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令和5年度(第87回)一般社団法人全国治水砂防協会通常総会&長野県治水砂防協会砂防講演会&宇留賀上空からの風景

2023年05月25日 | 私の活動報告

 25日(木)は時々日差しが届いても雲が目立つ一日で、一日の寒暖差が大きい一日でした。

 令和5年度(第87回)一般社団法人全国治水砂防協会通常総会の模様を、私が全国治水砂防協会監事として壇上の席にて撮影しました。

 全国治水砂防協会の森山裕会長が、昨年も集中豪雨や台風により800件に迫る土砂災害が発生し、各地で激甚な被害が発生しました。被災された皆様には心からお悔やみとお見舞いを申し上げますとともに、地域の一日も早い復旧・復興を願っております。

 また、今年の地震や融雪により各地で土砂被害が発生しており、改めて国民生活の安全と安心を図る施策において、基幹となるのは砂防であり、砂防事業の推進することが最重要と感じているところでございます。

 土砂被害から国民の命と暮らしを守り、安心して生活できる強靱な国づくりを進めるため、新たな国土強靱化基本計画に、砂防事業としてしっかりと位置づけ、ソフト・ハード両面からの事前防災対策を強力に推進してまいる所存でございますので、引き続きのご支援をよろしくお願い申し上げますなどと挨拶をされました。

 吉岡幹夫国土交通省技監が、我が国は四季折々に姿を変える美しい環境に恵まれておりますが、地形、地質、気象等の自然条件が厳しく、古来より多くの自然災害に見舞われています。

 

 気候変動の影響により、一層激甚化・頻発化が懸念される土砂災害から国民の安全安心を確保することは、国土交通行政の重要な使命です。命はもちろん住民の暮らしを守る土砂災害対策を推進することが極めて重要であり、国土交通省では、防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策など、流域治水に基づいた事前防災対策を強力に推進してまいります。

 今後とも現場の最前線でご尽力されている市町村長の皆様と連携し、国民の生命と財産を守る砂防行政の一層の強化に全力で取り組んでまいります。ご列席の皆様におかれましては、砂防関係事業の推進を通じ、安全で活力ある地域づくりに一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げますなどの祝辞を頂戴しました。

 総会では、議案として令和4年度収支決算審議、役員等改選審議が提出され、報告として、令和4年度事業報告・公益目的支出計画実施報告、令和5年度事業計画報告・収支予算報告が提出され、それぞれ原案通り承認され、役員改選では、引き続き私は監事として再任されましたので、全国治水砂防協会のためにもしっかりと活動していきたいと思います。

 総会を暫時休会して、理事会を開催し、正副会長、常任監事は再任で決定しました。

 その間、国土交通省水管理・国土保全局 三上砂防部長から「被災地の近況とこれからの砂防」と題して講演をしていただきました。

 雲仙普賢岳火山噴火災害と最近の状況、紀伊半島水害での土砂災害と最近の状況、平成26年8月広島豪雨土砂災害と最近の状況、熊本地震災害と最近の状況、平成30年7月西日本豪雨の土砂災害と最近の状況、北海道胆振東部地震災害と最近の状況、令和4年度 砂防関係施設の効果事例、流域治水型砂防事業の展開、砂防堰堤に堆積した土砂の除石、赤牛先生の土砂災害に関する講座、全国各地での土砂災害防止の取り組みなどの説明をしていただきました。

 総会後の功労者表彰では、多大な治水砂防関係のご貢献・ご尽力に対し、5名の皆様が表彰され終了しました。

 午後1時30分からは、恒例の長野県砂防講演会が行われました。

 私が長野県治水砂防協会の会長として、皆さんが一同に会し、最新の情報提供を受ける機会は、滅多になく、本日は、貴重な機会でございますので、有意義な時間としていただきますようお願いするなどの開会の挨拶をさせていただき始まりました。

 三上砂防部長より、「いのち」と「くらし」を守る砂防と題して講演をしていただきました。

土砂災害発生件数795件などの「令和4年 全国の土砂災害発生状況」、直近10年はそれ以前の発生件数の比較し約1.2倍などの「近年の土砂災害発生状況」、令和8月3日からの大雨による土砂災害の特徴、令和4年8月からの大雨における新潟県村上市のその後の対応、令和4年度 砂防関係施設の効果事例、令和4年8月の大雨における砂防施設の効果事例、令和4年度 災害関連緊急事業等の採択状況、流木の捕捉施設の設置、砂防堰堤に堆積した土砂の除石、事前の避難により難を逃れた事例、熱海市伊豆山地区で発生した土石流への対応状況、令和5年度予算決定概要、水管理・国土保全局関係予算の推移、

まちづくり連携砂防等事業の制度拡充、流域治水型砂防事業の展開、大規模特定砂防等事業 熊本県 万江川上流、近年のTEC-FORCE(地方整備局等)砂防班の活動、令和4年の土砂災害専門家(国総研・土研)による技術支援活動、地すべり災害対応のBIM/CIMモデル、土砂災害対策に関するアンケート調査、砂防を活用した「防災啓発」「地域活性化」への支援、砂防ダムツアー(長野県小谷村)、土砂災害防止月間(6月1日~30日)などについて詳しく説明していただきました。

 大野理事長より「土砂災害対策の新たな課題―流木による被害の増加―」と題して講演をしていただきました。

 土石流と流木 南木曽町、飯山市、 九州北部豪雨 福岡県朝倉市 砂防堰堤における流木の堆積状況、流木による被害、流木を捕捉する鋼製砂防堰堤、副堰堤に設置した流木捕捉施設、土壌や基岩の水分保留能力、大洪水時に生じる飽和地表流、斜面崩壊・土石流・流木の発生、土砂・洪水氾濫に伴う流木、砂防事業における近年の流木対策の経緯、流域治水型砂防事業の展開、

流木災害対策における流域区分、流域治水における砂防と森林・治山の連携、流域流木対策の推進、「砂防事業と治山事業の技術交流会、高知県における治山・砂防の連携、流域の関係者が連携して流木対策を推進、2023台日砂防共同研究会 活動報告、シンポジウム、現地視察などについて分かりやすく説明していただきました。

 長野県に関係する直轄砂防事務所の所長各位と吉村砂防課長から、最新の事業概要について情報提供をいただきました。

 利根川水系砂防事務所 大坂剛所長からは、浅間山の噴火、浅間山直轄火山砂防事業(火山噴火緊急減災対策)の概要、火山砂防事業、コンクリートブロック備蓄、令和4年度工事状況などについて説明してもらいました。

 富士川砂防事務所 藤平大所長からは、釜無川出張所管内の主な事業、令和5年度富士川砂防事務所の事業内容、長野県内事業箇所(5箇所)、釜無川上流左岸山腹工などについて説明してもらいました。

 湯沢砂防事務所 松本直樹所長からは、湯沢砂防事務所における令和5年度予算の概要、中津川上流砂防堰堤群の概要、秋山郷床固工群、切明地区斜面崩壊対応、土砂災害を対象とした警戒避難に関する勉強会などについて説明してもらいました。

 松本砂防事務所 石尾浩市所長からは、松本砂防事務所の令和5年度事業費、事業実施箇所、信濃川上流水系梓川流域の上高地上千丈沢砂防堰堤、高瀬川流域の日向山床固工群などについて説明してもらいました。

 多治見砂防国道事務所 森下淳所長からは、多治見砂防国道事務所における砂防事業の概要、木曽川水系の概要、主な災害、直轄事業化の経緯、梨子沢土石流災害、御岳山噴火災害、主な施工と効果事例などについて説明してもらいました。

 天竜川上流河川事務所 吉田桂治所長からは、流域治水対策の推進、天竜川上流の砂防事業、近年の出水、維持事業の効果、3か年緊急対策事業の効果、令和3年の出水に対する砂防事業の対応などについて説明してもらいました。

 長野県建設部砂防課 吉村元吾砂防課長からは、土砂災害の発生状況、令和4年8月小川村濁沢の地すべり災害、小川村薬師沢の施設効果、長野県砂防課の予算推移と国土強靱化予算、国土強靱化3か年緊急対策及び5か年加速化対策の活用事例などについて説明してもらいました。

 気候変動、大規模地震、火山噴火に伴う深層崩壊等の大規模土砂災害から、人命・財産の保護による安全安心な生活のために、防災・減災対策による施設整備と、災害からの避難に資する対応を迅速的確に行うための防災訓練など、国土の強靭化と地域防災力の強化の取組が重要であると感じました。


 全国治水砂防協会、国土交通省砂防部、長野県砂防課等の皆さんにはお世話になりました。そして、参加された皆さんお疲れ様でした。

▽ 毎朝恒例の写真は、先日青空が広がってきた宇留賀上空から撮影した風景をアップしました。

宇留賀上空からの風景

 本日生坂村では、保育園で園庭開放、小学校であおぞら給食・運動会児童係、中学校で青空給食、なのはなでフェイスマッサージ、教育委員会定例会、消防団分団長会議、中部地方環境事務所との打合せ、認知症サポーター養成講座などが行われました。