こ と の 端

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夜 明 け 前

2008-06-27 10:05:07 | Weblog
発電で生み出したCO2が、節電で減らせると信じ込んでいる姿が哀れだ。

このような思い込みを横行させている現実にこそ、教育の欠陥が浮き彫りになって現われている。誤った認識を抱いたまま平然としているその異様さは、不気味。洗脳されてしまった者は、自らの異常さに気付かない。狂信者の姿そのもの。


発電と節電とは、互いに無関係。

相関するあいだ柄ではない。ここが分かっていなかった。だから、節電していたにも関わらず、二酸化炭素を増やしてしまったということ。

この現実にまったく気づかなかったということが、効果のない温暖化対策を延々と続けさせ、国費の無意味な漏出を促して、CO2濃度をあげるというまことに拙い結果を引き出した。


温暖化は、人災以外のなにものでもない。


二酸化炭素が増え続けているその原因すら特定していなかったため、エネルギー消費を減らす方法しか思いつかなくなっている。
結果から原因を割り出すことができていれば、有効な対策を導くことは容易だった。現状に鑑みる限り、人類は問題の所在にまだ気づいていない。

効果のない対策にうつつを抜かしているあいだに、安定していた気候は凶暴化し、ひとつのサイクロンが上陸しただけで、原爆と同規模の犠牲者がでる被害をビルマに与えている。

エコシステムにも温暖化の影響が広がっているため、絶滅種となる生き物たちが急速に増えはじめている。

水没する国家さえ、でている。国を捨てなければならなくなった環境難民が、すでに社会問題化しているという現実がある。


地球の現状を知りながら、有効な温暖化対策に乗り出せずただ座して死を待っている、というのが文明が行き着いたありのままの姿。根本的な原因は、教育の在り方に潜んでいる。劣化する一方の現実認識さえできなくなっているのは、教育システムによってすっかり洗脳されてしまっているから。自覚がないのは、洗脳されているという絶好の証拠なのだ。


有効解が提出されたとき、覚醒がはじまる。
洗脳状態は次第に解かれて希薄化するだろう。新文明というステージへ至る道が、そのとき、やっと見えてくる。


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