はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

文春「森友自殺職員の遺書」

2020年03月19日 | 政治

2020/03/19

 

週刊文春に載った財務省職員・赤木俊夫氏の遺書。全文を読みたいと思って文春を買いました。

森友問題は結局うやむやになったままですよね。桜を見る会、コロナが出てきて、いつのまにか過ぎたことになっていました。

森友問題は2つあって、ひとつは国有地の値引き売却。もうひとつが文書改ざん問題。

自殺した赤木氏は文書改ざんの当事者。

赤木氏の妻は佐川元理財局長と国を提訴しました。「死を選ぶきっかけになった改ざんは誰が何のためにやったのか。真実を知りたい」というのが提訴の理由。

1億1千万円の賠償を求めていますが、スクープした大阪日日新聞記者の相澤冬樹氏によれば、高額にしたのは、裁判の場で、遺書に名前のあった人たちにきちんと話してもらいたいということです。安い金額の設定では、示談で丸呑みになって話は終わってしまう。遺族に原因追及をさせないために、ということだそう。

 

共産党の志位和夫氏のツィートによれば、

佐川局長は国税庁長官
理財局次長は横浜税関長
理財局総務課長は駐英公使
理財局国有財産企画課長は内閣官房内閣参事官
理財局国有財産審理室長は福岡財務支局理財部長
改ざんさせられた職員は自殺に追い込まれているのに、それを指示した側はみな出世。こんな不合理をそのままにしてはおけない。

 

赤木氏の奥さんの気持ちとしては、自分の夫だけが自殺しているのに、上層部の職員は出世している。そんなことが許されるのだろうかという気持ちになるのも当然だと思います。

あの当時、佐川氏の答弁はテレビでよく見ました。

どうしてあんなに悲しそうな思いつめたような表情で話すのだろう・・・理由はわかっている。嘘を言わなければならないから。どんなことがあっても言い通さなくてはならないからだ・・・私はそう思って見ていました。

その佐川氏はやり通したおかげで国税庁長官というポストが待っていました。改ざんに関与した者たちは全員出世ですね。

安倍政権の、自分に忖度したものにはご褒美を与えるやり方。それが官僚たちの操縦法。

 

籠池夫妻への国有地売却もおかしな話ですよね。

あの土地の隣に大阪音楽大学があって、大学側が購入希望で早くから7億円を提示していたのに、鑑定価格が9億円だからと却下され、その後、籠池夫妻に1億3400万円で売却されたということ。

私もこの問題が黙殺されることなく、またきちんと取り上げられ、真実が明らかになることを願っています。

 

この遺書をスクープした大阪日日新聞記者の相澤冬樹氏は元NHK記者で、森友問題を取材して、NHKを追われた方です。

安倍総理は、すでに調査をして結果が出ているとして、再調査を拒否しています。

 

コメント
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