2024/05/11
リトミックでよくやっているのが
「曲に合わせて手をトントンしましょう」
♩ ♩ ♩ ♩
トン トン トン トンと音が鳴ったら
ほとんどの人は同じテンポで
リズムを打つことができます。
何かの曲が流れたら
それに合わせて手拍子を打つのは
それほど難しいことではありませんね。
そればかりか
そのリズム(ビート)に合わせて
足踏みしたり、歩くこともできます。
初めて聴いた曲でこれから
どんな展開になっていくか知らなくても
うまくビートに合わせられるのです。
それはなぜなんでしょうね。
NHKBSで放送された「フロンティア」。
とてもおもしろくて、ためになりました。
脳科学者によると
ビートが繰り返されると
脳の「予測機能」が働きだすのだそうです。
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予測することで脳が快感を得ているのです。
ビート以外にもメロディ展開など
音楽は予測アイテムがいっぱいです。
脳は予測の複雑さを喜んで
より大きな報酬を感じるのです。
人は生まれながらにリズムを予測できる
のだといいます。
実験で生後間もない赤ちゃんに
一定のリズムを聴かせて
脳波を測定すると
リズムが一瞬抜けたときには
明らかに脳波の活動に変化が起こります。
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(写真はすべてテレビ画面撮りです)
つまり
今、音が止まったとか
さっきとの違いを感じるらしいのです。
生まれて間もない赤ちゃんでも
リズムを予測できるらしいのです。
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私も生後数か月の赤ちゃんに
ベビーリトミックをおこなっていますが
以前からそんなふうに感じていました。
メロディの理解はまだ先のことでしょうが
リズミカルなビートが流れると
赤ちゃんは喜びます。
体を揺らしたり手を振ったりします。
「予測することで脳が快感を得ている」
という言葉は特に興味深いです。
パターンを予測するのは
ヒトにとって楽しいことなんでしょうね。
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予測が複雑になると脳は喜ぶ
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(写真はすべてテレビ画面撮りです)
音楽を聴くと、リズムに乗って
身体が自然に動いてしまうのは
人はそんな習性を持っているんでしょうね。
NHKBSで放送されていた「フロンティア」は
私が興味を持っていた音楽の起源に
ついても触れています。
音楽と認知症の関係
カメルーンの音楽の民による
コミュニケーション方法も
とても興味深いものでした。