2018/03/11
今日は3.11ですね。
毎年、この日が来ると、いろいろな思いがありますが、それを書くのは後日にして
昨日、成城ホールで行われたシンポジウムの報告を書きたいと思います。
このシンポジウムは、「重い病気を持つ子どもと家族を支える財団(キッズファム財団)」
の主催によるものです。
キッズファム財団では、国立成育医療センターの隣に
医療型短期入所施設「もみじの家」を2016年に作り、運営しています。
すべて寄付によってまかなわれている民間施設です。
シンポジウムには、医療的ケアを必要とする子どもと家族20組も聴衆として参加されていました。
シンポジウムでは、次の方々が登壇されました。
パネリスト ・賀藤均(国立成育医療センター病院長)
・野田聖子(総務大臣・女性活躍担当大臣・内閣府特命担当大臣)
・サヘル・ローズ(タレント・女優)
コーディネーター ・内田勝康 「もみじの家」ハウスマネージャー 元NHKアナウンサー
私は昨年6月にも、もみじの家の講演会に参加したことがありました。
高度な医療によって、以前だったら生きられなかった子どもたちが生きられるようになっています。
しかし、その子どもたちを受け入れる先がなく、
家庭で、母親がひとりで医療ケアを担っている現実があります。
また、そのような子どもが成長しても受け入れてくれる保育園、幼稚園、学校がほとんどないのです。
高齢者には介護保険があり、ケアマネージャーがいますが、子どもにはそれがないのです。
これは不思議でたまりません。
医療と福祉は結びつくけれど、今の日本では、医療と教育は結びついていないと言います。
子どもたちが成長したら学校に行かせたい、教育を受けさせたいと考えるのが親なんです。
障害児を受け入れてくれる幼稚園は少ないのですが、
シンポジウムで紹介された川崎市の「柿の実幼稚園」、
こちらはなんと1000名以上の園児がおり、そのうち200名は障害を持つ子だそうです。
その数にびっくりしました。
園長先生の英断です。
「障害児を受け入れることは勇気がいる」という言葉は、そのとおりだと思います。
会場にいらしていました。
野田聖子大臣は、ご自身、要医療的ケア児を持つお母さんですが、
そんな野田さんだからこそ、法律の整備を期待するところです。
シンポジウムに先立ち、東洋英和女学園中学・高校の合唱部の生徒さんの
ミニコンサートがありましたが、とてもきれいなかわいらしい歌声でした。