2018/07/23
細田守監督の「未来のミライ」を見てきました。
http://mirai-no-mirai.jp/index.html
細田守監督の作品は、「おおかみこどもの雨と雪」、数日前に「時をかける少女」を見て、青春の情感の表し方がいいと思って、新作を見に行ったのです。
「未来~」は幼い子の成長譚です。自分の幼い頃の物語として見る人もあれば、親目線で見る人もある映画でしょう。
ジブリや細田監督の作品を見るとき、主題は何だろうといつも考えながら見ます。
児童文学に共通する大きな主題は、子どもが様々な経験を通して課題を解決して成長していく物語。
くんちゃんのしつけについて、こうしたほうがいいんじゃない?(笑)と思うことをがあったけれど、主人公はあくまでくんちゃんの世界。
こどもからすれば、いっぱいいっぱいの両親のもとで、どうやってこの状況や自分の気持ちと折り合いをつけていくのかがテーマだから。
若くてかっこいいひいおじいさんや、勝気な子だったお母さんの子ども時代が出てくる。未来からは中学生の「ミライちゃん」がまるで姉のように登場、家族の歴史の物語を展開する。そのなかでくんちゃんは、生の歴史がつながっている時間の中に自分もいることに気づく。
くんちゃんが実際に一人で出かけて行って体験したのだろうか、それとも心の中で想像した世界を描いているのか。その辺があいまいなエピソードが出てくる。たぶんファンタジーというのは現実との境界があいまいな世界なのだろうと思います。
細部まで映像がきれい。横浜の街かな、俯瞰図がいいね。
景色や建物や家のインテリアや小物を見るのも楽しい。
素敵なインテリアのおうちだけど、幼い子を育てる家で、リビングにも中庭にも、よくあんなに階段、段差をたくさん作ったなぁ~。くんちゃんはハイハイする赤ちゃんの頃、あの階段から転がり落ちたことはないのだろうかといらぬ想像(笑)。
映画は2次元の世界だから、上下左右にしか動けない。こちらに向かってくる、あちらに行ってしまうといっても遠近法。そんなときに人が動くことを立体的に見せる方法が、上下に段差の多い家だったのかな。
声優陣が豪華なのね。くんちゃんの声は最初大人っぽくて違和感があったけれど、徐々に慣れました。
山下達郎さんの歌も素敵。
たぶん、普通にある幸せな家族の物語だと思いました。
でも自分の子育て時代を思い出すと、私はなんと孤軍奮闘だったのだろうか。子どもの心が育つということをどのように受け止めていたのだろうかと…。心が痛むような感じもしながら見たのです。
細田守監督の「未来のミライ」を見てきました。
http://mirai-no-mirai.jp/index.html
細田守監督の作品は、「おおかみこどもの雨と雪」、数日前に「時をかける少女」を見て、青春の情感の表し方がいいと思って、新作を見に行ったのです。
「未来~」は幼い子の成長譚です。自分の幼い頃の物語として見る人もあれば、親目線で見る人もある映画でしょう。
ジブリや細田監督の作品を見るとき、主題は何だろうといつも考えながら見ます。
児童文学に共通する大きな主題は、子どもが様々な経験を通して課題を解決して成長していく物語。
くんちゃんのしつけについて、こうしたほうがいいんじゃない?(笑)と思うことをがあったけれど、主人公はあくまでくんちゃんの世界。
こどもからすれば、いっぱいいっぱいの両親のもとで、どうやってこの状況や自分の気持ちと折り合いをつけていくのかがテーマだから。
若くてかっこいいひいおじいさんや、勝気な子だったお母さんの子ども時代が出てくる。未来からは中学生の「ミライちゃん」がまるで姉のように登場、家族の歴史の物語を展開する。そのなかでくんちゃんは、生の歴史がつながっている時間の中に自分もいることに気づく。
くんちゃんが実際に一人で出かけて行って体験したのだろうか、それとも心の中で想像した世界を描いているのか。その辺があいまいなエピソードが出てくる。たぶんファンタジーというのは現実との境界があいまいな世界なのだろうと思います。
細部まで映像がきれい。横浜の街かな、俯瞰図がいいね。
景色や建物や家のインテリアや小物を見るのも楽しい。
素敵なインテリアのおうちだけど、幼い子を育てる家で、リビングにも中庭にも、よくあんなに階段、段差をたくさん作ったなぁ~。くんちゃんはハイハイする赤ちゃんの頃、あの階段から転がり落ちたことはないのだろうかといらぬ想像(笑)。
映画は2次元の世界だから、上下左右にしか動けない。こちらに向かってくる、あちらに行ってしまうといっても遠近法。そんなときに人が動くことを立体的に見せる方法が、上下に段差の多い家だったのかな。
声優陣が豪華なのね。くんちゃんの声は最初大人っぽくて違和感があったけれど、徐々に慣れました。
山下達郎さんの歌も素敵。
たぶん、普通にある幸せな家族の物語だと思いました。
でも自分の子育て時代を思い出すと、私はなんと孤軍奮闘だったのだろうか。子どもの心が育つということをどのように受け止めていたのだろうかと…。心が痛むような感じもしながら見たのです。