ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

二極分化が顕著ですね

2008年06月02日 09時59分32秒 | Weblog
いわゆる「ガソリンスタンド」の専業者と直売部門などを持つ総合的な石油流通業者の間に大きな経営格差がついてきたように感じています。

いかに「油外収益」とはいっても、ガソリンスタンドの店頭販売オペレーション
を起点とするだけではとてもやっていけない段階に入りそうです。
現状淘汰されているのもガソリンスタンド店頭販売中心業者が圧倒的に多いようです。

石油業界の古い友人が電話で嘆いています。
資源エネルギー長官賞に輝き、中古車販売や車検、保険販売から板金業まで工場を作ってやってます。そんな昔の仲間が何人もいるわけですが・・・

常に、ガソリンスタンドに軸足を置いて展開してきた彼らは、「その筋」では少しは知られた実績を残しているガソリンスタンド業者なのですが。

某商社の優良特約店として幾つかの閉鎖や淘汰SSの再建にも手腕を発揮してきました。しかし、所詮SS店頭を起点とする「待ちのビジネス」だけではどうにもならない状況になってきたようです。

彼の営業、販売力を持ってしてもかなり難しい時代に入ったとは、
自動車ディーラーやら其々の専門業界から見たらガソリンスタンド業者が「油外収益」と呼ぶ商売など所詮はド素人のビジネスのわけです。

根底から「次に何を考えるか」を考え直す問題なのです。

さあ、新しい月です。石油ビジネスのモードが変わります!

2008年06月02日 07時48分17秒 | Weblog
今年に入って激動の石油業界ですが、いよいよ今月から本格的な価格転嫁の時期に入りそうです。

今までは「安売り」という拡販手法でまずお客を引き付け、店頭の「油外収益」を確保しようという思考で進めてきた安直な安売り積極経営業者には急ブレーキがかかりそうです。

今朝のニュースでは今月からガソリン170円以上は当たり前の報道です。

これだけ高騰したガソリン価格で消費者はさらに「財布の紐」を締めてきます。
必然的にSS店頭販売オペレーションは変わりますね、いよいよもってとてもSS店頭だけで食べていける時代ではなくなりそうです。

「外販」の切り口や、工業用潤滑油、さらには灯油配送体制など、石油販売業者それぞれが持つ「強み」や「特性」をフルに発揮して地域の競合他社に差をつける時代です。

SS店頭の「洗車」なども全く無意味ではありませんが、それだけでとても「格差」がつく時代ではないわけです。
もっと根底から収益体制を考え直す必要があるわけです。

富山での「ゼンセキ総会」も終了しました。
SSに関するいろいろな機器や拡販システムが展示され、盛況でした。

考えてみますと、あの暫定税率で高騰した4月分の決済を行う5月末の金曜日ということで、石油業者にとっては一番「面倒な日」であったわけなのですがそれにしては、よく人が集まったものだと関心しました。

当社は今月から、某元売りによる販社の業務統合に関するシステム構築に着手します。

六月という月は例年我々にとって大きな変化が起きる月なのです。

今年も大きな変化が起こりそうな予感がしています。
全員でがんばりましょう。