ショット

見えないものを見る 感じたことを写真と文章でつづる暮らしと自然のフォト日記

出会いはドラマだ

2012-03-13 18:52:59 | フォト日記


出会いはいつもドラマがある 
遠く釜石に住むhanaさんとも不思議な縁だった

4年以上前からブログを拝見したりコメントさせてもらっているが
まさかその人にお会いできるとは思わなかった

hanaさんは津波の被害こそなかったが大震災で家の中はめちゃくちゃになった
何よりもライフラインは止まり寒い夜を幾日も過ごした

津波で流された家が多い中で 家が残ったといわれることも耐え難かっただろう
御主人の安否も家族の安否もわからない日々はどんなにつらかったことか

生涯忘れることのない大津波の起きた1年後の前日hanaさんに会った
自分が設定したわけではない 偶然見つけた「静岡つながり隊」のお知らせ 

それにキャンセルが出たとの案内 すぐに申し込んだが最後の申し込み者だった
かろうじて間に合ったのも奇跡だった

ブログだけでは顔はわからないが 
写真や文章が素晴らしいので お逢いしたかった人

現地に行けることになりすぐにhanaさんに知らせた 
といっても予定は変わる可能性もある

それでも運よく場所は予定通りの地域だった 
そこを通過する車がhanaさんではないか気にした

作業内容が変更になり側溝のどぶさらいが担当だった
高い防波堤の内側そこで作業した

スコップで泥をすくい一輪車で運びながも 
忙しい人だから来ないかもしれないとあきらめかけていた

グループでの作業だったが なぜか防波堤の向うの海が気になり 
一人グループを抜けだし見に行った 

船のドックの向こうに ひょうたん島が見える
手にはスコップを持ち 雨合羽を着て船にカメラを向けた

後から黒い車が入ってきた 車中の女性は海を見ずに こちらを見ている
疑いもなくhanaさんですかと聞いた 本人だった 想像どおりのきれいな人だった

おしとやかな喋りかた ブログでしか知らなかった人が いま目の前にいる
声も顔も知らなかった人に会えた 何とも不思議な気持ちだ

実はここに来る前にトイレ休憩に寄った釜石のシープラザで
hanaさん手作りのプレスレットを見つけた それも偶然だ

昨年5月の連休に来た時には仮設住宅に物資の搬入を手伝った
後で聞くと その場所はhanaさんの家のすごそばだったのも異縁

大震災から1年になる日 亡くなられた方々のご冥福を祈るとともに
震災を忘れることなく これからも地元に暮らす方々に思いを寄せ

つながって行くことを目的とするという趣旨の「静岡つながり隊」
私が一番の良い出会いをした ことだろう

写真は翌日3月11日14時46分大震災から1年が経った日の同時刻
手をつなぎ黙とうする 陸前高田気仙町上長部地区の人