わくわくしたこと、感動したことはすぐ言葉にできないタチです。
だから、この、先週の金曜日のこと、書くのが今になってしまいました。
心がふるえるほど素敵なことだったから、大切に書きたくて今日になりました。
昨日書いた、二人展に持っていったお弁当。
到着してすぐギャラリーのまん中のテーブルに広げて、企画会議です。
まず最初に盛りつけ前をみんなでパチリ。
奥の和佳さんのお皿。
これに盛り付けることになりました。
・・・のですが、なかなか始まらない。
実は私、アーティストの皆さん(変な書き方だったらすみません!!)なので、盛りつけとかやっていただくんだと思ってたんです。この空間、器に合った、芸術から見た盛りつけ・・・みたいなのがあるのだと思って。
先日の撮影はそうだったから。写真撮影を意識した、絵としての料理というか。それはそれは見事でした。人には得意分野があるから、きっとこの日もそういう「企画会議」になるのかな・・・って、思っていました。
しかし、皆さん「いや・・・あの、私は料理の盛りつけはわからない」・・・と、お箸が浮いたままになっている。
え、どうしよう。私みたいなヤツがこのお皿に盛り付けていいんですか・・・。自信ないんです。ひえ~どうしましょう・・・。
でも。それじゃあ。私の感覚で。
どう置けばどのおかずもおいしそうに見えるかな。ひとつひとつをじっくり見て、味わってもらえたらいいな。そう思ってお箸でお皿に置いていきました。なんだかひとつひとつがかわいく思えてきます。
できました。まずお決まりの写真撮影。
何だかみんなもおすまししながら(^^)。
左から。古森さん。みなさんのお仲間の伊藤さん。ギャラリーオーナーの寺口さん。和佳さん。
あーだこーだ言いながら出来たのがこれです。
ちがうのにも盛り付けてみましょう・・・ということになり、長いお皿も登場。
初めは一番上の写真のように黒いテーブルに置いていたのだけれど、お皿が映えるかな・・・と、展示の棚に場所を作って移動。
そうね、こちらの方がお皿がきれいに見えます。
箸置き?
いえいえ、ちがうんです。
古森さんの棚から「これちょうどいい」って、和佳さんが。小鳥がかわいいでしょ。
でも、きっと洗いにくい。洗うのこわい。誰が洗うの・・・? と、きっと今日だけ登場の一品!?
こうして無事に撮影終了。企画会議もまずは一段落。ホッとしました。
でもね。私、この時、心がふるえてました。
だってね、お皿に盛り付けていくうちに、お皿もお料理もいきいきとし始めた気がしたのです。
どちらもまるで生き物のように、呼吸し始め、おしゃべりを始めた、そんな気がしました。
きっと大げさだと思います。でも、心底そう思いました。とても幸せだと思いました。そして、あー私はこういうことがしたかった、こういうものが作りたかったのだと、思いました。
おなじみのおかずでしかないけれど、今までこの瞬間のために作ってきたのかもしれないな・・・なんて思いました。
きっと、この日のことを私は忘れないでしょう。忘れないようにこれからも作っていきたいなあと思いました。