極上の革巻きステアリング、ちょっと普通より小径。
丸いシフトノブが手に納まり良いですねぇ。
サイドブレーキは直ぐ手の行く場所に配され、昔運転したユーノス・ロードスターを思い出しまた。
最近の車よろしく、ボンネットとかは殆ど見えないので車両感覚は掴み難い。
慣れの問題でしょうが、アテンザよりもかなり車体がコンパクトなので容易かな。
シート、座り心地が凄くイイ。
比較が変かもしれないけど、ボルボのV40系のシートを思い出すような良さ?
プジョー2008のように極上のリラックスシートとは違うけど、これは走るには盛り上がりますね。
メーターはタコメーター内にデジタルのスピードメーター。
正直、速度の視認は良く無さそう。
カチコチになってクラッチを操作、恐る恐る走り出しました。
ATのズボラに浸った身体を痛感。
でも、やっぱりMTって面白い。
自分が「車を運転してる」って実感が半端無い。
これがマツダの掲げる走る楽しさの一つなのでしょうか。
ほとんどガソリンエンジンのようなタイミングでシフトアップ、普通に走ってくれます。
音が大人しくてもディーゼル、厚いトルクでグイグイと速度が上がって行きます。
ラフなシフト操作もエンジンに許容され、ガソリン車のMTのようなシビアさが無いのが嬉しい。
「踏んでみましょうか」と許可を得、直線でちょっとアクセルを踏んでみる。
「ぬぅおおおおっーーー!」、何ていう加速(汗!!!
ATにある滑りが無いダイレクトな加速感にも増して、豪快に車体を前に引きずっていく「有り余るパワー」。
久しぶりにシートバックに押し付けられる経験を。
恐れて3,000回転程でアクセルを緩めてしまった、マジこれスポーツカーっすよね?、ね?
ガッチリとした車体はハンドリングも乗り心地も噂に違わぬものに感じました。
これ、ここ1年でハンドルを握った中ではボルボのV40CCと比較すべきものではと思った程です。
MTのドライビングは時間と共に面白さがジワジワと盛り上がってきます、やっぱりイイなぁ。
MTミッションもSKYACTIVEの一つだそうで、良くできてるのも好印象。
「この怪力なら四駆を組み合わせたいなぁ」、思ってしまいます。
スピードはヘッドアップディスプレイを見る事で視認性をカバーしてるのだと実感、実用装備ですね。
キックダウンするとグングン減速できる辺りもMTならでは、但しディーゼルなので丁寧に繋いで行かないとギクシャク、腕がモロ出ますな。
走り出すと余裕有り余るパワー、でも実は発進直後はかなりトルクも細いと気付きました。
昔のディーゼル宜しく、極低速からの加速で2速に入れたら「エンスト」しちゃいました(汗。
腕の悪さもあるが、しっかりと1速から加速しないとストールする事があるみたい。
坂道発進、信号待ち(登り)ではサイドブレーキをシッカリと使わないとスーっとバックしちゃうから緊張極まります。
一端走り出せばググッとトルクが乗る感じですが、その前は気が抜けない、うん面白い♪
両手両足を駆使して運転する上で、先の良くできたシートがとても重要みたいで。
悔しいけどSX4のプアなシートとは雲泥のソレは疲れ無さそう(笑。
良く批判に晒されるカーナビも説明頂いたけど、正直私には「いいんじゃない」ってモノに見えました。
以前試乗したボルボのV40系、プジョー2008等、輸入車の多くは同程度かそれ以上に不便な仕上がりに見えたので抵抗ありません。
ハンズフリーに対応したソレは、両手が塞がりがちなMT車の通話にとって嬉しい装備だし。
イロイロ衝撃の多かったアクセラ・ディーゼル(MT)でしたが、改めてMTの面白さと充実感、ディーゼルのらしからぬ可能性を目の当たりにした試乗となりました。
営業さんも仰るように、「数字とかで判断すると判らない良さに触れて欲しい」って説明、身を持って体験させて頂きました。
これに四駆が付いてV40CCとタメ張るモデルが出たら選ばない理由が見当たらん死角の少なさだな。
FFのモンスターを探す人にはちょっとお勧め?
因みに軽油の安さに加えて14km/L位は走るとか。
試乗車でも10Km/L程度っていうから経済的だよなぁ。
「車って面白い」、そう気付かせて頂いた貴重な時間でした。