ひとみさんのおうちごはん 「よろしゅうおあがり」

自然の恵みをいただいて、こころとからだが心地いい暮らし

京都・お墓参りとふるさとと。

2012年11月30日 | 京都

 

さて、昨日ちょこっと書きましたが、晩秋の京都へ両親のお墓参りに行きました。

父が亡くなってから5回目の秋です。父はこの紅葉の美しい時期に、80才の誕生日まであと少しというところで亡くなりました。

今年の紅葉は10年ぶりとも言える美しさのようですが、その年の西山も本当にきれいでした。「錦秋」ということばを聞くと、その時見た山々をいつも思い出します。

 

上の写真は、地元で買ってきた柿。

実家の近くは富有柿の名産地。父も母も、もちろん私も大好きでした。

 

 

京都駅から弟の待つ場所まで地下鉄で移動。そこから弟の運転で西山のお墓へ。

しばし、京都市内をドライブしているような感じで、お気に入りの曲をいっぱいかけてくれてとっても楽しかったです。

観光シーズンなので渋滞を避けて裏道を抜けていく車の外を見ていたら、とても懐かしくて。

そう、父もいつもそういうルートをたどっていたのです。不思議ですね、偶然かもしれないけど、なんとなく似てくるんでしょうか。

 

 

   

お墓のあるあたりから東を見ると、京都市内が見渡せます。快晴で空が真っ青でした。

いいカメラで撮れば京都市内の様子も撮れるのでしょうけれど、なんだか遠くが海のように見えたりして(^^;)

両親のお墓はこの景色を見下ろすように立っています。

急に亡くなった父のお墓を建てる場所を探していて、ここなら父が好きだった京都が見渡せる・・・と母が気に入って決めて。

建立は母の名前なのに、父の1年祭で納骨をすませたその1ヶ月後くらいに母もそこに。

とても仲がよくていつもいつも一緒にいましたから。仕方ないですね。

きっと、今も寄り添って仲良くしているのでしょう。

 

 

 

お墓参りのあと、実家だったあたりに車を走らせてくれました。

 

実家のあたりから西山を見たところです。

懐かしい風景。一面田んぼと畑が広がるさまは子どもの頃と変わりません。

ここでござをひいておままごとをしたり、れんげを摘んだり、走り回ったり、凧揚げをしたり。思い出はつきません。

夏に実家に電話をすると、電話口から蛙のゲロゲロという鳴き声がしたんですよ。

 

 

上の方向を少し左に振ると、山に続く道があります。

ここを毎日犬の散歩したり、ホタルを捕まえに行ったり、早起きをしてクワガタを捕りに行ったことも。

上の集落まで行くと、無人の野菜販売所もあります。

子どもたちは帰省したらいつも父と一緒にそこまで買い物に行くのが恒例でした。

夏休みだったから、おなす、きゅうり、トマト・・・ワイワイ言いながら戻ってきた時の子どものランニング姿、父の白いクレープ地のシャツ・・・だって、ちょっとそこまでですから・・・(^^;)

夏でも腹巻してたっけ。そんなのも懐かしい・・・。

 



懐かしいふるさとの風景は、私をやさしく迎えてくれました。

とてもやさしい風景でした。あー、ここで育つことができてよかった、まだ変わらぬさまでいてくれてよかった・・・と思いました。

そして、それを弟と見ることができてよかった。

 

 

そのあと、近くの少し大きな直売所へ。

よく母が歩いて野菜や卵、かしわなど買いに行っていたところ。ここも帰省すると子どもたちと寄ったりおつかいに行ったりしたところ。

京野菜をはじめ、地元の旬の採れたて野菜、それから、ここは山を越えると亀岡なので、そっちの方で作られているお菓子や佃煮なども買うことができます。

まずは、上の写真の富有柿を選ぼう。

ほんとは懇意にしていた柿農家さんのところに行きたかったけれど、時間がなかったからここで全部。おっちゃんおばちゃん、また行きますからね。

  

あー、もう、すぐかぶりつきたい感じでした!!

 

これと、丹波黒豆の入ったおかきと、筍の佃煮と・・・

 

 鷹の爪。

これで180円。 このまま飾ったらクリスマスっぽいかなと思って。壊さないように気をつけてキャリーバッグにそおっとしまって帰ってきました。

 

 

あと、私は初めて。「六甲あげ」。

油揚げみたいにこのまま割って使えるそう。乾燥油揚げって感じ? 使うのが楽しみ。これで120円。

 

 

ほんとはお野菜が一番買いたかったけれど、ここで買ったら旅は今始まったばかりなのに、めっちゃ大荷物になってしまいます。

まあそれも見越してキャリー引いてきたんですけど、ガマンガマン・・・。

 

 

それからまた市内まで(ってここも市内なんですけど)しばしのドライブ。紅葉の名所は混んでいるようでしたが、意外とスムーズに車は進みました。

あー、懐かしい風景をじっくり見て、空気をいっぱい吸って、それでも今までみたいにそれほどさびしくなくて。弟とたくさん話もできました。

車の中っていいなあって思いました。面と向かうと照れくさいけど、景色見ながらいろんなこと話せるし。

ほんとにいい時間だった。

 

 

そうそう。

お昼はどこに行くっていって、「新福菜館がいい」という弟に同意したんだけど、結局却下。西に向かう途中の住宅地で・・・かな、ちょっといい感じのカフェに連れてもらいました。

名前も忘れたし、看板もお料理も撮ってないけど、「おもしろいで」と言われて入ったトイレの中は・・・。

 

 

映画やライブのチラシがいっぱいで。なんだかわくわく。こういうごった煮な感じ、大好き♪

 

 

と、ここで弟一家と別れを告げてホテルへ。さあ、これからまだ長い日の後半戦です。(つづく ^^)

コメント (2)
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