自然を尋ねる人

自然の素晴らしさ、豊かさ、人と自然の係わり合いを求めて!自然から私たちにくれる贈り物を見つけるために今日も歩く。

2010-08-09 16:50:50 | Weblog
お盆のころの夕方からカネカネカネと
堂々川の山の奥から蝉の鳴く声が聞こえてくる。





このセミの鳴き声は聞く側の思いで違った音になるが普通はカ行のカキの音になるという。
ある人は「カ・カ・カ・カ・・」そしてある人は「キ・キ・キ・キ・・・」と聞こえるらしい。
私の場合はカネ・カネと聞こえる。それにつけてもお金が欲しい!
その蝉の名前は「ヒグラシ」と言い日暮から鳴くからついた名前なのだ。
同じころツクツクホウシと鳴きだす蝉がいる。
お寺さんが旧盆法要で各家庭を回り出す頃に耳にする鳴き声だ。
昔からお寺さんに尽くす門徒に聞かせるように鳴くそうだ。
言われれば「つくすつくす法師に」と聞こえなくもない。
人の耳はかってに聞くから言葉には注意せよと教えているのかもしれない。


昼間から鳴くツクツクホウシ


さて、理屈を言う蝉はさておいて我が家の近くでなく蝉を紹介する。
クマゼミ


我が家辺りでは一番大きい、鳴く声もでかい

鳴きながら後ろに下がり、アブラゼミを追いやった


アブラゼミ


我が家近くでは一番多い蝉

子孫繁栄を目指すアブラ
地上まで落ちながらアブラ汗を流してがんばる姿に拍手

邪魔なニイニイゼミを追いやろうとするが
ニイニイ蝉は小さくても簡単には席を譲らない


そうこうしているうちに卵を産む準備ができたアブラ蝉は木の根元近くへとまりだす。



そうして7年間木の根から栄養をもらいながら
地中で温度25度を感じたら地上へ現れ成虫になる。
(このセミのせいで7年間も我が家にいてくれたカタクリは今年消えた)



高い場所で脱皮している。
盆踊り、浴衣姿の女性もたくさんいたが良く見るとみな中高の女学生。
背が高いのにはいまさらながら驚いた。
そうかだから蝉も高いところへのぼったのか。



我が古里の盆踊りはこんな田園に囲まれた小学校で行われた。
のどかでカネカネの欲もない踊らにゃ損損の村盆踊りを見た。

堂々川のトンボ

2010-08-07 14:25:41 | Weblog
今日は立秋 
72侯涼風至る(すずかぜいたる)涼しい風が立ち始める
暦に書いてあればそんな気もする。
ちなみに温度計を見ると35.1度(最高時よリ2.6度低い)
先日の草刈りの時ナツアカネらしきトンボの乱舞を見たので堂々川を尋ねる。
備後国分寺付近ではチョウトンボが舞い、赤とんぼも飛んできて時々休む


チョウトンボ

赤とんぼ(猩々トンボ?)


今年はシオカラトンボ?の姿がやけに多い


シオカラトンボの♀

シオカラトンボの♂


お目当てのナツアカネ?


日中は草の中のようだ


草を刈り始めるとどこからか飛んできて50匹ぐらいの群れになる。
今年はコオニヤンマやギンヤンマの姿をほとんど見ない。
見た。シャツターを押した。とり逃がしたトンボはコオニヤンマ。


幼虫の姿は普通のヤゴとは少し違った形をしている

8月8日リベンジでとり返したコオニヤンマ


ここからはイトトンボを見てもらう。
図鑑で調べても型や色がよく似ていて判断がつかない。
つまり名前がわからない。


砂留のしぶきの中の苔に止まる


よく似ているイトトンボ







水質調査の時カワニナの餌にしたスイカに止まるハグロトンボ


カワニナが10匹ほどスイカを食べている


涼しい風吹くとは言っても、夏の最盛期、汗は噴き出てくる。
が暑いときの水辺、
堂々川の食物連鎖の頂点に立つ長い生き物青大将が涼をとっていた。


ヤヌシ約1.7m


調子よくフォト撮りを楽しんでいたのだがこのときは背中に寒さが走った。
暑気払いした立秋でした。



堂々川の水質

2010-08-04 17:25:37 | Weblog
 36年間中国地方ワーストNO.1の芦田川
その芦田川へそそぎ、汚れに大きく関与している高屋川
その高屋川へそそぐ堂々川の水質調査を地域の小・中学生と行った。
8月3日午前9時集合
点呼をとって目的の5番砂留川原まで約800mを歩いてごみを拾う。


23名の子供たち
すでに31度を超えていた

拾ったゴミは45㍑袋に1/3
昨年に比べても大幅に少ない


堂々川ホタル同好会と福山市の出前教育がおこなう水質調査の説明から始まった。
気温はどんどん上昇する。
飲み物はスポーツドリンク、サイダー、お茶を順備して
熱中症に対しての配慮もしたつもりだ。
町内会も協力してくださりテントを張ってもらった。


1週間前子供の参加が2名で困った困ったと
首を振ったのがウソみたいに多くの方に助けていただいた


少し引っ込み思案の子供たちも


川の中に入り自由研究の為の質問もたくさん出る


約1時間水から上がった。
2個所から水中に生息する生物を採取してその指標生物から
綺麗な水、やや汚い水、汚い水等4段階に仕分けをする。
ここらで一休みと川の水で冷やしていたスイカを切る。


若いって素晴らしい
6切れも食べた猛者がいた


本日の成果は指標生物による生物調査と化学調査を行う。
化学調査は試薬を使った。少しピンク色に変色した。



「本流はやや汚い水、支流の水は綺麗な水」
今回が4回目であるが綺麗な水の判定は初めてである。
8月4日の中国新聞では古里の川は良好な水質を保っていると記載された。
ところで子供たちと食べたスイカはカワニナの餌にするためホタルが飛ぶ場所へおいた。
一時間後にはカワニナがスイカによってきていた。
カワニナはスイカやメロンの皮は大好物である。



今回の水質調査は多くの人のご支援で大成功でした。
みんなが帰ったその後はまた静かな堂々川が戻った。


アシのいっぱい生えていた川は綺麗な小川に

カラスアゲハが水辺て舞った


が一六の野郎はまだ出没している。


ししが土を掘った跡


中国新聞の記者さんがこっそり渡してくださったデーターでは竹炭が効果を出したとのことでした。
さっそく竹炭を撒くために準備することにした。

薬草の研究会

2010-08-02 09:59:15 | Weblog
8月1日 数日間いつもの夏らしい程度でおとなしくしていた猛暑が帰ってきた。


いいねー、段差はあるものの稲もこの暑さで順調に育っている


久しぶりの薬草研究会、名前を変えて新しい門出。
「薬草研究 美野自然の会」今の会員は何人か不明
今回題材にあがったのは
アサガオ、ガマ、キュウリ、夾竹桃、ゲンノショウコ、桑、スイカ、
ムクゲ、桃、やまもも、杜仲、メインが実習を入れた桃とシソ
12品目の薬効を学んだ。
参加者の顔ぶれから、ある程度年齢を重ねた老若男女で今回の参加は16名。



桃とがまについて
童話から桃太郎と因幡の白ウサギの話を引用した。
桃太郎はお隣の岡山県の話だが桃が流れてきたのは
広島県道後山を源にした成羽川でおじいさんとおばあさんが
川で拾った桃から生まれたとあるが
本当は桃を食べたお爺さんとおばあさんの間にできた実子だ。
つまり桃を食べたことで若返ったお二人が子供を作ったのだ。


桃太郎の時代の桃は昔々のことだから今のような白桃ではなかった
我が家の桃であるが無農薬だからいたるところに傷がある
もし傷がなかったら1個1000円の値がつく高級品だ
若返ろうとしたらお金がかかるのだ


ガマは大国主命がサメに皮をむかれた兎を回復させた話
ガマにくるまりじっとしていたら元の白い綺麗な毛が生えてきた。
つまりガマには消炎作用、血止め、切り傷、やけどに効果がある。
いつの時代から語り継がれたかは分からないが
その時すでに今の薬効を知っていた人たちはすごい。
私の薬草教室にはこんなエピソードを含小冊子「おばあちゃんの民間薬」
が基本になっている。


ガマ、茶色い部分を軽くたたくと花粉が出る


今回の成果はシソジュースと振りかけだ




赤シソ

青シソ


薬効から
青シソに含まれる物質により発がん物資を抑制する効果
各種のアレルギーを改善する効果(例花粉症が改善した)
風邪の初期に効果がある
食欲不振
下痢
口内炎・口臭
魚毒消し
イライラ・精神不安
と言われている。
この文献を参考に会員が自分たちで効果を確認して発表する部分もある。
ジュースやふりかけの作り方は後日余裕ができたらレシピを紹介する。

話の途中になったが余談話に
杜仲茶の話題になりお店で売っていた製品と杜仲の葉
杜仲茶にする人には葉っぱ64枚無償で提供することにした。



途中で元にかえり
桃の葉のアセモに効く効果を事務長が話した。
桃の葉を30枚なべに入れて煮ると緑色から茶色に水が変わる。
その液を風呂に入れて孫の背中を流したら翌日からアセモはひき始めた


桃の葉 2日前(まだすごし良かった空)


会が終わり帰りかけた時次は何時かと聞かれた。
時間を作ってまた連絡すると答えると
ここで習ったことは本当によく効くとうれしいお言葉をいただき
猛暑がどこかへ飛んで行った。