先日、田村明子さんのトークショーに行ったことを書きましたが、まだサイン会の御本は読んでいなかったのですよ。
トークショー記事→http://blog.livedoor.jp/tavikokoro/archives/9715038.html
いろいろバタバタしていて、やっと読み終えたのです。
田村さんは取材歴が長く知識と経験が豊富、とても読みごたえがありました。
世界中のフィギュア関係者、スケーター、ジャーナリストに人脈があって顔が利くこと、英語が堪能で、駆け出しのライターや新聞記者さんだったら、ここまでは知りえないだろうと思うことまで書いていると思います。
今はいろいろな方がフィギュアスケートの本を出版されていますが、やはり、フィギュアスケートのことを書かせたら田村さんが第一人者ではないでしょうか。
フリーランスのライターならではの取材の大変さ、いかにしてインタビューにこぎつけるか、それだけでも話として興味深かったです。
通訳の部分のお話は、好んでボンティア通訳をやっているのではなく、世界に発信する選手の言葉を正確に伝えたいという思いでされているのです。
平昌前のロシア語の誤った通訳、四大陸の三原舞依選手の体調の話など、間違って伝わったら困ることもあり、フィギュアスケートをよく知る専門性の高い通訳が求められるとおっしゃってます。
通訳の部分は田村さんがおっしゃりたかったことだと感じるので、ここに書き写しておきます。
そのあとには通訳の難しさが逸話を通して書かれています。
全くなんということでしょうね!
選手にとっては世界中に報道される言葉を外国語でしゃべることは、日常会話の比ではない困難さがあると思うのに。
会見で羽生さんが頑張って途中まで英語でしゃべった後、もう駄目だ、日本語で行きます、となったときに、「氷の上で頑張ったのだから、もう頑張らなくていいよ。こうして私の出番がやってくるのである」という言葉には泣かされます。
(引用)
都築先生の言葉。
佐野が誕生していなかったら、羽生(という選手)は生まれていなかったかもしれない。ある意味で、羽生の存在は先輩たちが残してくれた結果が力になっていると思います。(p68)
Continuesのことを思い出しますね。
「目から入ってくるものを感覚的にとらえて、それを自分の動きに取り入れるような能力を持っているんです」(p71)
ハビエルの章では、この言葉に泣けます。
羽生さんがどうしてあんなにハビエルを大切にするのか、単にリンクメイト、仲良しというだけでなく、自分と共通する境遇、家族への思いが底辺にあるのではないかと推察します。羽生さんにしかわからないであろう彼への感謝、思いがあるような気がします。
田村さんのスケーターへの愛にあふれた、おすすめな本です。
いろいろな方の羽生ブログなど拝見すると、雑誌、写真集の紹介は多いのですが、単行本は少ない。読むのに時間がかかりますからね。
でもね、私は単行本の内容量、校了するまでの時間の長さ、著者の力の注ぎ方、編集者のかかわり方は雑誌の比ではないと思っています。だから、これからも単行本をたくさん読んでご紹介したいと思っています。(目さえ大丈夫ならだけど)
2018/06/19
現地観戦しませんでしたので、テレビ放映(録画)を見ながらの感想です。
オープニングで4トーループを決めた羽生さん!
人一倍キレキレの動きの中に、やる気と、なにか負けん気のようなものを見たのは私だけか。オープニング曲の終わりに手を挙げた時にほっと息を吐いたのは「4T跳べてよかった」だったのかな。
放映にそって簡単な感想を。
デニス・バシリエフ君は、コーチのランビさんを彷彿とさせるきれいな動き。
紀平梨花ちゃんは好きなスケーターですが、幕張、長野と転倒が多くて心配でした。今回はジャンプも成功させて動き方もきれいでよかったです。アイスショーのリンク、照明に慣れてきたのかな。
カッペーリーニ&ラノッテ組と清塚信也さんのピアノとコラボは情感あふれて素敵でした。
サブチェンコ&マッソ組も丁寧に滑っている感じがとてもよかった。さすが平昌金メダリスト。
やっぱりピアノの音は好きです。うっとりするほどよいですね!
ハビエルの「Prometo」は本当に素敵です。ダンサーのように踊るプログラムで情感があふれている。第2部の闘牛士のコミカルなのも好きだけど、これがハビエルの中で一番好きかかも。
サーシャちゃんはかわいい~!とほほえましく見てしまうけど、5歳で、あれだけの人前で臆せず踊るのってすごい。もう人に見せる覚悟があるのだと思う。見ているお父さんは心配だったろうなあ~
先日、BSで見た野村萬斎さんと息子の裕基君の稽古を思い出してしまった。このことについては、また別の機会に書いてみたいと思います。
ランビさん、踊ってましたね~ さすが、腕と背中の美しい動き。
テサモエ、動きがいいのと、テッサがいつもきれいでチャーミングなのに感心する。
第2部のショー的要素のあるプログラムは楽しい。羽生さんも今後コミカルナンバーを一つレパートリーにどうかしら。←提案
織田君の「勝手にしやがれ」、かっこよさと、織田君らしいコミカルさ。
ランビさんデニス君の師弟コンビは異色。ショパンのノクターン第13番ハ短調にあっと思って、その美しい音楽、ひそやかさにくぎ付けになってしまいました。この曲で滑るのか!と思いましたね。
ほんとうに芸術的なプログラム!このショーの中で、これが一番印象に残りました。
プル様の観客サービスは楽しくて、こちらもドキドキする。
羽生さんの衣装、実際を見ると、うん、噂どおり!今までの衣装の中では一番きれい。今までもきれいな衣装ばかりだったけれど、袖のひらひらもいいね~ 白とピンクで女子が着ても全くおかしくない衣装。
衣装から「天女」説があったけれど(笑)、天女というより、もっと精悍な動き。もう妖精や天女ではなく、青年になってきた感じ。表現が大きくて清らかさはあるが激しい。
清塚さんとの音と動きのマッチングがぴったり。お互いによく見て、よく聴いて共鳴しあっている。羽生さんの滑りを見ていると、フレーズと拍子感(何拍子であるか)をよく把握して、動作をそれに合わせ、しかも高音のアクセント、低音のアクセントのときにはその音にあった動き(腕やジャンプの着地)をつけていると思います。これは振付師さんのアイディアでもあるかもしれないですが。
それから、藤澤ノリマサさん、安定のうまさで安心して聴けます。大阪のMさん見に行ったかなあ。
と、ここまで全体を一通り見ての感想です。
個人的感想ですが、照明が残念に思う。演技フィニッシュの時のスケーターの表情はとても大事。そのときライトを落として暗転してしまうのはもったいない。満足感に満ちた表情は見たい。その後、挨拶をするときに、またぱっとライトがつくのだけど、挨拶終わりまでずっとつけていてほしいなあ。
また、会場でも感じることですが、全般的にライトが暗すぎる気がするのは私だけかしら。雰囲気はわかるのだけど、私のように目の悪いものにとっては見にくい。試合ほど明るくせよとは言わないけれど、もうちょっと明るめにお願いします。
感想はもっといろいろあるのですが、書けるときにまた書きますね。
今朝の地震には驚きました。
関東では揺れは感じなかったので、テレビをつけて見てびっくり。
震度6弱とは大きいですね。
今日はリトミックがあったので出かけましたが、帰ってきて確認したら、かなりの被害も出ているようです。
被害にあわれた方々にはお見舞いを申し上げます。
本当に忘れたころにやってくる地震。
余震にも気をつけないといけないですね。
震災経験のある方によると、まず、お風呂に水をためることだそうです。
うちも飲み水は2Lのペットボトルが何本か備蓄してありますが、トイレを流す水、顔や体を洗う水、ちょっと洗い物をする水などが必要になってきますものね。
今までは地震があると、すぐ飲み水のことを考えましたが、生活するうえでは、もっとたくさんの水を備蓄するほうがよさそうです。うちでは風呂の残り湯をすぐに流していましたが(カビ予防のため)、溜めておくほうがよさそうです。
また家の中を見まわして、転倒、落下の危険のあるものをチェックしてしまいました。
夜のニュースを見ますと、交通機関が止まって歩いて帰宅する人々の長い列が映し出されていました。東日本大震災の夜の東京もそうでした。日頃から、歩きやすい靴で出かけることや、その日の分くらいの飲み物を持参して出かけることが必要かなと思います。