ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
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今年の灯油ビジネス

2010年11月11日 10時10分42秒 | Weblog
先日まで、北海道へ出張でした。
北海道はユニークな気風の企業が多いですね、
オーソドックスなビジネスを展開している大手もあれば、激安の安売り型もありますし多角経営型の企業も多いようです。
しかし、北海道の石油ビジネスは「冬場の灯油」などもありますから、日本全国レベルで比較してみると、まだまだ悠長な部分も見受けられます。

全国を各地を歩いてみると、最近の石油流通企業は本当に多様な考え方が多くて方向性も多様ですね。
総じていえる事は、中堅以上で力のある特約店企業などは内部的な管理業務の見直しによる業務改善などで経営コストを劇的に削減する方向性が顕著です。

表面的には見えない部分ですが、
SS店頭収益の向上が見込めない現状では、企業としての総体的コストを軽減したり、情報処理速度を向上させることで経営に関する機動力を強化しています。

簡単にいえば、統合や買収などで運営SS数が増えても、システムを活用することで全社的な経営コストを削減するわけですから、企業としての「競争力」を高めるという事になるわけです。

この手法は、最も即効性のある経営改善となっており、地方の有力企業などでは抜群の効果を上げています。

1店舗の小規模SSよりも、スケールメリットを生かせるわけですから経営力を断然向上させる事が出来るという考え方です。
WAN構築などにより、さらに商圏を拡大しながら経営力を強化する事も可能となっているわけですから、
「直売部門」などでは圧倒的な企業間格差が発生しています。
「新仕切り体系」に移行して以来「仕入・販売」に関する単価管理の課題は多くの企業で多発している状態です。
潤滑油販売部門などの強化をはかる企業も散見されています。

今後は、EDIシステムの普及などによる受注体制の確立とリアルタイムな在庫管理、さらには配送体制の機動力も向上するはずですから、近隣SSの閉鎖などにより、かなりの成長分野と見られます。

「雪ん子」に対する要望も灯油配送だけに留まらず、色々な活用と運用のご要望が増えてきまして、対応に追われそうです。

SSを起点とする「宅配ビジネス」の可能性がさらに高まりそうです。
今年の灯油ビジネスは「雪ん子」のユーザー様にとっては、かなり面白い展開になりそうです。

十分に利益をてげて、来春には「次の展開」を企画できるよう、
ゆきんこサポートセンターも、ユーザー様と一緒に頑張ります。