ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

本当はビッグチャンス到来の石油業界

2009年02月25日 10時48分46秒 | Weblog
不景気だといわれますが、製造業などと比較すると、まだコアの需要が底堅い石油流通業界のダメージは薄いようです。

実際の話、石油流通業界では、ここ数年のうちでは今年の決算は良好なディラーが多いわけです。
不況という言葉の雰囲気に流されて、あまり消極的な動きになり過ぎないように注意しましょう。

経営規模が大きくなると社員の意識が官僚的になり、動きが悪くなります。
中堅社員が自分に掛る業務負担やリスクを軽減化するために労力や知力を使うようになったり、力の出し惜しみをするようになったら、
その企業は確実に衰退時期に入ります。
いま、為すべき業務改善や経営改革を遅らせることは、
その企業にとっては「命取り」にもなりかねません。

やはり、伸びる企業の社員は違います。
アクティブですね、行動力も違います。
リスクをものともしない、度胸とレスポンス。

経営者もそれを「よし」とする、気風と社員の失敗さえも恐れない器量を持っていらっしゃいます。
その信頼関係こそが、常に企業が活性化している源なのですね。
確かに、今年はビジネスチャンス到来なのです。

動かない、怠慢な社員を排除して、常に活性化を図っている経営者の手腕が光ります。
こんな時代だからこそ、出来ることがあります。
今だからこそ、しなくてはならないこと、人も企業も活性化。

ピンチをビッグチャンスに変える経営手腕。
非常に勉強になります。

ダメ企業のダメ社員と光る会社のバリバリ社員。
毎日色々な企業や人間と接していると、その格差が本当によく判ります。

その「差」がもっと早く判っていたら、私の人生も変わっていたかもしれません。

しかし、その「ポイント」を伝えるのが、これからの私に課せられた一番のソリューション(課題)なのです。

毎日、勉強です。

石油ビジネス。今後の展開予測と経営のポイント

2009年02月25日 09時28分51秒 | Weblog
ここにきて、今年も夏にかけての原油価格動向に注目。
若干上がるとの見方が増えているようです。
基本的に値上げ基調になりますと、販売競争に走りやすく値上げ時の価格転嫁に弱い国内のリテール業界の動向が再び気になります。

ところで、三月の期末向けて、株価の動向も気掛かりです。
ここまで株価が下落すると、金融機関の時価会計による損失額が相当膨らむはずです。
そこで再び、自己資本比率の問題が浮上してきたようで、大手都銀などでも再び増資の計画が出ています。

しかし、問題は地銀以下の金融機関だといわれています。
今後、地方の中小金融機関で貸し渋りなどが発生すると、
地方の零細企業では一気に経営不安が拡大しそうです。

今後、再び「与信限度額」の伸縮の問題が派生してきます。
これからは金額の大きさではなくて、
顧客の与信額自体が縮小する事になるわけですから、細かい債権管理が必要となるはずです。

多くのサブ店を傘下に持つディラーなどでは、不良債権多発の危険性も懸念されています。
現下の金融状況では、経営リスクは一段と高まっているわけです。
最近、石油の単価が下がったから「与信限度額管理」のリスクが軽減かされたというような単純な考え方は経営上、非常に危険なのです。
与信限度額は常に伸縮しています。