信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

古坂上空からの風景&令和3年度 全国治水砂防促進大会&要望活動

2021年11月18日 | 生坂村の風景

 18日(木)は柔らかな日差しが届き、日向では日差しの温もりが感じられても少しヒンヤリでした。

 

▽ 毎朝恒例の写真は、天気が良かった週末に古坂上空から撮影した風景です。

古坂上空からの風景

 

 

▽ 午前11時10分から行われました「令和3年度 全国治水砂防促進大会」の模様です。

 

▽ 大会の開会に当たり綿貫民輔会長さんから、本年も梅雨前線豪雨や台風などにより既に1,000件におよぶ土砂災害が発生し、各地で激甚な災害が発生しております。被災された皆様に心からお悔やみ申し上げますとともに、地域の一日も早い復旧・復興を願うものであります。また一方で建設された砂防施設により、命を救われたという声も各地から報告されております。災害を未然に防ぐためには、ハード整備による事前防災対策をしっかり推進していくことが重要であり、そのための計画的な予算確保に向けて引き続き皆様と共に努めてまいる所存でございます。

 当大会では提言を採択し関係機関に皆様とともに力強く訴えていき、近年激甚化・広域化する土砂災害から国民の命と暮らしを守り、安心して生活できる強靱な国づくりを推進するため、会員の皆様方と力を合わせて歩んでまいることをお誓いしますなどと挨拶をされました。

▽ 来賓を代表され、国土交通大臣 斉藤鉄夫氏からは、今年も全国各地で災害が発生し、多くの方々が被害に遭われました。我が国は自然災害に対し極めて脆弱な国土であり、今年も10月末時点で、42都道府県で約940件の土砂災害が発生しました。特に7月・8月を中心に多数の土砂災害が発生し、多くの尊い命が犠牲になるとともに、地域住民の生活や経済活動に大きな影響を及ぼしました。今後とも被害を受けた地域の復旧・復興について現場の最前線でご尽力されている市町村の関係者の皆様と連携し、被災者の皆様のお気持ちに寄り添いながら、総力を挙げて取り組んでまいります。

 また、砂防堰堤を整備することにより、土石流や流木を捕捉し災害の防止・軽減に役立った事例も各種多数あります。命は勿論住民の暮らしを守る土砂災害対策を推進することが極めて重要であり、現在進めている防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策をはじめ、流域治水に基づいた事前防災対策について強力に推進してまいります。ご列席の皆様におかれましては、砂防事業の推進を通じ安全で活力ある地域づくりに一層のご支援とご協力をお願いしますなどと祝辞を述べられました。

▽ 国土交通省三上幸三砂防部長には、「「いのち」と「くらし」を守る 砂防の取り組み」と題して、

 近年の土砂災害発生状況は、近10年の土砂災害発生件数(年平均)は、それ以前の発生件数と比較して約1.5倍に増加し、948件もの令和3年全国の土砂災害発生状況(10月31日時点)、砂防施設が機能を発揮し被害を未然に防止した事例は、令和3年7月以降、全国から26件の効果事例が報告され、除石した砂防堰堤が2度目の土石流を捕捉し、広島市では事前の避難により難を逃れた事例などを説明されました。

 また、防災ヘリによる上空調査と地上踏査を連携し降灰状況を把握するなどの阿蘇山の噴火への対応、「社会生活や経済活動を支える地域の基礎的なインフラの集中保全」「地域の防災力を高める警戒避難体制の強化」「既存施設の高機能化、多機能化による整備の加速化」により地域社会の「いのち」と「くらし」を守ること、林野庁との連携による流域流木対策を推進すること、令和3年7月以降の国土技術政策総合研究所・土木研究所や地方整備局(TEC-FORCE被災状況調査班)の派遣状況、防災教育、住民参加型の防災訓練など、全国各地での土砂災害防止の取り組みなどを詳しく説明され、今後も砂防事業推進のために市町村長をはじめ砂防関係の皆さんのお力添えをお願いするなどの講演をされました。

▽ 意見発表では「奥田洞谷における砂防事業と警戒避難体制について」と題して、岐阜県郡上市長 日置敏明氏が発表されました。

 岐阜県のほぼ中央部に位置する郡上市の概要、保全対象人家12世帯などの奥田洞谷の概要、連続雨量946mmなどのH30年7月豪雨での山腹崩壊の模様、県や市の警戒避難体制の構築、R2年6月に地すべり性の滑落崖が発見された状況、市営住宅等を手配・支援しての警戒避難体制の強化、避難対象世帯の避難状況、R2年7月豪雨で斜面が崩壊した模様、その時の住民避難の状況、LINEを活用して全員が避難した状況、県による砂防工事が鋭意進められている現場の状況などについて意見発表をされました。

▽ 当協会副会長の新潟県出雲崎町長 小林則幸氏が「提言(案)」を朗読され、「土砂災害防止施設の強力な整備推進」「まちづくり・地域づくりに資する砂防事業の推進」「土砂災害対策の効率的・効果的な推進」「警戒避難体制の強化」「体制及び組織の強化」の5項目の「提言」を満場の拍手により大会決議とし、全国治水砂防促進大会は終了しました。

▽ 要望活動は、長野県治水砂防協会の会長として、全国治水砂防協会の要望に同行し、財務省 鈴木俊一財務大臣に要望書をお渡しし、各県の会長から、災害状況や事前防災対策等の予算確保などの面談要望をさせていただきました。

▽ その後長野県治水砂防協会の要望班と合流し、国土交通省 三上幸三砂防部長に要望書をお渡し、今夏の災害対応の支援に対し御礼を申し上げ、防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策の計画的な実施、地方整備局等の体制強化、ソフト対策と火山対策の支援強化などの要望をさせていただきました。

 

 まだ新型コロナウイルスの感染が心配される中、長野県治水砂防協会の皆さんと関係各位のご参加をいただき誠にありがとうございました。引き続き長野県治水砂防協会に対してご支援・ご協力をお願いいたします。

 本日生坂村では、保育園で園外保育(イチョウ散歩)、小学校で金管練習・修学旅行(6年)、なのはなでフェイスマッサージ、要配慮者支援マニュアル打合せ会議、パイプハウス栽培講習会、食生活改善推進協議会学習会、生坂おとこ塾、少年少女サッカー教室などが行われました。