2021/09/18
マンションのエレベーターに乗った時、後ろからすっと乗り込んできた若い男性がいました。
防犯上のことから、男性と二人だけでエレベーターに乗るのはちょっと気を使います。
スーツを着たビジネスマン風のすらっとした男性でした。その人は慣れた様子で私に挨拶をしました。私のことを知っているような感じでした。
でも、私には知らない人でした・・・。
エレベーターで一緒に上に行きながら、この人は誰なのだろうと考えていると、はっと思いあたりました。
あの子だ、ひょろっとした中学生!
前によくエレベーターに乗り合わせた学生服の中学生に違いありません。
話したことはないけれど、挨拶はしていました。日曜日には妹と一緒に買い出しに行って、大きなレジ袋を下げて帰ってくるところをときどき見ていました。親孝行らしい子でした。
あの子がもうこんなに!?
考えてみると、最初にマンションに引っ越してから15年。あの時13~14歳だとしたら、もう28~29歳になっているはず!スーツ姿のサラリーマンでもおかしくないです。
ああ、そんなに月日が過ぎてしまったのかと、びっくりしてしまいました。
それに、隣りのKちゃん、お隣と初めて会って挨拶をした時には幼稚園児でした。出かける時間も帰る時間も違うので、それ以後、数年に1度くらいしか会いません。
でも最近、隣りの玄関ドアから出てきた背の高いきれいなお姉さん。
エレベーターで一緒に乗りながら「Kちゃん?」と聞くと、「そうです」。
「大きくなったねえ~」と親戚のおばさんの言いそうな言葉しか出てきません。もう外で会っても隣りのKちゃんとはわからないでしょう。
本当に15年という月日は、子どもが大人になってしまうんですね。
また、逆の経験もあります。
向こうからやってくる高齢女性・・と思ったら、近くに来たときに、顔がはっきり見えて、知っている奥さんだとわかりました。私より年下だと思っていたけれど・・。
髪を染めていないせいか、地味な服装のせいか、歩き方のせいか、ずいぶん老けてしまったように見えました。ちょっとショックでした。明るい感じの方だと思っていたけれど。何か病気をされたのかもしれませんし。
でも考えてみたら15年たっているのだもの。
人のことは言えませんね。人さまも私のことをそう思っているかもしれません。
「久しぶり~ 全然変わってないね」は社交辞令的と思われがちな言葉、ある年齢以上には、かなりの褒め言葉なのかも。