デクスター・ゴードン:1923年2月27日、米国ロサンゼルス生まれ。
ジャズ・テナー・サックス奏者。
40年からライオネル・ハンプトン楽団で演奏。
その後チャーリー・パーカーらと共演しテナー・サックスの名手として名声を獲得、特にワーデル・グレイとのテナー・バトルは人気を博した。
歌心豊かな朗々としたプレイが持ち味。50年代は麻薬癖により不振が続いたが、60年代に復活し多くの傑作を生んだ。
映画『ラウンド・ミッドナイト』(米86年)に主演し名演を残した。1990年4月15日、67歳で他界。確かにこのあたりのジャズミュージシャンとの麻薬との関わりは密接であったようです。
今思うと、恐ろしいが日本も戦前から戦後は麻薬を平気で販売していた時期がある、別名ヒロポン」の語源は俗に「疲労(『ひろ』う)を『ポン』と飛ばす」と言われているが、実際はギリシャ語"philoponus"(労働を愛する)が正しい語源であるようだ、昭和24年(1949年)11月6日付の東京日日新聞には次のような記事があります。
“ヒロポンの値段は注射10本入り(公定価格)81円50銭であるが品不足で100円以上でヤミに流れている。ヒロポン錠剤は20錠入り21円、50錠入り43円でヤミはない。これらを買うには薬局にハンコをもっていけば誰でも買えることになっている。”
なお下記写真のヒロポンの瓶には[除倦覺醒剤]と書かれており、また東京市と入っていることから昭和18年当時のものかと思われます。
このような記事を見れば昔は国民の間では麻薬に関する罪悪感はなく、疲れを撮るビタミン剤と同様の薬だったのでしょう、有名な事は、サザエさんの登場人物のいささか先生もヒロポン常習者と昔の漫画にもなっているようだ。
何といささか先生ご愛用のヒロポンを子供が持ち出す騒ぎなる内容?
敬老の日も過ぎ65歳以上の高齢者人口は前年比32万人増の3588万人だった。
過去最多を更し、総人口の28.4%を占めた。又65歳以上の労働者も多く現役で働く時代なんであろう、
勿論筆者も未だ現役で働いているが、デスクワークもあるが、兎に角身体を働かせることが大切で、運動してお金までいただける健康法、スポーツジムなど奨励されるが、労働して運動する事はまさに一石二鳥である。
最近は煙草なども世界的に禁煙しているが、これも元は税収であり何とおかしな時代であろう?
もちろん海外でも麻薬はアルカポネ時代からも取引され常習者が多く、JAZZの演奏者も薬漬の常習者が多く短命が多いのであろう。
勿論禁酒令で大量の資金を集めたことは有名であるただし、飲み過ぎは良くないが酒は百薬の長と言われる、今も適度なお酒は健康的と言われるが、飲み過ぎは注意である。現在は健康志向最優先でピンピンコロリでの生き方を奨励している。
最近SV-501SEの300Bで聴くJAZZは誠に中域が充実して、ライブ感がありジャズ音楽を堪能している、TANNOYでJAZZを聴きたいと思い、オーディオを再発して試みた結果解決は、300Bのアンプである程度解明されたのかも知れない、
一般的に感じる音とは違いあの独特の中域、豊かな低域を響かせたのは300Bかも知れない。
昔の諺の如く、「色(いろ)の白いは七難(しちなん)隠す」ヴィンテージ音の再現はまさに充実の中域の再生が心地よいのかもしれない。
最近購入したサンバレー(旧キット屋)の店主大橋慎の「真空管・オーディオ本当のはなし」の文中にもPSVANE 貴族之声 300Bの事の記事があり参考になりました。
今は一番安定した供給が得られ、勿論安価なPSVANE 貴族之声 300Bは大変有り難い。
「ラウンド・ミッドナイト」(原題:Round Midnight)は、1986年公開のアメリカ・フランス合作の音楽映画です。
パリで活動していたジャズ・ピアニストのバト・パウエルと、フランス人デザイナー、フランシス・ポウドラの実話をベースにした映画で、
50年代末のパリを舞台にジャズで結ばれた二人の友情を描いています。
ビリー・ヒギンズ、ウェイン・ショーター、ロン・カーター、トニー・ウィリアムズ、フレディ・ハーバードなど豪華なジャズ・プレイヤーが、ライブ・シーンで数々のスタンダード・ナンバーを演奏していす。
主人公を演じたジャズ・サックス奏者デクスター・ゴードンがアカデミー主演男優賞にノミネートされ、音楽を担当したハービー・ハンコックがアカデミー作曲賞を受賞しています。
Round Midnight - Trailer
ゴードンは、1940年代初期に17歳でライオネルハンプトンバンドに参加した後、著名になりました。
彼はテナーサックスのビバップイディオムの先駆者の一人でした。
そして彼はジョン・コルトレーンとソニー・ロリンズの演奏に初期の影響を与えたといわれる。「デクスターはビバップ言語に多大な貢献をしました」とロリンズはかつて言った。
50年代末のパリを舞台に、伝説のジャズ・ミュージシャンと彼の音楽を愛するフランス人の、音楽で結ばれた熱い友情を描いた、実話をベースにした人間ドラマ。主人公のモデルは“天才”と呼ばれたジャズ・ピアニスト、バド・パウエル。
ニューヨークから初老のサックス奏者デイル・ターナー(ゴードン)がパリの
ジャズ・クラブ“ブルーノート”にやってくる。今や酒に溺れる生活を送る彼だったが、その演奏は健在で、仲間達と毎晩素晴らしいステージを展開して行く。
そんなある夜、デイルは彼の古くからのファンで、クラブに入る金もない貧しいグラフィック・デザイナー、フランシス(クリュゼ)と出会って意気投合し、翌日から彼を伴ってクラブに行くようになる。
しかしデイルは仲間から止められている酒をしばしば飲んでは病院の御厄介になるようになり、彼の身を案じたフランシスは別れた妻から借金までしてデイルを献身的に守って行くのだった。
そんなフランシスの姿に改心したデイルは身も心も完全復帰を果たし、ニューヨークでの活動を再開するため帰国することを決める。
しかし帰国した彼を待っていたものは、荒廃した町並みに潜む“麻薬”と言う悪魔だった。
流れるようなカメラ・ワーク、数々のスタンダード・ナンバーを奏でるライブ・シーンと豪華な演奏者(ビリー・ヒギンズ、ウェイン・ショーター、ロン・カーター、トニー・ウィリアムズ、フレディ・ハーバード等)。
そして“ブルーノート”やパリの下町を見事に再現した素晴らしいセットと、その絶妙な雰囲気の中で展開される、ジャズを通した心温まる日常生活の交流をゆったりとしたペースで描いた実に気持ちのいい作品。
しかし何と言っても本作の成功のカギを握ったD・ゴードンの起用は、どんな名優によっても醸し出す事が出来ないであろう、ミュージシャン特有の雰囲気を一番に考えた監督の思い通りの結果を生み、本物のジャズ・マンであり映画初出演にしてアカデミーにノミネートさせた程のその存在感は“渋い!”の一言に尽きる(殆ど“地”のままと言う声もあるが)。
スコセッシ監督一人の登場で“ニューヨーク”を表現した演出も見事。
尚、豪華ミュージシャンの一人として出演し、音楽も担当したH・ハンコックは本作でアカデミー作曲賞を受賞している。デクスター・ゴードンのピークを築いたブルーノート時代の最後を飾る傑作。
一度聴いたら忘れられない超名演「黒いオルフェ」以下、名手ゴードンならではの歌心にタップリ浸ることができる。
黒いオルフェ · デクスター・ゴードン
「黒いオルフェ」の名演で知られる巨匠デクスター・ゴードンの人気盤。
当時ヨーロッパを本拠地に活動していた彼が一時帰国した際に録音されたもの。
1950年代の空白の時代を経て、60年代に完全復活したゴードンは、ブルーノートに数々の名盤を吹き込んだ。本作はその最終作。
艶やかで逞しいテナーの名人芸を味わえる。
ボビー・ハッチャーソンとの初共演もフレッシュな効果をもたらした。
<曲名>
1、黒いオルフェ
2、フー・キャン・アイ・ターン・トゥ
3、ハートエイクス
4、シャイニー・ストッキングス
5、エヴリバディズ・サムバディズ・フール
6、ル・クワフール
録音:1965年5月28日、29日 ルディ・ヴァンゲルダー・スタジオ
<演奏>
デクスター・ゴードン(ts)
ボビー・ハッチャーソン(vib)/バリー・ハリス(p)
ボブ・クランショウ(b)/ビリー・ヒギンズ(ds)
ボサノバにジャズテイストを注ぎ込んだ「黒いオルフェ」で一世を風靡したデクスター・ゴードンの大人気アルバム。
また彼のブルーノート最後を飾る傑作かも知れない。
有名な「黒いオルフェ」から始まる、ボサノバあり、ブルースあり、バラードありの、まさにいたれりつくせりな快適アルバム。
朗朗と吹いているゴードンも魅力だが、バリー・ハリスのピアノも光る!
実に生々しく聴こえるジャズ演奏は現在のシステムがベストの状態である、特に1950〜60年台のJAZZは未だ新鮮でとてもセクシーである。
JAZZの再生は中域の充実したアンプで聴くのが良いのかも知れない、ブラボー!
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