先日、私の故郷京都の大枝から送ってもらった筍。
茹でてタッパ―に入れて冷蔵庫で保存。
こまめに水を換えているので1週間経ちましたが、まだまだおいしく食べられます。
これを昆布とかつお節のだしで煮含めました。
いつもは料理に砂糖はほぼ使わないのですが、淡白で苦みのある素材には少し加えた方が味が入ります。
今回は簡単に。だしは初めは昆布だしだけで炊いて、煮えてきたらおいしい花かつおをキッチンペーパーにくるんで鍋に投入するんです。
そうして置いておけば、簡単でえぐみのない澄んだ一番だしで煮物ができます。
ふきは先日書いたいただきものの太いところを、これまた同じやり方で煮含めておいたもの。
わかめは今が旬の生わかめ、お刺身で食べられるのを買ってきたので、これだけでンまいっ!んです。
これをたけのこだけあっためて、器に盛りつけたあと、上からお汁をかけて。
さあ、できました♡
器は、母が大切にしていた香蘭社のもの。
ちょっと小料理屋さんで出てくるみたいにできたかな(*^^*)
母は毎年、たけのこをおいしく炊いてくれました。
こうしてわかめもふきも入っていることはなくて、わかめだったらわかめだけで若竹煮、ふきだったらふきとたけのこで・・・というのが母の筍料理さでした。
だから、これがそのまま母の味ではないんだけど、私は両方が手に入る時はこうして一緒にします。
そして、母のそれは、一日目は上品な感じなんだけど、二日目は味が染みて、わかめは煮溶けてきて、ふきは色が濃くなってきてやわらかにもなっていました。
それは、一緒にいれて煮込んでいたからです。
昔・・・といっても私の子どもの頃も冷蔵庫もレンジもあったのだけれど、今のように作り置きをしておくというより、煮物のようなものは2日くらいで食べきるものだった気がします。
だから、夜作って、残りはお鍋のまま置いておいて、次の朝火を入れてあっため直す。
それがまた、とっても美味しいんです。
わかめのとろとろがたけのこに絡んで、そのままごはんにのせると、少し味が濃くなったわかめが、そう!ちょっと上等な海苔の佃煮のような感じ。
あれ、好きだったなあ。
私もそれが食べたいなあ・・・と、こうして振り返っていると思うのです。
だけど、今はついつい、こうして写真撮ったりするので、どうしても見栄えを考えてしまってるんでしょうね。
なんか残念な感じ、わたし。
上品なままのたけのこもふきもわかめも、今は冷蔵庫でタッパのまま眠っています。
明日は全部お鍋にあけて煮込んでみてもいいなあ。
そんなことを考えています。
母の日に、亡き母を思いながら書いてみました(*^^*)