日本経済の明るい兆しとは別に、建設業界が冷え込んでいます。
建設業界以上に土木業界が冷え込んでいます。
この業界の特徴は、今日の経営者が
明日、平気で現場で日雇いが出来ることにあります。
それ位、孫請け、曾孫請けになると利益は出ないのです。
利益が出ないからこそ、会社が何とか動いている現状
社長も現場に出て汗を流しているのです。
従って、もしも倒産しても、明日から現場で働く能力は十分持っているのです。
近年、談合潰しという名目で
中堅、中小零細の建設業者を官庁がいたぶっています。
まさに猫が面白がって生き絶え絶えのネズミをいたぶるあの姿です。
ネズミに反撃する力すら残っていません。
大手ゼネコンは、仕事の確保という名目で
官庁が出した予定価格を30%以上も下回って落札します。
官庁の姿勢がおかしいのを官庁自身はわかっているのでしょうか?
自分の部下が出した予定価格が高すぎるといって(実際には高くはありません)
大手ゼネコンが低廉な価格で入札しているのです。
そんな高額な予定価格しか出せないような担当者は
国賊です。真っ先に辞めさせるべきです。
なのに、実際には予定価格の何%で落札させたと言って喜んでいる。
おかしいにも程があります。
このまま行くと地元建設業者さんは、生き残ってはいけません。
建設業は、裾野の広い産業です。
この裾野を更に広げる政策をしてこそ
真の行政の姿なのではないでしょうか?
ここの所、建設業者さんたちの悲鳴が聞こえすぎて
耳鳴りがするほどです。
地獄絵図です。
暖かな執務室で
今度はいくらダンピングをさせようかなんて思っている
経済音痴な担当者は即刻自らその身を引いて欲しいと思います。
折りしも統一地方選挙が近づいてきています。
真の経済活動に目を向けてくれる
目の肥えた政治家さんを選びたいと思います。
おっと、あまりの興奮に論旨がずれてしまいました。
このまま進んで行くと
たくさんの建設業者さんが倒産します。
だって、どんなに辛く見積りをしても3億円を切れない物件を
2億で入札する業者が出現するのです。
息ができないのです。
息ができないから、たとえ数秒でもいいから水面に出たがるのです。
しかし、これが命取りになります。
結果、せっかく建てた建物も
建築業者がいなくなってはメンテナンスのし様がありません。
こんな単純な構図を解らずに
目先の買い叩きをして喜んでいるなんて
情けない話ですね。
価格対応できない建設業者さんは早めに退場した方が
傷口が浅くてすみそうですよ。
建設業に効く会計はこちらにあります。
税理士法人泉が丘会計センター