長らくBLOGを放置してました。
家族が亡くなり、人生初の一人生活は気持ちの混乱が激しく日記をつける気にはなれなくて。
まだ身辺がバタバタしてますが、徐々に元来のダラダラ生活に戻ってきてますw
以前ほど頻繁では無いにせよ、少しづつでも書き込めるようになりたいですねー。
さて、今日は日産グローバル本へ。
横浜は学生時分に2年、会社に入って28年通った街。
そして私が生まれた街でもあります。
およそ10年前に退職し、今の会社に移ってからは何年も行ってません。
今回も何年ぶりか分かりませんが、アクセラで流れの悪い保土ヶ谷バイパスから横浜新道へ。
見慣れた懐かしい建物が次々と見えてくると感慨深いものが。
LMTに至っては開業初年度、27Fに自分の席があったので笑える懐かしさ。
今回、約7年ぶりに日産グローバル本社へ向かったのは、やーーっと予約が取れたフェアレディZの試乗が目当て。
今年販売が開始され注目されるも部材不足でほとんどデリバリーが為されないままオーダー終了。
来年度のオーダーも未だ開始されるか不透明という国産車でありながら珍しいスポーツカーです。
横浜駅東口の地下駐車場にアクセラを停め、空中通路で川を渡って向かいました。
1Fのギャラリーには2台のフェアレディZと、限定車のGT-Rが展示されて誰でも触れますね。
嬉しくてつい何枚も写してしまいましたw
写真でしか見た事無いですが、実際に目の当たりにすると案外コンパクトでグラマラス。
色気があってセクシー(特にリア周り)さがグッときますね。
但し、GRヤリスのような徹底的にマッチョでゴリゴリな感じとは違って 近寄り難いオーラはありません。
何というか、ロードスターみたいにフレンドリーに相棒として馴染めそうな優しさが魅力でした。
並ぶGT-Rが 「ゴジラ」の愛称が相応しく徹底的に威圧してくるのとは対極で面白いです。
約束の10分前にギャラリー内のカウンターで手続きに入ります。
実はフェアレディZ以外にも、日産の主要車種の多くがココで試乗できます。
が、フェアレディZやGT-Rは制約付きの特例試乗扱いなので、事前手続きも本格的なモノに。
他の車種の方は簡単な手続きでそのまま車に向かいますが、画面で詳しいテキストに目を通したり、チェックボックスの付いた書面にサイン(誓約書ですね)をしていきます。
まぁ、試乗車で規定以外のレース走行をしたり無茶したり、やってはいけないと言われた事が守れれば当たり前の話ばかりです。
それにそもそも車の価値(値段や市場にある実車の数)を考えれば気軽にとはいきませんよね(汗
フェアレディZは2シーターで、9AT仕様が試乗車になります。
※これは展示車の車内、6MT仕様(試乗車は9AT仕様)
助手席に日産の方(開発者?とてもお話が詳しくて勉強になります)が乗り、コースのナビゲートや各種操作の説明等を行って下さいます。
必然的に運転手1名のみの試乗となるため、助手席に合い方と一緒というのはできません。←ここ注意
私はレバーを前後にガチャガチャって動かすATばかりに乗ってきたので、最近のスティック式とかオモチャっぽい(失礼)のは一切分からない。
フェアレディZもシフトレバーを見てどうやるのか皆目予想できず、日産の方に詳しくお話を伺いました。
握るのかと思ったら、これもチョンチョンと動かすだけで、直ぐ元のポジションに戻る構造なんですね、ちょっと可愛いw
パドルシフトの説明もしてくださいましたが、基本的に他の車でも初めての時はパドルシフトは使わないってのが自分の決め事(何かあったら困るし)なので、事前に不使用を伝えました。
というのも、ネットには雨の走行動画が多数アップされてますが、不用意にアクセル開けると空転して車が振られるってのが判ってましたし。
先代のZもよく高速道路で単独事故(タイヤが減ってるとか、不用意にアクセル開けて制御不能とか)のニュースがあったように、Zはこのサイズにして過激なエンジンがオーバースペックなのか素人には難しい車なの有名ですし、私にはそんなの回避する腕は無いので。
日産の方も、確かに普通にも乗れるスカイラインの400Rと基本同じエンジンだけど、そこは400psの過激ユニット。
本気だせば凄いのは確かですしねって笑ってましたw
試乗の基本手順、サイドミラーとルームミラーを合わせ、シートとステアリングも自分にしっかりと合わせます。
特にスポーツカーは姿勢が合ってないと予想以上に辛かったりしますから。
驚いたのはシートスライドの量。
先日レンタルしたGRスープラRZは一番前にしても短足な当方だとギリでつま先がちになってしまい、標準体型の方なら問題無いのでしょうが、小柄な女性とかだと恐らく足が届かない。
フェアレディZは運転席左側にあるレバーを操作すると私でも余裕のポジションまで設定できた。
これなら小柄な方でも安心して運転できますね、流石生粋の日本車w
同じく、ウィンカーが国産車と同じ右側にあるのが助かります。
GRスープラはBMWとの混作なので、外車と同じ左ウィンカーなので馴染めない。
画像が無いのですがメーターパネルはフル液晶。
基本的に針のアナログ式が好きな当方ですが、ほとんど気になりませんでした。
というか、道を間違えないようにと前方に集中しててメーターパネルは数回しか見てないし(汗
エンジンを掛けると、拍子抜けするほど静かでスムーズ。
効けば昨今の騒音対策で派手な演出は抑えてるのだとか、これなら早朝の始動でも近所迷惑にはならないw
ルーフは平らで低いから、いくら着座位置が低くても頭上クリアランスはほとんどありません。
ただ、意外と足や腰回りの横方向のクリアランスは窮屈感無いですね。
ハンドルは小径で握りやすく、いかにもスポーツカーって感じでリッチです。
シートのサポートはしっかりしてますが、基本的にはグランドツアラー的な快適な作りでしょうか。
前方視界はボンネット中央の盛り上がりしか見えませんね。
GRスープラのようにタイヤハウスがモッコリと盛り上がってると車幅の感覚が掴みやすい事を考えると、車両感覚を掴むのはややZの方が難しいかなぁ。
サイドミラーの見切りは思ったより範囲が広く、見やすくて安心感高い。
但し、リアのフェンダーの派手なモッコリが映るので、自分がただならぬ車に乗ってるのを思い知らされます。
ルームミラーはこの手の車はどれも見切りが悪い通り、やはり後方視界はかなりタイトです。
特に上側がルーフで遮られるので、かなり横長の隙間から覗く感じです。
ホイールベースが短く、不用意に車高を落としてないので道路との段差も気にせずスタート。
ドキドキですw
ハンドルの重さは可もなく不可もなく、癖も無くていたってニュートラル。
足回りはと言えば、極太で超扁平タイヤを履いてるとは思えないほど動きがスムーズで乗り心地が良い!
ボディー自体をしっかりと作り込んだ結果、足回りの動きを最適化できたのだそうです。
この乗り心地の良さは普段使いにしてもいいなー、本当♪
路面の荒れた場所を通ってもハンドルがとられる事もほとんどなく、実に快適な走りをします。
ただ、静かで快適なので気を付けないと あっという間にスピードが出てます(汗
ハンドルを切っても驚くほどロールせず、路面をガッチリと掴んでる感じが安心します。
普通に運転してるだけでもワクワク楽しいあたり、ロードスターにも似た気持ちよさがたまりません。
もっとも、Zのパワーは桁違いですし、車体も重いからあちらとは随分印象が違いますが。
試乗コースはかなり立体的なコース設定が絶妙で、何か首都高速の地下を走ってるような場所もあったりとなかなか楽しませてくれます。
ほど良く慣れてきた頃、日産の方が 「スポーツモードにしてみませんか?」って提案してくれた。
切り替える余裕が無いのでお願いしたら、結構いいエンジン音が響いてきてゾクゾクっ!
それでもGRスープラやロータスエリーゼのように獰猛に吠える感じとは違って、もっとおしとやかなんだけど迫力ある音に、いいですねー。
と同時にアクセルを開けた瞬間の 「ツキ」が明らかに良くなって ああっスポーツカーなんだねーって嬉しくなって♪
同じフレーズを繰り返すけど、ともかく普通に乗るには当たり前に走ってくれる。
でも、心臓部は400psをただき出す強心臓ですから注意と自制心が必要なのは間違いない。
何というか、大人の車って感じに思えました。
まだ経験値の浅い若い方だと走る棺桶と化す危険があるなーってのが実感。
試乗も後半に入ると人の多い場所が。
赤レンガ倉庫とかだと歩いてる人がけっこうこっちを振り返ります、目立つー。
交差点だとスマホで撮影する人もいて、注目度の高さが刺さるようで(爆
話が飛びますが、私は過去に運転したフェアレディZといえば、S30型のGノーズしかありません。
すごく綺麗な車です。
今回のフェアレディZは歴代モデルへのオマージュがデザインの随所に行かされてます。
ただ、運転した感じは座る位置が随分と前に移動したかなって雰囲気です(S30はかなり後ろ乗り)。
そういう意味では運転する上での緊張感は薄かったかも。
日産の方と開発秘話や、雑談をしてるとあっという間に試乗終了。
戻ってきて少々スマホで撮影させてもらい、あとは建物に入ってスマホを使ったアンケートに回答すれば全て終了です。
このため、試乗時にはバーコードの読めるスマホを必ず準備しましょう。
正直、写真で見たフェアレディZはあちこちが中途半端なデザインに見え、過去は忘れてオリジナルでデザインするばいいのにって勝手に思ってました。
が、実車を前にすると惚れそうになるほどセクシーで美しいさまに魅せられてしまいました。
恰好いいとか悪いとかではなく、美しいって言う表現が合ってるのかもしれません。
近年の日産といえばVモーショングリルを必要以上に誇張したり、奇をてらったデザインがとても我慢できず、サニー50アニバーサリー、プリメーラUKと日産を乗り継いできた我が家でしたが、プッツリと他社へ乗り換えてしまいました。
未練は無し。
その後はゴーン時代に迷走を極め、完全に興味の対象外になってた日産。
最近はやや元気が戻ってきてるようで嬉しいですね。
今回のフェアレディZにしても、実車がこれだけ惚れそうに魅力的なもの、運転すれば驚くほど肌になじむ感じ等々、ワクワクが止まりません。
でもでも、世界は間違いなくEV方面に傾向してるワケで、フェアレディZにしても生粋のエンジン車は恐らく今回が最後ではって話です。
まだATが普及する前から運転を始めた当方としては実に寂しい時代の節目です。
有難いのは、まだ国内だとトヨタ、日産、マツダ、スバルに生粋のエンジンスポーツカーが残ってる事。
世はマイクロバスの個人仕様たるミニバンが全盛です。
だからこそ、あえて若い方にもフェアレディZみたいに無駄を省いたスポーツカーに触れてみて欲しいなーってのが古い人間からの純粋な気持ち。
まぁ車ってのは昔も今も、若い世代には高価な買い物だけに難しいのはどの時代も変わりませんね(汗
といった感じで、秋晴れの気持ちがいい横浜で、素敵なフェアレディZに出会い、ハンドルを握った素晴らしい一日でした。
皆さまも是非、ハンドル握ってみて下さいませ(全国から試乗に来てるそうです♪)