今度の東京モーターショーに出品予定の車を眺めていて、懐かしいコンセプトカーを見つけた。
スズキ 「マイティ デッキ」。
比較的年配の方なら、セルボをベースに後ろを 「ぶった切った」 軽、「マイティ ボーイ」 が直ぐ思い浮かぶだろう(笑。
二人乗り+小さな荷台 を持っていた 「マイティ ボーイ」 は、ライトな 軽トラ っぽい使い方もできたので一部の若者に支持されていたっけ。
その可愛らしい姿も、見ていて微笑ましかった。
今度の 「マイティ デッキ」 もソレに近い。
が、大きく異なるのが、運転席&助手席 と 荷台 が 繋がっている事。
「マイティ ボーイ」 は完全に仕切られていたので、この点が決定的に違う。
こうしたレイアウトの車に、ジムニーの幌があった。
2サイクルのモデルの頃は、ドア(あるいは窓)が外れ、幌を開けるとフレームは残ったが、荷台 と 室内 が繋がっていた♪
これは、何台も私が楽しんできた 50系の三菱ジープも同様で、残るのはフロントの窓だけである(笑。
あの解放感を知ってしまうと、今でいう 「オープンカー」 が あまり 「オープン」 で無い事に不満が出てしまう。
ドアや窓(左右)があるなんてのは、閉塞感を生むものでしかないワケです。
リアも荷台まで吹き抜けなら、風が全身を撫でて抜けていく感覚が味わえる。
完全なオープンとは単車に近く、ソレを味あわせてくれたのが、昔の ジムニー や、三菱ジープ、ランクル40/70系幌、ブリザード 等々でした。
それは何ものにも代えがたい、完全な 「開放」 だったのですが、今のご時世では幻の世界観ですね。
今回の 「マイティ デッキ」 は ジムニーほどではなくも 背が高めで、ドアも外れないけど 屋根(幌) と後方が解放されるみたい。
これは ちょっと面白い車になるかもしれない♪
荷台(デッキ)との間に仕切りを立てる事もできるようだが、これなら 「開放」 で乗るのが断然面白そうです。
今の法規では無理かもしれないが、昔のジムニーやジープのように、簡易リアシートに人が座れるようにできたなら、仲間と数名で ワイワイ 盛り上がりながらドライブできるなんて楽しみ方も。
リアシートに乗るのに、タイヤに足を掛けて、ヒョイって荷台に飛び乗るとか♪
そうした事ができる車、気付けばほとんど無くなってますよね、楽しいのに…。
もっとも、ジープもジムニーも幌車は4名乗車だけど、自動車専用道路は2名乗車になるから遠出には向かないか。
最近は若い方がエコだのなんだのと、かなり現実的なチョイスをすると聞きます。
維持費とか切実な問題があるとは思うけど、こうした突き抜けた 「面白車」 が安価に出回れば 、柔らか頭でかつてない楽しみ方を創出してくれそうな。
あと、このコンセプトカーのメーター、コンソールパネルに浮かび上がる方法って結構 「あり」 じゃないかな?
ドライバーとメーターの距離が遠ければ遠いほど、前方から目線を移した時の視認性が高まる。
年とってきたドライバーも歓迎だろうし、何より 「お洒落」♪