気に入った写真などを2Lにして写っている本人に渡すことがある
喜んだふりをしてくれるだけでもうれしいといつも思う
若い頃は良い人に見られたくて受け取らなかった写真代金だが
今は違う 頼まれた写真はかかった費用だけは請求することにしている
「トーマスの写真を見せてやりたいので数枚大きくして欲しい」と
東北にボランティアに行くという人から3日前に頼まれた
出発の日も近いというので 4つ切り写真を3枚だけだが早速注文して
グランドゴルフの試合の日 妻にキタムラまで取に行ってもらった
それを試合後 職場にいるというので届けに行ったが 外出して留守
ほかの職員が代金を預かっている様子もないが写真を渡してきた
その日の夕刻に電話が来た 「写真を受け取ったので明日代金を届ける」
なぜ今持ってこないのかと思いつつ「そうしてください」と忘れていたいい人ぶりが出てしまった
しかし次の日に持ってこなかった その理由の電話もないのは寂しい
昨夜出発と聞いていたがその後何も連絡がない 今頃はもう現地についているはず
ボランティア報告会などでも 積極的に代表して報告している人なのに
人を喜ばせたい 気持のある人なのに
ボランティアだからおまえも協力しなさいということだったのか
東北の人は喜んでも 私は喜べない 詐欺にあった気分だ
だったら端から「協力しろ」と言ってくれれば 私は断ったはず
私も過去に能登地震や 新潟の小千谷市 大槌町 アフガニスタンなどを訪れた
現地に行っても たいした働きもできない
自分の目で確かめて その状況を人に伝えるだけだった
いまも その時の状況を忘れないでいように心がけている
ボランティアは「してやる」のではなく「させてもらう」ものだ
人を喜ばせることは難しい 真から喜んでいると錯覚しがちだ
喜んだふりしてくれている人もいることも忘れてはならない
写真は加工した偽の輝き