9月8日(日)の総合訓練終了後、生坂村消防団は10時00分に火災発生を想定し、上生坂区生坂中学校グラウンドへの中継送水実施訓練を行いました。
生坂ダム下の犀川の水利から各中継地点で、ポンプの取り扱いやホースの延長など中継送水の訓練をしていただきました。
生坂中学校グラウンドの火災発生想定場所への中継送水や放水訓練の模様です。私は、牛越副村長と上條教育長達と火点の生坂中学校グラウンドから水利に向かって行きました。
近くの防火水槽からも水利を確保して、初期消火の対応もしていただきましたが、中継に入る順番の難しさか、訓練の方法を徹底する難しさか、指示を出す難しさか、今後改善しなければいけない点も見えました。
最初に消防自動車が到着順に火点側と水利側から入ってしまい、中継送水の搭載車の位置が上手くいかず、Uターンして火点側に行く場面がありましたが、消防自動車の位置が決まると、みんなで力を合わせて小型ポンプを降ろし、火点側に向かってホースを延ばしていました。
犀川の水利の小型ポンプは0.5MPaで揚げるように指示を出し、各ポンプは0.2MPa前後で入ってきて、0.5MPa位で引き続き揚げるようにポンプを操作し、圧を下げるために水を放水したりして調整していました。
今回も団員各位は、ポンプ取扱訓練、中継送水訓練、警備(交通規制)訓練、命令伝達訓練、通信(無線)訓練などに励んでいました。
生坂村消防団としては、火災の対応は勿論ですが、豪雨による土砂災害対応、地震による災害対応など、消防団活動も多岐に渡っており、日頃の訓練を通して有事の際に対応できる技術の習得により、地域防災力の強化、災害に強い村づくりにご尽力いただきますようお願いいたします。
中山消防団長からは、団員各位に中継送水訓練に参加いただき、行政、明科消防署、生坂駐在所など関係の皆さんのご支援、ご指導に感謝を申し上げ、当村の地形から中継送水は重要であり、今回の訓練は最初トラブルがありましたが、それをカバーした後は順調に中継送水が出来、有事の際にしっかりと対応できるように引き続き消防活動をお願いしますなどの挨拶をされました。
私からは、早朝からの総合防災訓練、暑い中での中継送水訓練の出動に御礼を申し上げ、スムーズに中継送水が出来た点や改善をしなければならない点などがあったと思いますので、更に技術の習得により、有事の際に適時的確に活動できるようにしていただき、当村も脱炭素先行地域づくり事業によりレジリエンスの強化のため災害に強い村づくりに取り組んでおり、消防団員はその要でありますので、健康に留意して引き続き消防活動を行っていただくことなどお願いさせていただきました。
青柳明科消防署長から、1週間延期しての訓練でしたが、生坂村消防団の各分団の連携によりしっかりと中継送水ができ、良い訓練でしたが、犀川からの水利を確保する場合には、流量が多いと足を取られることもあるので、救命胴衣を付けて行うことや、火点に向かって消防自動車が入るようにして、そこから徐々に水利の方へ行くようにして、なるべく早く消火活動に入れるようにしてもらいたいなどの講評をいただきました。
総合防災訓練後の大変暑い中、消防団員各位、青柳明科消防署長、松下駐在所長、メーカーの従業員各位など関係の皆さんのご参加とご指導により、有意義な訓練ができましたことに感謝を申し上げます。