静岡県の中部を流れる大井川
その中流域上空で空中戦があったのが 昭和20年5月29日 ちょうど今の時期だ
横浜空襲に向かうB-29戦闘機に日本の特攻機が激突体当たり 日米13人の若者が死んだ
日本の特攻隊員は2名 河田清治少尉22歳(本名盧龍愚)朝鮮半島出身
土山茂夫兵長20歳京都府向日市出身 当時遺族の方は新聞などでほめたたえられた
しかし2ヵ月後に戦争が終わりだれも見向きもしなくなったという
死後大佐となった河田すなわち盧の遺骨は未だ遺族に返還されてはいないそうだ
祖国に帰ることなく 東京目黒の祐天寺に眠っている
朝鮮民族を抑圧した日本人の戦争に協力したからだという
戦争協力は盧龍愚の責任ではない そういう教育だったのだ
それにしても特攻隊には日本人だけでなく朝鮮人が大勢いたのだろうか
映画「ホタル」は特攻隊の生存者役の高倉健が遺品を持って韓国の家族に会いに行く物語りだ
先日見た「俺は、君のためにこそ死ににいく」でも最後の晩に祖国の歌「アリラン」を唄う場面に感動した
映画では日本のために戦った朝鮮人隊員が出てくるが 身近な場所でもそういう人がいたことは
驚きだ ちなみに河田はパラシュートが開かずに亡くなった