ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

『書を捨てよ、街に出よう!』、SS業界新たな展開。

2012年01月27日 05時17分26秒 | Weblog

昭和シェル石油の灯油、「ヒートクリーン」がアマゾンAmazon.co.jp: から発売ですね。

まだまだ、マーケティング上の課題は多いと思います。
4、515円/18㍑ですから、価格も高いように感じますが、
病人などの生活環境に配慮したり、富裕層を対象にした差別化商品として天然ガスから作られた灯油です。

問題は、拡販手法だと思っていたら、アマゾンとは考えたものです。面白い。
実は、私も石油業界とWEBビジネスに関するいくつかのアイデアを持っていてシステムに反映させようと考え中です。

従来のようにお客様の来店を待ち受けて、店頭販売オペレーション中心の『ガソリンスタンド』という業態がはたして今後もビジネスとして成立できるのか、

デジカメの普及で、コダックは倒産。
ゲームソフトのあの「任天堂」でも赤字になる時代です。
NECも一万人の人員削減、経営の神様の松下電器でさえ大変なことなのです。
技術や業態の変化でいろいろなビジネスの経営環境やビジネスマーケットも大きく変化しています。

ガソリンスタンドが旧態然とした業態を維持したままで、安穏と経営できる時代ではありません。

昔から『薬局』を経営していた友人も自分の代で閉店しました。
薬剤師の息子は大型ショッピングセンターの「マツモトキヨシ」に勤務するそうです。

家電、八百屋、魚屋、洋品店、いろいろな業種で時代の変化に取り残される企業(経営者)が多発しています。
全国を回っていると、閉店したシャッター商店街が目立ちますね。淘汰と閉鎖は何もSS業界だけの問題ではありません。

本屋もだいぶ減りましたね、アマゾンは「本」のWEBビジネスからスタートして最近ではいろいろなものを販売しているわけですが、
「灯油」まで宅配するということです。

しかし、消費者の立場からみて便利なものは必ずニーズがあるわけですから、
「本屋」が灯油を売っても少しも不自然さはないと思うわけです。
最近では、一部地方のコンビニなどでも「灯油」を販売しているところもありますね、

頭の古い、今でも慣れのビジネスに固執しているガソリン屋の経営者が業界内の仕切り情報などに振り回されている間に、
いつの間にか干潟に取り残されてしまうようなことになりそうです。

外販や宅配といった分野に投資的にもリスク面でも無駄なく進出できる、「灯油ビジネス」。
「オール電化で灯油なんて売れなくなる。」、なんて言っていた業界人も多いわけですが、
エコカーの普及で、SSへの来店頻度は落ちてきますから、ガソリン減販と従来の「油外収益」に関するビジネスチャンスも減少の課題に直面するのは当然ですね。

ここは、やはり既存概念を捨てる必要があります。
「灯油配送」を起点とする「宅配ビジネス展開」の可能性が高まっている理由です。

すでに、「雪ん子」を駆使してのネットワーク構築により販売網を強化して、
新たな宅配ビジネスモデル構築に挑戦しようとする大手企業が増えているわけですが、

我々は、今年から新たにスーパーディラーによる新たなビジネスモデル構築に一緒に挑戦します。
当社としては採算度外視のビジネスモデル開発なのですが、今年は九州、西日本に注目です。

すでに、『雪ん子』は灯油配送システムの領域を超えて、新たな分野に突入しています。
問題は、今後これらのビジネスモデルや手法をどのようにして普及していくかという事です。
ビジネスとしての戦いは、これからも永遠に続きそうです。

我々としても、「灯油」だけに固執しているわけにはいきません。