ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

それが、貴方の「ソリューション(課題)!」

2009年06月05日 09時01分13秒 | Weblog
来月号の「月刊ガソリンスタンド誌」では石油流通ビジネスに特化したERPソリューションの内容について原稿を書きました。

ソリューションとは直訳すると「課題」という事。
ビジネスにおける課題を解決するシステムが「ビジネスソリューション」という訳なのですが、要するにソフトウェアなどの仕組みのことですね。

ご承知の通り、現在、各種流通ビジネスでは「ビジネス・ソリューションにより同一の業種でも「企業間格差」がかなり拡大しているわけですが、

石油流通ビジネスに関しても、今後はさらにその傾向が強まってきます。

しかし、現状では、システムのことながら、それ以前の「マンパワーの意欲」と対応できる人材の課題が大きいという事です。
すなわち、人材イコール「課題」が石油流通企業のソリューションということになっています。

「それがあなたの、ソリューション!」というコマーシャルがありましたが、まさに、そのとおりです。
多くの企業の課題がシステムに精通した前向きな社員スタッフ(人材)不足ということになるわけです。

とにかく、売れ売れでやってきた石油業界ですが、ここにきて、少し様相が変わってきました。

「売れない」と嘆くリテール業者がいる半面、売れている企業も非常に増えているわけです。
そんなわけで、実は企業としての「収益性」が一番の課題なのだという非常に初歩的な課題に、ようやく目覚めた中堅以上のディラーさんが増えています。

たとえば、群馬を見てください。
常に、全国でも最悪の市況でしたが、最近は淘汰が進んで元売り販社と都内の大手企業ばかりですから非常に安定した市況となっています。
「安くして、少しばかり量を売っても、利益は大して増えない」と、ようやく大人のビジネスマーケットになっているようです。
中小の「飛上がり」業者が調子づいても、どうなるものでもないということにようやく気付いたようです。

独立系を気取ってみても、この地では所詮、零細業者という事です、
無駄な競争をせずに、おとなしく商売していろ!
という事です。

先日来訪した、某石油業界紙の記者さんも驚くほどの安定市況。

これから、全国各地がこうなったらいいですね、
いや、必ずこうなるはずです。

北関東激戦エリアは今まで常に全国に先駆けて、石油業界の縮図をたどってきた経緯があります。

少しばかり、「頭を冷やして」、経営の足元を見つめてから、
「次の段階」へ進みましょう。

九州のゼンセキ総会

2009年06月05日 05時49分28秒 | Weblog
今月は九州でのゼンセキ総会が開催されます。
当社もブースを用意していただいて出展させていただきます。
当社のコンテンツはパソコンだけの出店なので、
ブースも小さくて、地味なのですが、「内容」は濃いものです。
よろしくお願いを申しあげます。

私も、出向きますので、お気づきの方は会場で声をかけてください。
目下準備中です。

「次の時代」がようやく見えてきそうな石油業界

2009年06月05日 05時05分47秒 | Weblog
関西、北陸を車で巡回して昨夜帰還しました。

最近の石油業界は、ようやく投資意欲が盛んになってきました。
ガソリン中心のSS店頭販売中心の企業では閉鎖がかなりの勢いで進行中ですが、

そんな動きを尻目に
中間溜分などの販売比率が高い企業はかなり収益が上向いてきたようです。

減販動向とはいえ、全国的には1993年~95年の頃のボリュームをキープしているわけです。
一方では、SSの閉鎖がこれだけ進行していますので、
当然のことながら、一社当たりの販売数量はかなり増えているということになります。

中間溜分の販売比率が高い企業は栄養のバランスが良好な「健康優良児」といった感じですね。

SS店頭オペレーション中心でガソリンの販売比率が高い企業は栄養が偏っている子供のようで、ガソリン比率が異常に高い企業はさしずめ「肥満児」で、金額の割に企業としての「租利益率」が引くような感じです。

今年は、どこも外販オペレーションと配送体制の強化が中心です。
「SS店頭」を飛び出して、外販強化が盛んです。
特に、灯油配送を起点とする「新たな外販ビジネス」
軽油のパトロール給油などの専門的な業務は専門業者が減少しており、
機動力を持った企業の一社当たりの売上はかなり上向いてきそうです。

卸売り、や中間流通における価格設定動向についても、
適正値取りの意識が強くなっているようです。
すでに直売体制が構築されている大手特約店レベルでは
無理な拡販をしなくても、ある程度の収益が見込める収益体制が完成しつつあり、
焦って拡販して「不良債権」を発生させる必要はないという考え方が定着しそうです。
これからは、CODなどで札びらを切られて、安売りというパターンは減ってくるのでしょう。
節度のある価格設定意識が出てきて、ようやく
石油業界の「次の時代」が薄らと見えてきたような気がしています。