はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

絵本『ひまわりのおか』

2019年08月04日 | 
2019/08/04


暑い盛り。
近くの学校の塀沿いに植えられたひまわりも咲き誇っています。

東日本大震災で大きな被害を受けた石巻市の大川小学校の8人の母親たちが作った絵本があります。


本の内容紹介文から

「宮城県石巻市立大川小学校。
東日本大震災による津波で、全校児童108名の七割に当たる、74名が行方不明・命を落とすという悲劇に見舞われました。 本絵本は、津波でお子さんを亡くし、言いようのない悲しみの底にありながら、なんとか前向きに生きていかねばと、小学校そばにひまわりの種を植えはじめた8人のお母さんたちによる絵本です。

ドキュメンタリーを撮るために現地へ行っていた作家・葉方丹さんに託された、お母さんたちからの手紙。そこには、辛い悲しみと同時に、子どもたちへの愛情あふれるメッセージが詰まっていました。
絵本作家・松成真理子さんも現地へ赴き、お母さんがたの話に耳を傾け、それぞれの思いや願いをすくい上げ、絵本という形にしました。 この8人のお母さんのほかにも、震災でお子さんや親しい人を亡くし、深い悲しみを抱える人はたくさんいます。また今回の震災ではなくとも、同じような喪失感や悲しみを心に持つ人も大勢います。そんな方々の心に、少しでも寄り添うことができたらとの願いで、この絵本を出版することにいたしました。
また、この絵本の売り上げの一部を、東日本大震災義援金として寄付いたします。 」


震災の年の6月に、お母さんたちは学校そばの丘の上に、ひまわりの種を植えました。
そこは津波の時に、子どもたちがのぼりたかった丘の上です。
日差しをあびて、ぐんぐん成長していくひまわりに重なるもの。
それは、何よりたいせつな、愛する子どもたちの姿―。

お母さんたちは、ひまわりの世話をしながら子どもを思い出します。どんな子だったのか、何が好きだったのか、どんな会話をしたのか。

絵本の最後には、8人のお母さんが子どもに向けて書いた8通の手紙が掲載されています。
それを読むと、ほんとうにひとりひとりの子どもたちは愛されていた大事な子どもだったこと、かけがえのない存在だったことが伝わってきます。

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