6日(木)午後2時45分から中学校体育館で、令和5年度 第77回入学式が挙行されました。今年度は、男子6名、女子5名の11名が入学しました。
▽ 新入生が、温かいの拍手の中、少し緊張気味に入場してきたところです。
▽ 敬礼をし、宮下教頭先生の開式のことばの後、全員で国歌と校歌を斉唱しました。
▽ 上條教育長が、新入生の皆さん、生坂中学校へのご入学おめでとうございます。皆さんは、これから始まる中学校生活への期待と希望に胸を膨らませていることと思います。
中学校の三年間は、新しい知識や技能を身に付け、豊かな人間性を育む大切な時期です。自分の目標をしっかりと作り、自ら進んで学習や運動などに取組み、楽しさや厳しさを体験しながら、これからの時代を生き抜く確かな力を身に付けてください。
保護者の皆様、本日はお子様のご入学、誠におめでとうございます。中学校の三年間は、子どもたちにとりまして、人間性を形づくる上で重要な時期であります。一人一人が生き生きと学び、将来を切り拓く力を身に付けることができますように、お子様の思いや願いなどにしっかりと向き合っていただくようお願い申し上げます。
新入生の皆さんが、健康で充実した中学校生活を送ることができますようご祈念申し上げ、教育委員会の告辞としました。
▽ 小松校長先生が、11名の新入生の皆さん。ご入学おめでとうございます。今日から、皆さんは生坂中学校の一員となりました。私たち教職員・在校生は皆さんの入学を心待ちにしていました。
これからの中学校生活は、義務教育の最終段階であり、人生の中での大きな分岐点に向かっていく力を蓄えていく大切な3年間です。
3年後、皆さんは、自分の進む道を自分で決め、それぞれの道に向かって力強く踏み出していく時を迎えます。
小学校の次は中学校、という誰もが通る同じレールがあったのはここまでです。
これからの三年間をどう過ごすかで、皆さんの人生は一人一人違っていくとともに、大きく変わっていくことになるのです。そのことをまず自覚してください。
そして、3年後の旅立ちの時、「生坂中学校で学んでよかった」と実感できるように、これからの中学校生活を充実させてください。
そのために、次の三つのことに取り組んでほしいと思います。
一つ目は、「仲間とともに自ら学ぶ」ことです。学校は集団で学ぶ場です。知識を得て、それを生かして課題を解決する方法を学ぶ場です。
それは、教科授業のことだけではありません。
部活動や行事の中でも生坂中学校の一員として、様々なことを体験し学んでいきます。
自分さえよければいいと思ったり、受身で聞いたり体験したりしても、皆さんの本当の力にはつながりません。
共に学ぶ仲間とともに、意欲を持って主体的に学んでください。
二つ目は、「自らを律して判断し行動する」ことです。
中学生は、大人への第一歩と言われます。それは、思春期を迎え自我意識が高まり、自分でできる、という気持ちが高まるからです。
親や先生から言われることに反抗したくなることもあるでしょう。
だからこそ、皆さんがするべきなのは「自律」なのです。自分で立つの「自立」ではなく、社会の一員としてふさわしいように、自分の行動を自分でコントロールする「自律」です。
自分勝手なルールではなく、社会の一員として、大人として認められる人となり、自分で判断し行動してほしいのです。
生坂中学校の一員として、自らを誇れる人となってください。
三つ目は、「社会に貢献する気概を持つ」ことです。
皆さんは、法律によって定められた義務教育という仕組みによって学ぶことができています。
日本のこの「9年間義務教育を受けられる」という環境は、皆さんには、ごく当然のように思えるかもしれませんが、子どもたちに確かな力をつけてやりたいという、社会を支えてきた人々の熱い思いによってできた仕組みなのです。
この生坂中学校も、この地域の子供たちに教育をとの願いから建てられた学校から始まっています。そんな学校に学ぶ生徒として、ふるさとを愛する人として、地域や社会に貢献しようという思いを持ってほしいのです。
気概とは、成し遂げようとする強い思いを表わす言葉です。社会に貢献しようという思いを生坂中学校の全員が胸に抱いて、できることから始めましょう。
最後になりましたが、保護者のみなさまに一言ご挨拶を申し上げます。本日は、お子様のご入学、誠におめでとうございます。私たち教職員は、生徒の限りない可能性を信じ、生徒の力を最大限に伸ばすよう精いっぱい努力して参ります。
保護者の皆様としっかり連携し、地域の皆様とともに、「生坂中学校に通わせてよかった」「地域に生坂中学校があってよかった」と思っていただける学校となりますよう努めてまいりますので、皆様のご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
新入生の健やかな成長と活躍を願い、チーム生坂としてともに高まっていくことをお誓いするなどの式辞を述べられました。
▽ 私からは、生坂中学校に入学された皆さんへの言葉を考えようとしたとき、「さて、中学校の(中)という文字はなんなのか。」 と、今更に疑問を感じました。
その答えは「昔の制度で大・中・小学校が定められたから」ということのようであります。また、心と体の成長期である皆さんは「子どもと大人の中間」とも言えると思います。
そんな様々な中間地点である皆さんは、それだからこそ、 今からどこにでも好きな方向に向かって進んでいくことができます。
「進む路」と書いて「進路」、目的地が無ければ路は選べません。 ぜひ、夢という目的地を見つけ、それぞれの路を進み始めてください。
これからの三年間、勉強も、生徒会活動も、部活動も、それ以外の時間も、やることは山積みです。やった結果が良い場合も悪い場合もあるでしょうが、どちらも良い経験になります。
ただ、その結果が出ればいいのですが、そもそも結果を出すために、今から何をやればいいのか分からず、思い悩んで 立ち止まってしまうことがあるかもしれません。そんな時は、ひとりで悩まず、先生方、ご家族、地域の方々に相談しましょう。必ず、皆さんの力になってくれます。それぞれの経験から、皆さんが今からやるべきことを教えてくれます。ただし、行うのは皆さん自身であります。
いずれにせよ、皆さんにとっての三年間という時間は、後から思い返せばとても短いのです。少しでも、多くの時間を使い、多くの経験をし、大きく成長してください。
そして、豊かな自然と学習環境に恵まれた生坂村を様々な取組から学ばれ、郷土に愛着と誇りを持てる生徒になっていただきたいとも思います。これらの活動を通して、確かな学力、豊かな心、健やかな体の調和が養われることにより、充実感が得られる中学校生活が送れることと思います。
さて、保護者の皆様、本日は、お子様のご入学誠におめでとうございます。お子様の中学校生活は、人間の資質形成の最も重要な時期であり、一層の学力の伸びも望まれる時だと考えます。それには、家庭・学校・地域の信頼関係を深めるとともに、多感な時期のお子様の一番身近なご家族が、どんな時でも子どもに寄り添いながら見守り励まし合い、時には自立の手助けになるような行動を心がけていただきたいと思います。
また、校長先生をはじめ諸先生方におかれましては、「豊かな心を養い、粘り強く自分を鍛えて、自ら学ぶ生徒」を目指すためのご教授と、これからの社会において必要となる「生きる力」を育む学習と、人間関係の育成を基礎とした取組のご指導をお願いする次第でございます。
新入生の皆さんには、それぞれに個性と能力があります。どうか皆さん、これからは中学生らしく希望に満ちて、お互いに励まし合い高め合って、仲良く楽しく中学校生活が送れますようお祈りいたしますなどのお祝いの言葉を申し上げました。
▽ 新一年生の3名の担任と学年主任、副担任の先生方が紹介されました。
▽ 新入生代表の高木さんが、3月16日に生坂小学校を卒業し、本日生坂中学校の生徒として入学する事ができました。今日から11人、皆さんと一緒に学校生活を送る仲間となれることをうれしく思っています。
私たちは昨年度担任の先生が不在の中、一日中学校担任を教えていただきました。チャイムがない生活をしてみて、時計を見ていることが大変だということが分かりました。
いろいろな事業を受ける中で、たくさんの先生方に教えていただく事がとても楽しく、中学校に入学することが楽しみになりました。中でも私が特に楽しみにしていることが二つあります。
一つ目は自分の好きな教科の理科と国語の事業です。中学校体験をした時の授業では一つひとつ丁寧に分かりやすく教えていただきとても楽しかったです。
二つ目は先輩方との交流です。なぜなら先輩方がとても優しく接してくれたからです。とても安心して今日の日を迎えることができました。また、中学校での私の目標は、今よりも、もっと本を読んで知識を身に着けたり楽しんだりする事と、宿題や課題を溜めないことです。小学校の6年間で学んだ事を生かして中学校でさらに力をつけられるよう頑張りたいです。
これからの中学校生活にわくわくしている反面、少し不安な部分や心配なところもあります。慣れない中学校生活で分からないことがたくさんあるかもしれませんが、先生方や先輩方に教えていただきながら一生懸命進んで取り組んでいきたいと思っていますどうぞよろしくお願いします。
最後に私たち11人のためにこのような温かく素晴らしい入学式を開いでいただきとてもうれしく感じています。ありがとうございましたなどと抱負を話してくれました。
▽ 保護者代表の高木さんから、桜花爛漫と咲き誇る素晴らしき日に入学されました11人の新入生の皆さんご入学誠におめでとうございます。校庭の木々が優しくそして温かく新入生を迎える中、制服に身を包み中学校の正門を夢と希望をもって初めて一歩踏み入れた皆さんの心の中は緊張と不安そして期待とが交差し、さぞかし複雑な思いがあったことと思います。
皆さんはスクールという英語を耳にしたことがあると思います。日本語に訳すと学校ですがこの言葉の語源はギリシャ語でスコレーといいます。そしてその意味は一番大切な時間を使う所だそうです。つまり新入生は心身ともに大きく成長するこの時期、一番大切な時間をこの生坂中学校で過ごすことになります。
その中でも14歳というのはこれからの人生においてとても大事な時だそうです。これはある洋学者の方がおっしゃっています。 大人になって辛いことがあったり悲しいことがあった時、14歳だった時に好きだった音楽、好きだった本、好きだった食べ物などを思い出すと自分の脳が幸福感、肯定感のスイッチを入れてくれるそうです。自分がもうだめかと壁にぶつかった時また、落ち込んだ時、いろんな苦しさを味わったとき、その幸福感や肯定感が自分を支えてくれることになるでしょう。
それは何歳になってからもずっと長いようで短い中学校の3年間好きなものに出会えてほしいと思います。それをここにいる大人全員が応援していることでしょう。
校長先生をはじめ諸先生方におかれましては多岐にわたりお世話になりますがどうかどうか温かい目で私たち保護者と一緒に子ども達の成長を見守ってください。
結びに本日はこのような式を開催してくださいました事心より御礼申し上げますなどと挨拶を述べられました。
午前は小学校、午後は中学校と新型コロナウイルス感染防止対策のため、縮小して入学式が行われましたが、出席できなかった来賓の皆さんをはじめ村民の皆さんも、今日のご入学をお祝いしております。