世間と私が連休で浮かれている頃 お茶刈りの最盛期である
そのお茶も一芯二葉(漢字が正確か不明 いっしんによう)を手で摘むのは少なくなった機械で刈れば らちは明き作業時間は短縮される
生葉の製茶も個人から共同に移って来た
共同工場では集荷量が集中しないようにと調整する
そのために会社勤めの人が休日だからと言って大量に採取することは制限される
したがって以前のように朝から晩まで野良で働くことはなくなった
その分仕事は楽になったと思うが そうでもない
暇が出来ると耕作面積を殖やしたくなるのが人情
かといって皆が耕作地を殖やし大量に生産すると 価格は下がる
そのために野良仕事もこなしながら 会社勤めも辞めるわけにはいかない
その会社は 休暇を自由に取れない やむなく休日に野良仕事をやる
そしてひたすら定年後の農業を夢に抱きつつ待つ日々が続く
しかし 会社で不要になる頃は 身体がついていかない 広い農地を耕す元気は残っていない
高齢で農業をするには耕作面積は狭いほうが楽だ
だから茶期の最盛期でも野良仕事に余裕が出来たら GWだと言って浮かれているのが良いのだ
私の家に少しばかりあった茶畑は昨年新芽が出ないように切り込んだので茶畑はない
それが良いのか悪いのかわからないが いまはひたすら芽が出ないことを祈っている