2022/02/07
フィギュアスケート団体戦
日本は銅メダル
おめでとうございます!
みんなが上出来の演技!
それぞれの選手の意気込みが伝わってきました。
フィギュアは団体戦でも個人競技。
ひとりひとりの責任は大きいけれど
みんながいて
力をもらえる気がします。
日本のカップル競技のレベルが
向上してきたのは、本当にうれしいことです。
さて羽生選手が昨日、北京空港に到着して
今日は公式練習にも参加しました。
ちょうど時期を合わせたのか
毎日新聞に
「表現者・羽生結弦 世界的ピアニスト・反田恭平さんが語る世界観」
という記事が出ました。
羽生選手からすると、もっと情緒的に訴える作品を選ぶチャンスもあったと思います。
だけど、ここであえて燃えるような曲を選んできたというのは「勝ちにいくぞ」という強い意志の表れという印象を受けます。〉
〈振り付けがすごく好きです。踊り方、指先までのコントロールも素晴らしいと思います。最初の部分は、「ミ」「ラ」と5度落ちてくる音型に合わせて、手を流れるようにしています。曲にあった流れで、水のようです。〉
私はリトミックの
プラスティックアニメ(動的造形)や
音楽を動きで表現するシンフォニックバレエ
というものにもとても興味があります。
音をどんなふうに体の動きで表現するかということですね。
私は全日本で初めて
この曲で滑ったのを見たときは
羽生選手があまりにも緊張感に満ちた
怖い顔をしていたので
曲の持つどこか気まぐれで南欧的な雰囲気が
感じられなくて
その後はあまりこの演技を
見る気になれませんでした。
しかし、反田さんの記事を読んで
音の上行下行、音の長さ、強さと
リズムの細かさや速度と
動きが合っているかという見方で見ると
体の動きがいかに音を表現していて
シンクロしているかということが
よ~くわかります。
以前『Number』を読んだときに
反田さんは「バラード第1番」について
手はメロディを表現していて
足は低音を表現している
と言っていました。
『序奏とロンド・カプリチオーソ』も
そのとおりで
音が高くなるところ、伸ばすところでは
腕を差しのべて音の長さを表現して
いますし
希望をつかみ取ろうとしている気持ちが
感じられます。
コンビネーションで2つジャンプするのは
同じ音型の繰り返しのときでした。
最初のキャメルスピンのときは低音で
「低音は足で表現する」というのに
ピッタリですし
クルクル回るスピンのときは音もトレモロ。
後半に曲調が変わってからの
トリプルアクセルは大きなジャンプなのに
メロディによく合っているのが
驚かされます。
羽生結弦選手ショートプログラム
こんなふうに合わせるのは実は
大変なことではないかと思うのです。
プログラムには入れるべき
エレメンツが組み込まれていますから
どの部分でジャンプをして
どこでスピンをするか。
呼吸のタイミングを整えたり
ジャンプの軌道を確保したりするのと
元からあった曲と合わせるのは
難しいだろうなと思います。
これはまず羽生選手が要望を出して
清塚さんがうまく編曲したのでしょうね。
最初に見たときに「清塚さん頑張ったなあ」
と思いましたもの。
今、反田さんの言葉で見直してみると
羽生さんは本当に「踊る人」だなあ
表現することに重きを置いている
というのが感じられます。
もちろん、すべての得点源の要素を
こなしたうえでの表現、踊りです。
羽生選手へのエールを反田さんは