2月9日(金)は日差しが届いて穏やかな天気で、昼間は日差しの下では寒さが和らぎ少し温もりを感じられました。
午前9時からの新年度当初予算査定は、教育委員会関係の民生費 児童福祉費 (児童福祉総務費・保育所費・子育て支援事業費)を査定しました。
新年度の新しい事業の提案について、保育料の負担軽減、子育て支援の拡充、保育士の処遇改善、施設・保護者間ICTシステムの導入、一貫教育の開始、障がいや特別な支援を要する児童生徒の学習環境、支援体制の整備、老朽化している設備や備品の更新、子ども・子育て支援事業計画改正などの説明を受け協議しました。
午後1時30分からは、松本広域連合のこれからの松本広域観光について~転換期を迎えた「今」と「未来」を考える~として開催されました。
臥雲松本広域連合長の開会の挨拶で始まりました。
基調講演Ⅰとして、観光庁 観光地域振興部長 中村広樹氏から「観光の現状と今後の取組」として講演していただきました。
基調講演Ⅱとして、長野県観光機構 専務理事 佐藤啓介氏から「広域観光のススメ方」と題して講演していただきました。
基調講演Ⅲとして、(株)リクルートじゃらんリサーチセンター研究員 松本百加里氏から「観光トレンドと長野県の可能性」と題して講演していただきました。
その後、「これからの松本広域観光の戦略について」のテーマでパネルディスカッションを行いました。
パネラーは観光庁 観光地域振興部長 中村広樹氏、松本広域連合長 臥雲松本市長、代表副広域連合長 百瀬塩尻市長、太田安曇野市長、私、(株)リクルートじゃらんリサーチセンター研究員 松本百加里氏で、コーディネーターは長野県観光機構 専務理事 佐藤啓介氏で行いました。
最初に4市村の自己紹介と事例発表として、私からは、生坂村の名所・旧跡の紹介から始めました。
続いて、今年度から農林水産省の農泊推進事業を活用し、農業と観光の連携による生坂の魅力を満載した、生坂でなければ味わうことが出来ない「オンリーワン」の農泊ビジネスの取組みを実現するなどの目的で実施してきた内容を紹介しました。
その内容は、パッケージ商品開発に向けたモニタリング、地域資源の磨き上げと先進地視察、農業体験ツアープログラムの着手と試行、地域食材を活用した体験等の試行、ラフティング等と収穫作業、稲作・秋野菜の収穫体験、村の魅力発信プロモーションとマーケティング活動などを説明しました。
大城・京ヶ倉トレッキングツアー、いくさか農泊体験ツアー、相模女子大学夏季地域協働活動プロモーション活動の開催結果などを報告し、今後の展開として、パッケージ商品開発に向けたモニタリング、地域資源の磨き上げの追加と先進地視察、農業体験ツアープログラムの追加とプロモーション活動、農泊ツアーの販売着手、村の魅力発信プロモーションとマーケティング活動などを説明しました。
広域観光において想定される課題とその解決の方向性として、百瀬塩尻市長と私が考えを述べました。
私は、3市5村の松本広域圏で、東筑摩郡5村は南に2村、北に3村が位置しており、その間や周りに3市が位置しておりますので、移動距離等を考えますと、昨年秋に松本大学の学生さん達から提案いただいた、南部、中部、北部のエリアで広域観光を進めていけば如何かと考えます。
また、3市5村は豊かな自然や名所・旧跡などがあり、様々な郷土料理や名産品がございます。しかし、滞在日数によって、それぞれの市村で観光が完結するのが現状だと思います。そういう点から、何かに特化する観光、例えば、農業体験、アウトドア体験等の体験型観光、名所・旧跡を巡る観光、美味しい郷土料理を食する観光などで、市村を越えて周遊していただけるのではないかと考えますなどと申し上げました。
「松本広域観光の目指す姿(展望)を共有」について、改めて広域観光推進への意気込みとして、パネラーがそれぞれ考えを述べました。
私からは、これまであまり知名度の高くなかった潜在力のある観光地を、知名度の高い観光地と併せて広域の周遊ルートに組み込むことにより、知名度向上に資することが期待でき、その結果として当該地域の地域活性化につなげることができると考えいることなどを申し上げました。