久しぶりに自身で車のタイヤ交換をした。
昔は三菱ジープだったので、油圧のダルマジャッキ一発で簡単にタイヤ交換できた。
というか、四駆乗りにタイヤ交換もできないってのは恥ずかしい時代でしたねw
「SX4」で乗用車になってから、面倒というか業者まかせにしてきたので実に久しぶりのタイヤ交換です。
えっと、恐らく15~20年ぶり?
事前に今年は自身で交換したいと情報を集めていたが、なかなか踏ん切りがつかなかった。
というのも、ジャッキが車載しか無く、油圧フロアジャッキを物色してたが高価・重たい・収納場所、等々に悩みまして。
油圧のダルマジャッキなら慣れてるし安価で即決なのだが、如何せん高さがあって乗用車の股下には入らなかった…。
パンタグラフ式で油圧タイプが良さ気に思えたが、ほとんどが耐荷重1tで心許無く、店頭販売してる店がほとんど見当たらなかった。
あってもいきなり高価だったり。
そんなこんなで仕事帰りに車輪止めとか小物をこつこつと買い揃えてはいた。
で、昨日、仕事で営業車を出した際に、帰路オートバックスに寄った。
と、店頭でパンタグラフの油圧ジャッキが1個。
中身の展示が無いが、約7千円でちょっと痛いけど即決で購入。
これで今年は業者に出す理由が無くなったw
対角線の車輪に輪留めし、ジャッキアップポイントを確認して掛けて見る。
少し上げて見ると、やはり油圧ということか。
決して軽いとは言わないが、車載の人力ジャッキとは比較にならないほど楽に持ち上がる。
完全に宙に浮く前に、ナットを緩めます。
…、バーコのレンチセットにあるソケットを付けて回す。
…、か、硬くて全然回らない💦
無理に回せばなんとかなるかもですが、その前にラチェットレンチが壊れそう。
想定外、これは参った。
暫し考える。
車載の道具を引っ張り出してみる。
やっぱりホイールの穴が小さいから嵌められない。
前回、ブーズアップでお願いした時は、お店の方が途中までナットを緩めてくれたので問題無かったのだが。
とりあえず、一旦車を下ろし、近くの工具扱ってる店にクロスレンチの安いの買いに行く作戦へ。
一番近い心当たりということで、初めてアストロプロダクツさんにお邪魔した。
いつも通るが、入るのは初めて。
物凄いプロ用工具がギッシリと店内に並んでいて圧倒される。
その店の奥の壁面にクロスレンチが。
イエローハットやオートバックスみたいに安価ではないが、物凄い高価でもないので購入。
駐車場で速攻あてがってみる。
…入らない😢
返品も考えたが、クロスに一端がソケットになってるのを見て、バーコのホイール用ソケットが付かないかと考えた。
バーコは自宅に置いてきたので、帰るまではサイズが合うか分からないが、これも賭けです。
自宅車庫に戻り、ソケットとクロスレンチが合うか確認…、合わなかった。
半分途方に暮れる。
「今からでもタイヤを業者に交換してもらう方向にするべきか」。
ふと、トルクレンチでナットを緩められないかと、想定外の使い方をぼんやり思い浮かべ、ケースを開けた。
…、あれ?
トルクレンチに付いてくるホイールソケットって、もしかしてクロスレンチに付かないかな。
嵌めて見ると、ピッタリ♪
「これならナットを回せるかも」。
早速、油圧ジャッキで後輪を持ち上げ、ナットを回してみた。
「外れた! 嬉しい!!」。
と、開始まですったもんだ大騒ぎになってしまったが、スタッドレスへのう交換作業開始です。
5個のナットが軽く緩んだところで、ジャッキで更に持ち上げてタイヤが地面から離れる高さまで。
う~ん、やっぱり油圧ジャッキ、快適ですw
再びクロスレンチでナットを完全に抜き取り、タイヤを外して所定の保管場所へ運ぶ。
スタッドレスの付いたホイールセットを宛がい、両足に乗せてボルトとの位置を調整。
嵌ったらナットを全て軽く取り付け、クロスレンチで対角になるよう締めていきます。
手感覚で全てのナットを締め終えたら、ジャッキをユックリと下ろし、問題が無い事を確認。
後はトルクレンチに規定トルクをセットし、カチっと音がするまで全てのナットを締めて出来上がり。
車庫がそんなに広くないので、片側ずつ前後のタイヤを交換です。
次は前輪側を交換ですが、ジャッキアップポイントがなかなか見つからない。
どころか、以前業者が間違ってジャッキを掛けた傷跡を発見してしまい、ちょっとショック。
やっと見つかったポイントは車載用に突起で囲まれてて、今回の油圧ジャッキの幅では嚙みこんでしまう恐れが。
なので、近くで補強されてる(厚みが倍ある)箇所に掛ける事に。
エンジン等の重さがあるので、前側は慎重に。
実際、上げる時の力はかなり必要で、とても車載ジャッキではやりたくない。
上がってしまえば手順は同じ。
慣れてくると1本に掛かる時間がどんどん短くなりますね。
片面が終わると輪留めを外し、車を反対側に移動です。
再び反対側に輪留めし、交換を進めます。
下がコンクリートなので平らで助かりました。
今回は自身で交換したので、ゆっくりとホイールの裏側を見る事ができました。
足回りにはAutoExeのスポーツダンパーが入ってるのですが、ホイールを付けてしまうと赤いソレはまず見えません。
こんな機会が無いと見えないパーツです。
すったもんだして、何とか4本とも自身で交換完了。
やっぱり股下が低いので乗用車のタイヤ交換は四駆ほど気楽では無いですね。
もっとも、タイヤ1本の重さが軽いので、四駆よりは労力全然助かるのですが。
こうして無事に終了。
保管カバーに亀裂があったので、入り込んだ雨等でホイールの表面にコケが生えてたりしたので、ホイールクリーナーで久しぶりに洗い上げておきました。
半年ぶりに16インチの純正ホイールですw
ドイツのコンチネンタル製のスタッドレス、2シーズン目突入です。
自宅でできない作業に、空気圧の調整がありますが、これは今後の課題という事で後日、ガソリンスタンドででもお願いしようかと。
お腹が空いた事もあり、近所から少し離れたコンビニまでテスト走行。
特に異常なバイブレーションや音は無く、とりあえずは無事終了といえそうです。
今回、タイヤ交換して思ったのは、車載ジャッキでは緊急時、女性とか腕力の厳しい男性では車を持ち上げるのは極めて困難ではという事。
4か所(4回)持ち上げる必要があったので油圧のパンタグラフ式を用意しましたが、それでもフロント側とかだと結構な力が要ります。
とはいっても、ガレージジャッキみたいなのならもっともっと少ない力で簡単に上がるとはいえ、車載にするには大きく、重過ぎです。
ジャッキは滅多に出番があるものではなく、中には廃車になるまで未使用なんてのも珍しくないかも。
でも、使う時は本当に困った時です。
コストに跳ね返るのは分かりますが、せめて車載を簡単な油圧式にするとかが本当の意味でユーザーの事を考えた車と言えるのではないでしょうか。
近年はパンク対策として、テンパータイヤではなく、自分で修理するキットを積む車が増えました。
うちの「アクセラ」も修理キット式です。
小さな穴程度で、既に異物が抜けてる状態ならキットで自走できるかもしれません。
でも、ガッツリと異物が刺さった状態や、タイヤに亀裂が入った状態になったらキットでは直せません。
直せる程度だとしても、キットを扱える人がどれだけいるでしょう?
私は自転車(MTB)で、チューブレスタイヤを使ってたので、修理キットを何度か使ったことがありますが、それとて慣れないと容易には直せません。
損傷面が濡れてたりすれば、充填用のノリがうまく固まらず、何度もやり直すなんてザラです。
そもそも、穴を所定の口径まで広げないとならず、リーマーのような道具でタイヤ面をグリグリと掘るのですが、これも相当の力が必要です。
メーカーは、本当に素人が修理できると考えているのでしょうか。
テンパータイヤより軽く、コンパクトで安価というのが採用の理由でしょうが、結果ユーザーは緊急時に多大なリスクを負う事になる。
何が本当にユーザーフレンドリーなのか、見えない箇所だからこそ考えさせられます。
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