日々改善

今日の問題を明日に残さない!問題解決を図って行く様をリアルに描写していきます。経営コンサルの視点で物事を見ていきます。

根本原因を探れ!

2007-08-28 | 経営改善
お恥ずかしいミスがありました。
過去にも同様のミスがあり、直ぐに対策を取っていた筈なのに
長年の慣れの中で、ルール違反をしているのに誰もそれを咎めなかった。
結果としてミスが起こってしまった。

ミスやクレームは叱ってはいけません。
これは私の持論です。
いや、経営や社員の育成のためにはセオリーと言っても過言ではありません。
したがって、今回も当の本人には叱っていません。
それは、事の重大さを部課長が懇々と説明してくれており
本人がショックを受けているだろうからです。

ことは単純なミスです。
「21」を「12」と書き間違えて納付書を作り
関与先様がそのまま納付してしまったというものです。

見方によっては「これからは気をつけなさいね。」で済むのはいくらの場合でしょう?

9円?
90円?
900円?
9,000円?
90,000円?
900,000円?
9,000,000円?
90,000,000円?
900,000,000円?

答えは例えそれが9円だったとしても
9億円だったとしても許される事ではありません。

私たちが作る納付書の一番多い桁は億単位です。
もしも億単位で間違っていたとしたらどうなるでしょう?
私どもの小さな会計事務所などは損害賠償金で吹っ飛んでしまいます。

担当者に大至急原因究明と対策を作成依頼しました。
約束は当日中です。
同じ間違いがあってはいけないので、申告業務は全面ストップです。

その日、原因究明と対策の報告・提案はありませんでした。
ミスをした職員からもミスをしたという報告はありませんでした。

翌日、また両人及びその上司からなんら報告・提案はありませんでした。

またその翌日、さすがの気の長い私も一言言わずに居られませんでした。
私の机の上に未決済の申告書が山積みになったからです。

朝一番に聞きました。
「納付書記入間違いの原因と対策は?」
「あっ!もう直ぐ出します。」と担当者
しかし、原因究明と対策を取っている様子はありません。

「こんなに溜まった決算書をどうするんだ!期限は一昨日じゃなかったのか!」
私の強めの一言に担当者は対策を取り始めていたようでした。

それから一時間も経っていたでしょうか、担当者が原因と対策を持ってきました。
明らかに、ミスをした当人に原因を確認していない為
その報告書には、ミスの結果と真似事の対策が書かれていました。

「実際にこの対策を実施してみたの?その結果は?」
私に対策案を出せば終わりだと思っていたのか、担当者はびっくりした顔をして私を見つめていました。

「間違った本人じゃなく、他の人でチェックシートを試させなさい。」
またまた私の一言に驚いた様子で
「間違った人じゃなくて良いんですか?」と担当

「間違った本人は、早く対策をしようと思って、不都合部分を言わないから
出来るだけ他の人にやってもらって欲しい。」と私

案の定、その対策には欠点があった様子でした。

そして、その日はそのまま私は一日外出しました。

土曜日
私の机の上には原因究明も報告も置いてある事はありませんでした。

そして日曜日も、、、、

週が変わって月曜日
担当者は熱を出して休みましたが、上司も間違った本人も何の報告もありません。

そして、今朝
仕事に復帰した担当者が不都合箇所があった箇所を改良している様子でしたが
私は顧問先の会議に向かいました。
どんどん、未決済の申告書は山積みになって行きます。

数時間後私が事務所に戻るや否や担当がうれしそうに私に報告をしに来ました。
「これが対策です。」

んん!!???   原因究明したの?  (私)

ハイ!しました。  (担当)

ミスをした当人を叱ったの?  (私)

・・・・

叱ってないの?なんで?
社長は、ミスを起こす対策を取っていなかったから当人は叱らないけど
担当者や直ぐ上の上司はミスした人を叱るべきでしょ!
うちの会社を潰す気か!って叱ってくれないと
会社がそれをしなきゃいけなくなるじゃない!
担当者や上司の責任まで放棄するな!と私

少し口を荒げて言いました。
担当や上司の仕事を理解していないからです。

原因究明をしないからミスは再発します。
声を掛け難いからといって声を掛けないから張本人が無責任になります。
それぞれの役割を担うべき者が役割を担ってこそ本当の強さになります。

関与先企業の手本で居たい!
税務会計を通じ、地域社会に貢献する企業たれ!

この経営理念を元に社内の一人一人が皆様のお役に立てる人間になりたいと思います。



あっ!
因みに、今回の対策は担当のN君が完璧なものを仕上げてくれました。
今後同様のミスが再発することはございません。
安心して当社をご用命ください。
N君に感謝です!


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腕を磨く

2007-08-28 | 経営改善
仕事に「これで100点満点」ということはありません。
常に時代が進化していますのでその進化に合わせて腕も磨かなければなりません。
特に「職人、技術者」といわれる人たちは尚更です。

例えば飲食店
本当に今の調理法でお客様は満足していますか?
提供できる時間は適度ですか?
お店の雰囲気はいかがですか?
接客態度はどうですか?
味はどうですか?
量はどうですか?
値段と質は見合っていますか?
材料の旨味を出し切れていますか?
自己満足に陥っていませんか?
これら全てを「お客様の視点」で見つめ直す機会を持っていますか?

流行る店と流行らない店の境目は単純なところにあります。
その境目は「これで100点」と思うか否かです。
まだ足りないのではないかという疑問とそれを解決する熱心さとが
我々「経営者」には必要です。

自分の手元を見つめ直す時間と気持ちを持ちたいものです。
そして、常に腕を磨き続けたいものです。

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大人への脱皮

2007-08-28 | つれづれ
「派閥領袖人事」「旧態依然」=新内閣を一斉批判-野党 (時事通信) - goo ニュース

安倍改造内閣がスタートしました。
早速、動き出してもいない内閣批判が続出です。
何をやっても(やらなくても)批判しかしないマスコミに辟易しています。
こんな時ですから、安倍政権内部の方達は喋り過ぎる必要も無いと思います。
マスコミは、何か引っ掛けることが無いか
虎視眈々と失言を言わせるように狙っているのでしょうから・・・。

明日からはまた一斉に内閣の弱点を血眼になって探すのでしょうね。
ウンザリです。
いい加減に子供じみた報道の仕方は止めて欲しいものだと思います。
そうしないと「うつくしい国ニッポン」が
「子供じみた国ニッポン」
「マスコミ主義ニッポン」になってしまいそうです。

こういう時だからこそ必要なのは
国民一人ひとりが本当に日本にとって何が一番必要なのかを見極めることです。
馬鹿げたゴシップ探しに付き合い、
それに踊らされるなどという恥かしいことは回避しなければなりません。

本当に国を憂うのならば
安倍改造内閣の仕事振りを見極め、
お手並みを拝見したいところです。

大切なのは我々国民が大人になることなのだと思います。
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良薬は口に苦し・・・

2007-08-28 | 経営改善
私はいわゆる嫌な人間です。
コンサルタントという仕事をしている以上、
どちらかと言うとそう言われたいと思っていますから
アイツ(私の事)は嫌な奴だといわれると
少しだけ自分の仕事ができたように感じます。

昔から良薬は口に苦しと言います。
よく効く薬は苦くて飲みにくい。
本当に自分のためを思ってしてくれる忠告は、ありがたいが聞くのが辛い。
ということです。

某企業の社長から嫌われてしまったようです。
社長は事務所にいてはいけない。
社長は外に出るのが仕事だと言った事が元だった様子です。

どこの企業にも言えることですが
社長は誰にも代えがたいトップセールスマンです。
そのトップセールスマンが毎日机の前にドッカリ座り
いすを温めていては、新規のお客さんなど出来る筈がありません。
よって、社長は会社(正確には社長室や事務所)にいてはいけないのです。


昨日、某企業の社長が相談に来られました。
倒産に仕方についてです。
もう、10年以上も前から資金繰りがつかず
それでも歯を食いしばってここまで来られましたが限界だというのです。

ご苦労様の気持ちを込めて
敢えて保証人さんに倒産しか方法が無いことを伝えるようにお話しました。
長い年月、借金に負われ続けた社長と奥様の顔を
なんともいえない感情で眺めている自分がそこに居ました。

関与先企業にはこのような目に遭わせたくはありません。
遭わせたくないからこそ、
銀行でさえ言わないような苦言を敢えて言わせてもらいます。
これが本当の優しさだと信じているからです。
過去に敢えて一言言わなかったが為に
たくさんの
社長を
ご家族を
保証人さんを
従業員さんを
取引先さんを辛い目にあわせてきました。

「社長が動かなかったから仕方が無い」では済まない
人間模様をたくさん見てきています。

動かない社長さんへ
どうぞ私を嫌ってください。
そして、私の口から嫌な一言を聞きたくないなら
どうぞどんな小さなことでも結構です。
弊社担当者の言うことを行動に移してください。

弊社には「動いて頂いた社長の実績があります。」
そして、「動かなかった社長の実績もあります。」

敢えて辛い目に遭っていただきたいと思います。
それが御社を発展させる元だと知っているのは
御社に毎月お伺いしている弊社だけなのですから・・・。

とにかく、社長には社長室や事務所にひきこもって欲しくは無いものです。
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