今回の 仕様変更、よく思い返せば 「デミオ」 と 「CX-3」 の SKYACTIVE-D1.5搭載車を試乗した際、何れも 「気になった点」 にことごとく 手が入ってるのにビックリ。
SKYACTIVE-G1.3 の 「デミオ」 は、リアブレーキが 「ドラム式」 な事による フィーリングと サイドブレーキレバーの手ごたえ悪さ以外に不満点無かった。
今回も基本、手入れ無し。
○ 1,800rpm 付近を境に 表情が激変する SKYACTIVE-D1.5
「デミオ」 も 「CX-3」 も、このエンジンの2,000rpm以上で見せる動力性能は 必要にして十分と感じた。
室内で聞こえるサウンドも往年のディーゼルが奏でたガラガラと不快なのに比べれば、全く別物の 実に快適なもの。
乗用車用ディーゼルがここまで進化したのは素晴らしいが、低回転域では 機嫌を損ねたように アクセルに回転がついて来ない。
これが、信号内からの急脱出や、ここ一番 前に出てーーー って時に ヒヤヒヤする鈍足は 怖くて自分でチョイスできなかった(汗。
そのくせ、回転数が 1,800rpm付近にくると 「突然」 、猛ダッシュするのだから タチが悪い。
今回 「DE精密過給制御」 というのが SKYACTIVE-D1.5 に一斉導入された。
どうやら、この 「低反応帯域」 の アクセルレスポンス向上が図られたらしい♪
その領域(燃費走行域とか言ってたな)の劇的改善は難しそうだが、少なくとも アクセルを踏んでもほぼ無反応という 「怖さ」 が改善してれば、これはとんでもなく大きな 「改良」 になる!
○「ナチュラル・サウンド・スムーザー」 の標準装備化
「CX-3」 が出た時、この 「世界初」 の奇抜なアイテムが話題になった。
ピストンピン内に、衝撃を打ち消す 「カウンター・ウェイト」 を入れてしまうという奇抜なアイディア!
確かにディーゼルエンジンは燃焼の仕方から、どうしても出てしまう音源が残る。
ソレに対し、諦めずに挑戦した姿勢が素晴らしい。
実際に搭載車に乗った事は無いが、「CX-3」 では全車、「デミオ」 では2グレードに設定されたのは 「ある程度の効果が見込める」 との判断なのだろうか。
「CX-3」 では、確かMT車では選択不可だったから、これで面白くなる。
…、既存ではかなり高価なオプション(ほとんどのOPを選択して選べる OP)でしたから、これが標準って太っ腹過ぎる!
○ダンパー構造の見直し(CX-3)
フロントに 「アクセラ」 相当、リアに 「デミオ」 相当のダンパーをおごったというのが 「CX-3」 のウリです。
しかし、実際に試乗すると 大径ホイールの悪影響を差し引いても 乗り心地は褒められたものとは感じなかった。
路面の起伏で結構強く ガンガン! と突き上げが来るし、滑らかな路面でも ザラザラしたフィーリングがなんとも。
もともとストローク感が 「デミオ」 や 「アクセラ」 と比べて乏しい上に、この質感は 私にとってかなり抵抗となった。
「もし買えても、ダンパーは車外製に交換だな…」 とさえ考えたほど。
今回の 「ダンパー内部構造の見直し」 が実施されたとの事、これは乗ってみて確かめたい!
乗り心地を大きく左右する 「ダンパー」 です。
これは 「CX-3」 オーナーから、それなりの 改善要望があったという事かな。
ザラツキ、突き上げ が改善したら、「CX-3」 の評価って格段に上がると思うんです。
○電動パワステ の見直し
これは、ステアリングを切り始めの初動レスポンスが中心との事。
確かに、「CX-3」 のハンドルは、急コーナーの続く山道ではちょっと心許なかったワ(汗。
比較的、「デミオ」 の方が安心できた気がしたくらい。
とまぁ、足回り、エンジン、操作系と 「走り」 に直結する 大部分に手が入った今回のマイナーチェンジ。
「デミオ」 も 「CX-3」 も 形は大好きだけど、ディーゼルを選ぼうとすると 操縦フィールに尻込み(低回転域や乗り心地等)する要素がまだまだ多かった。
それだけに、今回の 「改良」 の成果がとても気になる。
あ、今回は SKYACTIVE-D1.5 だけど、「アクセラ」 以上に搭載の SKYACTIVE-D2.2 にも改良入るかな♪
「ナチュラル・サウンド・スムーザー」 とか搭載されそうな気がする。
まだまだ マツダ から目が離せない私なのです~♪