コロナ禍、新たな変異種が猛威を振るう混沌とした世界。
緊急事態宣言が延長に継ぐ延長で出口見えず。
先の連休は各地の行楽地にかなりの賑わいが戻ってきたとニュースで見た。
無責任な主催者が行った野外フェスでは安全だったとの主張に反し、SNSに上がってくる画像や動画はノーマスクで密だらけ。
お酒持ち込み禁止だったのに実際は酔って大騒ぎする始末。
昨年までは一部の心無い輩が非難の対象だったのに、今年は多くが関を切ったかのように自由奔放に行動してる。
人間って実に弱い生き物だなと、考えさせられます。
そんな自分も弱い一人。
それでも、極力「密」を避けて完璧ではなくとも低リスクな休日を過ごそうとアレコレ考えました。
数週間前、GRヤリスのレンタルが県内のレンタカー屋で始まったと知りました。
「レンタカーなら比較的周りに与えるリスクは少ないかな?」、考えてみる。
が、値段表を見るとかなり高い(車が400万以上ですから割高なのかな?)。
保険も入れると気軽に借りるのは難しい。
更に人気集中してるらしく、相当先でも予約できればラッキー状態だそうで。
そんなこんなで忘れかけてたのです。
ふとしたネット記事で、トヨタレンタリースでGRヤリスの取り扱い開始のポップアップが。
更に、一部の県でMT車が選択できるとある!
更に更に、今月中はキャンペーンで破格の値段で6時間まで借りられるとの事!!
残念ながら当県はATのみでしたが、隣の山梨県は逆にMTのみとの事。
ダメ元で大月にある大月駅前店の指定で何回か予約フォームを入れるが弾かれる。
どうやら人気でなかなか空かないご様子。
急な職場の組織変更で次週以降の休日予定がかなり変わった。
平日に空いた休みで一番近い日を冷やかし気分でトヨタレンタのGRヤリス(MT)で入れたら、何と通った-ww
GRヤリス RZ(FOUR)のMT、1,600cc L3ターボで272ps、一気に気分が盛り上がってしまった。
「できるだけ車外に出ないように運転すれば密とかは避けられるよね」、自分に言い聞かせ正当化する、弱い私。
ウキウキ気分でアクセラを流し、いつも通り「談合坂SA(下り)」で小休止。
平日だからかややトラックが多いが、渋滞とかは皆無。
コーヒーを買ったりトイレを済ませたりして、お店への到着時間を調整します。
頃合いを見て出発、レンタル時刻の15分前に無事到着。
予めアクセラを預かって頂くようお願いしてたので、車からカメラや小物を下ろしてキーを渡し、受付へ。
必要な手続きを済ませ、実車とご対面、黒くてシブイ。
出発前にボディの傷の状態を確認するが、小傷が以外に多く、前輪が跳ね上げた小石でドア後部からリアフェンダーに無数の傷がありまるで散弾銃で撃たれたかのようで痛々しい。
この車はフロントフェンダーにガードが必要な車と言えるのかも。
荷物を載せ、説明を受け、キーを受け取りいざ出発。
シフトレバーにリングが付いていて、ソレを引き上げてリバースにする86と共通のソレが嬉しい。
室内は意外に狭く、天井が低いのにシートの座面が案外高く、ポジション出しに苦労する。
シフトレバーの位置は手を伸ばした先にある感じで自然ですね。
サイドブレーキレバーは助手席側に生えてるキライなタイプですが、傾斜が付いてるのか不思議と操作に抵抗は無い。
ステアリングは握りも口径も丁度良いのだけど、ともかくドッシリと重い!
パワステなんだろうけど、これだけ重いハンドルは知る限り他に思い当たらない。
女性はともかく、ヤワな男性でも苦戦するかもしれません。
片手でクルクルって回るのをイメージしてると真っ青になるか。
走り出した印象は、ともかくボディに一切無駄な動きが無い事。
剛性感が桁外れに高く、固目の足回りを積極的に動かす土台として機能してるみたい。
サスペンションも同様に高剛性で微塵も余計な動きを許さない。
四駆だからか、接地感は重厚にして常に安定志向。
4っつのタイヤが一瞬たりとも路面を離さない雰囲気がビリビリと伝わってくる。
限界が高すぎるのか、怖くて試してみようとか、タイヤを鳴らしてみようとは思えない。
シフトフィールはガッチリと各ギヤにレバーを入れるタイプで、マツダ車のMTみたいにスコスコシフトが入るフレンドリーなタイプとは全く違います。
クラッチペダルは比較的重いけど、ガッチリと操作してる安心感が高い。
何故かブレーキペダルがかなり手前気味で、アクセルペダルが奥に入ってる感じのため、ヒールアンドトゥはできなかった(乱暴な操作防止のため設定を変えてる気がする)。
因みにブレーキはガツンと非常に良く効くんだけど、踏力はやはり重め。
町中を流し、コーナーが来るたびに段々と速度を上げて限界を探ろうとした。
が、どんな速度で飛び込んでもほぼロール無しでスッと頭が入ってクリアしてしまう。
どんだけ鋭利なコーナリングするんか。
エンジンにも驚かせられた。
武闘系エンジンなんて言われる1.6L 3気筒ターボ。
272psなんて、人生でこんなにハイパワーなエンジンは初めてで緊張したけど、意外に扱いやすい面が。
2,000rpmに入ってれば快音響かせ豪快な加速を見せるが、1,500rpm付近までドロップしても、ジワジワと車速を上げてしまう低速トルクの大きさ。
トルクが細いMT車の町中って無いトルクをカバーするのに頻繁にシフトチェンジ大会になるけど、これだけフレキシブルな特性だと一定のギヤに入れっぱなしでオートマライクにズボラで走ってくれる。
必然的にシフト回数が減るので、左手左足の疲労が助かりますね。
さて、河口湖方面を目指し、時短のためICから高速道路へ。
高速道路に入ってもリッチなパワー&トルクで楽に気持ちよく流すことができ楽しいし気持ちがいい。
ただ、不用意にアクセル開けたりするうと豪快な加速で一気に制限速度突破するから自制心は必要!
途中のPAに停めて最初の小休止。
多少休憩して目的地を確認。
今回は6時間というシバリがあるので、その時間内に戻れる場所、富士山五合目でご飯食べよう に決定♪
かつて自転車のヒルクライムで上がった事があるが、一本道でずっと登りだからGRヤリスの性能が見やすいのではとの発想です。
標高が上がると空気が薄くなるのでパワーダウンもみてみたい。
そうそう、走ってる時に気になったのが「暑い」んですよ、車内が。
外気温25℃に届かないのに、エアコン入れても車内がサラっと温度高めで汗が出る。
送風口のうち、内側の2か所がカーナビ下の奥にあって冷風が上に出せない。
必然的に外側2口で賄うが、オートにしても車内は涼しくならない。
エコモードにするときっと更に暑い。
走りに注力した結果、エアコンは軽視したのかなって疑問、Tシャツになって運転した。
富士スバルラインの料金所を過ぎ、延々と続く登りに突入。
途中何か所かUターンもあるが、大きな画面のナビに道が出るから助かります。
因みに、全面窓投影式のHUDが秀逸で、ナビを起動するとカラーで交差点の画とかが出てくる。
う~ん、この辺り自分のアクセラのHUDよりかなり良くできてます、悔しい。
何の苦も無く制限速度で一合目、二合目、三合目と標高を稼ぐGRヤリス。
滅多に2速は使わず、3速と4速だけでグイグイと登ってしまう。
周りの車を見ると勾配のキツイばしょではかなり苦労してる様子だが、GRヤリスはまるで平地を普通に走るようにこなしていく、なんて車だ。
それも、前が空いた直線でちょっと悪戯気分でアクセルを踏むと豪快な音とともに周りの景色が一気に後ろに飛んでいく。
慌ててブレーキを踏むことになる。
くねくねした道も常に路面に張り付くように走る様に驚きを隠せない。
富士スバルラインの登り、GRヤリスはほぼ2,000rpm程度で余裕で上がる。
何かディーゼルエンジンのトルクで走るみたいで面白い。
それ以上回転数を上げるとエンジン音が高まり、凄い加速をしてしまうので逆に扱い難くなる。
車と対話しながら走ってたらあっという間に五合目に着いてしまった。
マウンテンバイクで2時間半以上掛けて登ったのが嘘みたいです(当たり前か)。
五合目に到着。
下界より5℃以上気温が低い。
ただ、日差しが強く、暑い。
結構いかつい顔ですw
昔来た時はもっと観光客でごったがえしてたと思うが、コロナ禍のせいか閑散としてます。
何か馬に乗れるコーナーがあった、知らなかった。
掛かりの人が通る人に必死に乗りませんかと声を掛けてる。
かなりの馬数がいるから食費とかもバカにならないはず、収入確保に必死なんですね。
当方はダイエットしてないし、時間も押してたからパスしました。
見た方、是非乗ってあげて下さい。
五合目までくると2,500mを超えます。
なので、こんな感じで眼下に雲が見えたりします。
そう考えると普段見てる雲も意外に低いところにあるって不思議な感じです。
取り合えず何か食べるのが楽しみですからレストランに入って注文です。
が、気圧が急に下がったせいか食欲が落ちてしまい富士山カレーとか目をつけてたけど食べきれそうに無いのでこのうどんをお願いした。
風味良く、コシもあって大変おいしゅうございました♪
そのレストラン、広い店内にお客が自分一人。
帰るころに2組のお客が入ってる程度で本当に閑散としてて大変なのだと実感しました。
1Fにあるお土産コーナーも同様で、レジの店員さんに話を聞くと、昨年は売上ゼロ。
今年は多少お客が戻り始めてるけどずっと赤字だと頭を抱えてらっしゃいました。
気持は外人さんとか戻って欲しいけど、コロナの感染を考えると複雑だと話してくれました。
コロナ禍、いったいいつになったら収まるのやら。
五合目駐車場の通路。
山肌が急だから、木の向こうは落ちる感じ。
このアングルだと空の上に道路があるように見えます。
こちら下の駐車場、ガラガラ…
結局、五合目滞在中は頂上の雲が完全に取れませんでした。
この辺りまでは晴れてたのですが。
この途中の展望台を超えた辺りからガスが出てきて、富士山が雲の中に隠れてしまいました。
この時点で残り2時間半、なるさわの道の駅に寄って帰る事にしました。
シフトチェンジやハンドルの感触に慣れてきて、かなり運転を楽しむ余裕がでてきたのもこの頃。
みちの駅 なるさわまで来ました、下界は暑い。
先ほどまでいた富士山はほとんどが雲の中に。
ここに来たらソフトクリームが私の定番。
ちょっと酸味があって好みなのですw
さて、残り2時間を切りましたので、ナビにレンタカー店をセットしてその指示で戻りましょう。
高速を使うとあっという間なので、下道優先で。
いつもの道に誘導されるかと思ったら参道道みたいなちょっと細めの道路をずっと直進の指示。
信号が多いからストップアンドゴーが続きますが、テンポつかめてきてるので楽しむ余裕が。
景色も楽しむ余裕ができて、夕方の都留の町を急ぐ人の姿も楽しく映ります。
因みに、GRヤリスはマツダ車と比較しても格段後方視界が悪いです!
リアウィンドウが小さい事と、Cピラーが太いので斜め後ろがほとんど見えません。
必然的にサイドミラーが活躍する事になるので、ミラーの調整は徹底的にやったほうがいいです。
あと、アイドリングストップはマツダ車のように瞬時に始動できないようなので、私は強制的にカットしました。
大月に入り、最寄りのガソリンスタンドでハイオクを満タンに。
思ったより燃費は悪く無いのか、2千5百円でお釣りが来た。
レンタカー屋に戻り、店員に話を聞いた。
山梨県では2台のGRヤリスが配車されたが、初日に一台がフレームまで行く全損(お客が対向車に突っ込んだ)そうで、トヨタのファクトリーで2か月以上かけて修理したそうです。
以前、86をレンタルした時も1台が廃車になったと聞いたので、レンタカーで無謀運転する輩は必ずいるようです。
やりたけりゃ自分で買ってからにしろってのが判らないってのが、何か情けなく感じてしまう。
都内や近県にはAT車しか配車されていないので、東京や神奈川からMTを借りたいと私みたいに足を運ぶ方がけっこう入らっしゃるとの事。
失礼ながら、山梨の道路は生活道路もワインディング的なものが多く、景色も相まって走るには街中より魅力が多い。
そんな土壌にMTのGRヤリス、良いチョイスだと思った次第。
う~ん、もう一度くらい借りて見たいと正直に思った当方でした。
アクセラに荷物を移し、店員さんに挨拶していざ帰路へ。
乗り換えて運転フィールの差を感じてみる。
ハンドルは圧倒的に軽く、クルクル回る印象だがシットリと適度な剛性感があって悪く無い。
ペダル類は少し軽いが操作が楽。
足回りは剛性感こそ遅れを取るが、良く動くフィーリングは悪く無い。
走りはあちらがドッシリならこちらは軽やかにシットリかな。
ディーゼルターボだから軽快には回らないけど、トルクバンドに入ってからのゴーっていう加速はどことなく似てるかも。
コーナーは多少ロールするけど、この方が外足に荷重がちゃんと乗ってる感があって好みかな。
と、GRヤリスとアクセラを無意味に比較し、当初の予想では圧倒的にGRヤリスが勝ると考えてたほどアクセラが悪く無い事に安堵する自分でした。
得意な高速にのり、一路「談合坂SA」へ!
日暮れ間近ですが、着きました。
毎度お目当てはココ!
ケバブのお店です、目が無いんです私。
前回がヤキニクケバブだったので、今回は最上位のスキヤキケバブに挑戦ですw
半熟タマゴが入ってます。
箸で良くかき混ぜて食べます、美味しいです。
地元の神社の祭りに毎年来てた出店のケバブ。
コロナ禍で2年連続でお祭り中止で全然食べられなかったのでココで見つけた時は本当に嬉しかった。
これで今日の夕食はクリア、大満足です。
日も本格的に傾いて参りました。
一日よい運動をしたので気分上々、大満足です。
あとは自宅まで無事故で到着するだけ。
帰宅を急ぐ車に交じって19時前に無事帰着。
さー寝るですw
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