以前、少しかじったことのあるタイ伝統医学やチベット医学を紹介しました。
今回の話題は他の伝統医学。
習ったことはないのですが、ちょっと目にしたのでご紹介。
いくつかの少数民族医学を簡単に紹介しているところがあり、
その中から「蒙古族医学」を。
さまざまな共通点やその特徴から考えられる事、気づき…
そんなことを考えてもらえると良いなと思って載せました。
「中国百科」さまより
(若干、妙な日本語もあるようですがそのまま載せます)
蒙古族医学の概況
蒙古族医学は蒙古族が長期的な医療実践の中で形成してきた伝統的医学である。その歴史が長く、内容が豊富である。それは蒙古族の人民は疾病との戦いの経験のまとめと知恵の結晶であり、また、民族の特徴と地域特色を備える医学科学でもある。蒙古族医学は病気治療中で、薬剤の使用量が少なく、効果がいい、また、便利で経済的に安いなどのメットリがある。
蒙古族医学の基本理論
蒙古族医学は“ヘイ”、“シラ”、“バダカン”という3つの要素の関係で人体の生理、病理の現象を説明する。“ヘイ”とは、それぞれの生理効能の原動力を指す。思惟、言語、動作及び各臓器の効能と活動が“ヘイ”に支配される。“ヘイ”の効能が正常に機能しなければ、臓腑効能の衰弱をもたらし、患者に狂気、不眠、忘れがちをもたらす。“シラ”は熱の意味があり、人体の体温、各組織と器官のエネルギーと元気さが“シラ”の役割にかかわる。“シラ”が栄えると、人に温熱病をもたらし、たとえば、口の苦味、吐き気、狂気などである。“バダカン”とは人体のある粘りの液体の物質を指す。“バダカン”の効能が正常でなければ、冷え症をもたらすと同時に、人体の液体の停滞をもたらし、分泌物が増加するのである。
蒙古族医学の独特の治療法
放血治療法
人体のある部位で皮膚の表の静脈を切り開き、あるいは穿刺して、血液を出し、病気をもたらす血液を出せることによって、治療と病気予防の目的を達成する。放血治療法は血液あるいは“シラ”がもたらす熱性病気の治療に適応する。例えば、傷熱の拡散、疫病の熱、傷の腫れと潰瘍、結核病などの熱症。放血治療法は手術前の準備と放血の2つの段階に分けられる。
すいだま・穿刺治療法
この治療法はすいだまをかける方法と放血治療法を結びつけた治療法である。人体のある部位を固定し、すいだまをかける。すいだまを外して膨らんだ部位に三棱針あるいは皮膚針で浅く刺して、また、すいだまをかけ、悪血と潰瘍水を吸い上げ、人体の気と血液の流れを改善させる。この治療法は筋肉もあれば、弾力性もあり、また毛の少ない骨の凸凹の部位で実施する。その特徴は効果が速く、回復の時間が短く、また治療法が実施しやすいだけでなく、患者が痛みを感じせず、危険性もあまりないことである。
馬乳のヨーグルトの治療法
この治療法は蒙古族の伝統的な飲食治療法の1つである。それは体を強め、各種の病気を治療する効果があり、特に傷後のショック、心臓あたりの痛みの治療に効果が明らかである。研究によると、馬乳のヨーグルトに健康によい成分が多く含まれ、例えば、糖分、蛋白質、脂肪、ビタミンなど、特にビタミンCが多い。また、アノミ酸、乳酸、酵素、鉱物質及び微量元素なども含まれている。
蒙古族医学の整骨術
これは歴代の整骨の医学者が各種類の骨折、関節ずれ、軟組織損傷などを治療する際に積んできた民族独特の治療法である。蒙古族医学の整骨術は整復固定、マッサージ、薬湯治療、看護及びリハビリレーションなどの6つの段階に分け、それぞれは解毒と血液の流れを促進する役割がある。