2024/07/08
6日(土)にNHKの新プロジェクトXで
放送された
『トットちゃんの学校 ~戦時下に貫いた教育』
この番組はうれしかった。
黒柳徹子さんの通ったトモエ学園と
創立者の小林宗作先生のことが語られました。
創立者の小林宗作先生のことが語られました。
小林宗作先生は日本の教育界では
最初にリトミックを取り入れた人です。
リトミックを学んだ者として
貴重な写真や資料が見られたのは
ほんとうによかったと思います。
(写真はすべてテレビ画面撮りです)
小林先生がパリで学んできたリトミックの
ことが詳しく語られました。
小林宗作先生は東京音楽学校で学び
教員となりますが
20代後半で新しい教育を学ぶため渡欧。
旧五千円札の肖像になった新渡戸稲造
(国際連盟事務次長)にヨーロッパで出会い
話題になっていた学校を勧められます。
それがパリのリトミック学校でした。
一斉に教え込まれる教育ではなく
自分の中に流れるリズムに逆らわないこと。
トモエ学園では小林宗作先生がピアノを弾いて
毎日リトミックをする時間がありました。
障害のある子もない子も
みんな一緒に学んでいました。
今のインクルーシブ教育ですね。
戦前にこんなに自由で
子どもの意志を尊重する先進的な学校
があったとはすばらしいですね。
でも戦時下の日本ではそういう教育は
受け入れられません。
トモエ学園は空襲で焼けてしまいました。
昭和12年から終戦までの
たったの8年だけの学校でした。
再建することはなりませんでしたが
戦後は他の学校でリトミックを教えたり
大人の指導者を養成することに力を注ぎ
リトミックは広まっていきました。
私がリトミックを学んでいたとき
「リトミックは人間教育なのだ」と
いつも言われていました。
昨年秋、『続・窓ぎわのトットちゃん』が出版され
今年に入ってアニメ映画も公開されました。
私にとってもこうしていろいろと
リトミックの話題が増えるのは
うれしいことです。
7月13日までNHKプラスで配信が見られます。