ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

営業案件管理をしていると・・・ 

2009年06月10日 16時15分22秒 | Weblog
毎年のことながら、これからの季節は、しばらく全国各地で灯油配送システム「雪ん子」の構築がはじまります。

昨年度のオファー案件で本年構築に着手するという企業も多いため、
営業データを遡って案件に関する対応を確認しています。

この作業をしていると、
石油業界における企業間格差の拡大がさらに明確になったと痛感します。

石油流通企業の規模や業態による、経営格差拡大の要因は、
主にSS店頭販売オペレーションが中心の企業よりも
たとえば、「直売部門」や「パトロール給油」など、
外販物流配送に強い企業が圧倒的に優位な立場となっているようです。
特に中間三品の取扱比率が高いところは経営的に安定しています。

地方でも資金に余裕のある有力企業は自社の油槽所(自社ターミナル)などのデポ施設まで整備して、
商品市場や複数仕入先からの業転玉を駆使して、周辺業者に対する中間卸売流通にまで乗り出している業者さえもあります。
一部では業転玉の卸元のような中間流通企業も出現しています。

ひと昔前では考えられなかった流通が、資金力さえあればかなり積極的に拡大できる時代です。
すでに和製ジョバー出現といった感じです。

実は、外国の投資ファンドなども、
日本国内における石油の中間流通からリテールマーケットの動向については興味を持っているようですし、今後の可能性には特に注目です。

実際の話、店頭での拡販システムなどと違い、石油流通の本質的な部分まで対応し、規模や業態を問わず、
日本中の石油流通業者と実際に面談しながら、業務の全てに関する課題の提示を受け、
それに対する具体的な提案ができる石油業界の専門家なんて私を置いて他にはおりません。

SS店頭販売オペレーションは、セルフはコンビニでフルサービスはデパートの対面接客販売のようなもので、
石油流通ビジネスの本流から見たら軽薄なものになり下がったと嘆くベテラン経営者が増えています。

しかし、実際の話、「外販配送」や「直売業務」の詳細な業務に関しては、
一般的なガソリンスタンド経営者でも分かっている方は非常に少ないわけです。
まさに、ニッチ業務ともいえるわけですが、最近の石油ビジネスでは最も可能性のある収益ビジネスとなっているわけです。

その点では、我々はキャリアでも、システム対応でも絶対の自信を持っております。

是非、具体的な課題をご提示ください。
必ず、満足のいく提案をして御覧に入れます。それだけではありません。
具体的な結果を出して見せます。

この私が石油ビジネスのプロフェッショナル
なんて、たまには威張ってみたくなるわけですよ。

最近、月刊ガソリンスタンド誌を読んで、連絡をくださる方が増えてきました。

明日も、仕事頑張ります。
来週は、中部地方から九州のゼンセキ総会、見本市へ行きます。
翌週は、沖縄へ出向きます。
全て、日本を代表する大手業者への提案ビジネスのスケジュールが目白押し。

どんと来い! ソリューション! 気力充分で乗り切ります。

変わる石油ビジネス

2009年06月10日 05時28分01秒 | Weblog
トヨタのハイブリッド車、プリウスに14万台も注文が殺到。
ホンダのエコカーも売れに売れています。

とにかく価格が安いですね。
以前、ハイブリッド車に乗ったことがありますが、
音が静かで電動モーターの滑らかな走りに慣れるととても快適です。
燃費も良好でした。

エコカー減税などの優遇処置とエコブームの時代背景で車社会にも、
いよいよ大きな転換期がやってきたようです。
今後、ハイブリッド車が予想を超えた速度で普及することは間違いありません。
大不況とエコブームで車にも「ユニクロ」のような低価格良品現象が出てくるのでしようか。

これだけ、高性能で安い価格の自動車を大量生産して販売するわけですから、
自動車メーカーのビジネスも当然大きな経営路線の変換を強いられるわけです。

特に従来のレクサスの高級路線をスタートさせていた、トヨタなどは大きな経営方針転換を強いられるはずです。

貧乏人のひがみではありませんが、確かにレクサスシリーズの車両価格は高過ぎたような気がします。
こんな高額の車を普通に購入して乗る人がいるのか・・、とわが身の財布の中身と鑑みて自信を失ってしまいそうです。
私の友人も昨年にレクサスの最高級車を注文してから、世相が急に変わってオーダーをキャンセルしました。
確かに、急速に企業が儲からない時代になって賞与も減らしているのに社長だけは相変わらずレクサスというわけにもいかないようです。
先日、あったらプリウスに乗っていました。
しかし、最近では経営者がプリウスに乗っていると謙虚で真面目そうに見えてきますから不思議です
時代の風潮ですね。

この激動の大不況時代の到来です。
さすがのトヨタでも景気動向によってこれほど激変する消費者マインドを読み切れなかったという事なのでしょう。

当然、今後は石油ビジネスにも大きな影響が出てきます。
自動車用燃料の減販が急速に進行する「売れない時代」に経営のカジ取りをどうするか難しい局面です。

そこで、
昔のラリーストとして、ドライビングテクニックを参考にして説明してみましょう。

ラリーではヒルクライム(登り)はアクセルを目一杯踏んでエンジン全開ですから、ある意味で車のエンジンパワー勝負なのですが、
ダウンヒル(下り)ではドライバーの腕の差が出てきます。

変わるビジネス環境を事例にすると
消費が順調に伸びている上り坂のマーケットでは、経営(ドライビングテクニック)としては車のエンジンパワー(資本)に依存してのパワードリフトで走り抜けるのが定石。
しかし、問題は消費が減少する(下り坂)です。
ここでは、足回り(経営体質)の良し悪しとブレーキ性能(コントロール能力)がハンドリング(方向性)を兼ねますからドライバー(経営者)の腕の差が出てくるというわけです。

ラリーを知っている方なら、ご存じでしょう。
トップラリーストは腕の差がでる「下りが速い」というわけです。
コーナーのグリッピングポイント(ターンするポイント)を見極めて、
ポンとブレーキを踏むだけでハンドル自体はさほど動かさなくてもコーナーで車を自在にコントロールできるわけです。
あとは、コナーワークでは「スローイン、ファーストアウト」(ゆっくり入って、早く脱出)の原則を守りましょう。

というわけで、日本の石油マーケットは、かなりの「下り坂」になります。
過去には、急なヒルクライムでパワーを競った業界ですが、
今後は
企業としてのサスペンション(足回り:経営のフットワーク)とブレーキ(制動コントロール)性能が問われます。

ブレーキは単なる「制動装置」ではなくて、ハンドリングと連動する企業自体のコントロール装置としての機能を発揮するわけです。
上級者は減速しながらも同時に「次のコーナー」への方向性を見極めながらコントロールしているわけです。

SSビジネスをドライビングテクニックに例えると以上のような感じですね。

確かに、SSビジネスはこれから激変するはずです。
今の段階で、「次はこうなる!」と断言できるはずもありませんが、

我々としては、すでにSSフィールドを飛び出してのビジネス展開。
特に、既存の顧客データを経営資源とする新たな模索。
灯油配送管理システム「雪ん子」を駆使しての「宅配」を切り口としたビジネスモデルの開発に取り組んでいます。
すでに、システムの閑散期である夏場の「水の宅配」などで大活躍していますが、今後は、さらに拡張性を高めるつもりです。

「雪ん子」のユーザー様は各企業とも競合他社よりも早くグリッピングポイントを感知することが可能です。
さらに、激動のコーナーを上級テクニックで回りきって、次のコーナーに突入する時点では、他社に先駆けフルスロットルで「差」をつけます。

「変わるビジネス、変わるシステム」を体感する時代ですから、
我々の力量も問われます。
ユーザー様のためにパワー全開で行きましょう。