
昨日の初雪草に続き,今日も葉の白い草です。
白妙菊(シロタエギク),葉は一年中白く,
花は6月~7月,写真のような黄色の花をつけます。
細かい白い毛が株全体を覆い,葉が白銀色に輝いて見えます。
日陰にあり,弱々しいものは病気の草にも思え,
人によっては気持ち悪いと感じるようです。
微妙なところで,そういわれてみるとそのようにも感じます。
花を咲かせないで葉の勢いを保ち,鑑賞することもされているようですが,
花もその黄色が葉の白さに似合っており,きれいです。
名前のとおりキク科,常緑いや常白?の多年草です。
先日のこと,昼の暑さも少しやわらいだ夕方,
ビールでもと思い居酒屋に入りました。
なにかの寄り合いの帰りでしょうか,
隣の席で,自分より一回り以上は年を召していると思われる
白髪,りっぱな白髭をたくわえた3人の老人が,盛んに昔話をしています。
酔いとともに,だんだんそれが,
それぞれの自慢話になっていくのをおもしろく聞いていました。
そして,そのりっぱな白髭を見ながら,
白髪は毛髪の色素細胞の衰えによる色素の消失であり,
主に老齢によって生じるが,
植物の葉の白色化はどうして起こるのだろうか,
白妙菊の葉はどうして一年中白なのだろうか,
そんなことをふと思う瞬間でありました。
翁たち昔自慢の夕涼み