2021/11/19
17日には、音友の主催によるライブ配信、「小林愛実が特別ゲスト! 現地で見た! ショパンコンクール」がありました。
下田幸二さんと高坂はる香さんの対談。
やはり現地で見て感じた報告は興味深いですね。
下田さんは1990年から毎回ショパンコンクールに行っていて、全参加者の演奏を会場で聴いていらっしゃるそうです。
今回、一次予選の最初の参加者の演奏を聴いたとき、この人は次に進めると思ったのに、落ちてしまったそうです。
つまり、今までのコンクールだったら通過するレベルなのに、今回のレベルは非常に高かった、ということだそうです。
ファイナルでも審査員の意見が分かれて、投票を繰り返して時間がかかってしまったということ。何回か投票したので、点数はあってないようなものになってしまい、採点表は出さないことになったそうです。
いまだにファイナルの採点表がないのは、そのためだったのですね。
ピアニストではなく、ショパニストを選ぶ、と審査員は口を揃えて言っていたけれど、選ばれたのは正統なショパニストではないようだというのは、やはり、個性と新しさを求めたのでしょうかね。
同じく17日には、BSプレミアムで「反田恭平ワールドを味わう ショパンコンクールを語る」が放送されました。
これも興味深かったですね。
反田さんが4年間ショパンコンクールに向き合って来た気持ちをまた新たに知りました。後半には反田さんの演奏動画もあって、感動が蘇ってきました。
そして18日のクローズアップ現代+では「ショパンコンクール快挙の舞台裏 ーピアニスト反田恭平と小林愛実ー」が放送されました。
反田さんと小林さんは同じ音楽教室に通った幼なじみ。
反田さんと小林さんの若い頃の(今も若いですが)演奏映像が貴重でしたね。
小林さんは小さい頃から注目されて、大変上手にピアノを弾く子でしたが、何のためにピアノを弾くのか、ピアノが楽しいと思えない時期があったそうです。
前回のショパンコンクールは、まだ知らないことがある、ピアノが楽しいと思えたコンクールだったそうです。
クローズアップ現代+は、NHK+で25日まで見逃し配信があります。
(現在は終了しています)