ですね。
紅い派手なお花は苦手なのですが、彼岸花はとても好きです。

植物の毒は使い方で薬に。
ニンゲンの毒は、どうしようもありません。
テレビのニュースを見ていると、悲しくなるこの頃です。
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ミズヒキも (横浜のおーちゃん)
2007-09-27 19:02:45
ヒガンバナもたくさん見かける季節です。
また春のビヨウヤナギやキンシバイもたくさん見るのに、オトギリソウはめったに見られません。
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さすが! ()
2007-09-27 18:14:29
オトギリソウの名前の由来、良くわかりました。
良く出来たお話ですね!
オトギリソウは入浴剤などに入っていますので知っていましたが、彼岸花の薬効は初めて知りました。
彼岸花を撮る事にばかり一生懸命でした。
最近では、彼岸花も球根を採るほど見かけませんが・・・。
子供の頃から「毒があるから触ってはならないもの」と思い込んでいました。
口に入れない限り大丈夫なのですか?
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