大好きな「ひろうす」。
「ひろうす」と言うとわからない方もいらっしゃると思いつつ、どうしても「がんもどき」とか「飛龍頭(ひりょうず)」とか呼べなくて。
先日の「都筑野菜で簡単おばんざい」の料理講座でもお野菜と炊きましたが、その時もそういえば初めから最後まで「ひろうす」で通していたような。
京都弁かもしれませんが、他の呼び方をするとちがう食べ物になってしまう気がして、どこでもそう呼んでいます。
今日はそんな「ひろうす」のことを。
この前京都の友人が送ってくれた京野菜のことを書きましたが、その時一緒にお豆腐屋さんでも選んだものを送ってくれました。
これがどれも美味しかったのなんの。
商店街の中の普通のお豆腐屋さんだと言うから、オドロキでした。
その中の、「ひろうす」は・・・
左が百合根やぎんなんも入ったもの。どっしり大きいです。
右側は少し小ぶり、中に百合根とかは入っていません。でも炊くとしっかりお野菜のうまみが出て美味しいったら!!
炊き方は、私はお鍋にひろうすを並べ、濃口醤油、味の母、料理酒、水、そして砂糖と塩もひとつまみを入れ、煮汁にひろうすが大体浸かるようにして、火にことことかけます。
調味料は醤油、味の母、料理酒、・・・は大体同量大さじ3くらい、そしてお砂糖は小さじ1くらいをまず入れて、もっと甘みがほしければもう一杯。
少ないでしょうか。
でもこれでしっかり甘目の味がつきます。どばっと先にお砂糖を入れると他も足さないとバランス悪い味になったりして、結果たくさん調味料を使うことになるのですが、少しずつ入れると失敗ありません。
それに調味料の量って、お水の量やお鍋の大きさでも変わってくるんですよね。だから私はあんまり量を書かないのです。
おいしいかなって思って味見するのって大事です。
まあ、こうしてひろうすを炊きます。
炊いているうちにぶわんとふくらんできます。おいしい上等のひろうすほどこのふくらみ感が大きいような。
初め固く、ぐっと具が詰まったような(^^;)そんなひろうすほど、柔らかくふんわり煮えたときの満足感。
ハンパないんですよね・・・。
で、これだけでもいいのですが、私はこの煮汁でお野菜を炊きます。
だって、せっかくひろうすからおいしいおだしが出ているのに、ひろうすだけじゃもったいないでしょ。
やわらかくなってきて、煮あがりまで半分くらいまで来たと思ったら、ひろうすの横にお野菜などを入れて一緒に炊いてしまいます。
煮崩れしそうになってきたら、ひろうすだけあげてしまいます。
それに薄まっちゃわないほうがおいしいから。
冬瓜や大根などならば、別鍋に昆布を小さく切っていれ、そこでことこと煮て柔らかくなってからこの鍋に入れるとうまく味がしみます。
この日は里いもとれんこんにしたので、さっき書いた煮え具合が半分くらいのところでひろうすのお鍋に入れて炊きました。
最後に豆ごはんに使ったうすいえんどうを少し入れて煮て、できあがり。
盛り付けは全体的にいろんなお野菜を散らしてもいいけれど、同じものは寄せて、ちょっと小料理屋さんの気分で。
いかがでしょ。
なかなか美味しそうになりましたか…!?(*^^*)
母はこれをいつもゆきひらで作っていました。そんな普段着のおかずなんです、ひろうすって。
この日もおいしかったです。
ところで、このひろうす。めちゃくちゃおいしかったです。大きいのも小さいのも。
まちの普通のお豆腐屋さん・・・だなんて信じがたいおいしさ。
子どもたちがこれを食べて「おいしい!!」って声あげてましたもん。
あ~送ってくれてありがとう。
多かったので、半分冷凍して、2回、煮ていただきました。
いくら高級なおとうふやさんのでも、こうして煮たら庶民のおかず。
たくさん作ったら冷蔵庫へ。
これまた冷えたのもおいしいんですよ。ぜひお試しを!!