ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

「量」より「質」のビジネス。灯油の「雪ん子型」ステルス商法

2012年01月30日 23時24分37秒 | Weblog

灯油ビジネスは「量」よりも「質」です。
「質」とは「収益性」という事です。

商売として考える場合、元売りの出荷ベースなどの動向情報だけで、リテール部門の利益を推し量ることはできませんね、
出荷量が増えれば当然元売りは儲かるはずですが、
なんだかんだ云っても、販売業者にとっては利益が出せる中身のあるビジネスとして位置付けることができるのかが灯油ビジネスの大きな課題だと思います。

灯油に関してはすでに、「安売り量販型」の店頭ビジネスなんて実りのない「豊作貧乏」以外の何ものでもありません。

エネルギー商品としての灯油の商品特性を考えれば、別に暴利を貪るわけではなく、
需要とニーズに応じた適正な配送コストが見込めるようになっただけなのです。

 ところで、
昔から、中間留分の流通に弱いガソリン中心の外資系大手にとっては、
今後予想される日本マーケットでの減販予測はかなり厳しい見解となっているはずです。
ガソリンを中心とする業転マーケットの今後の推移が見ものです。

日本の石油業界においては、すでにPBだとか系列だとかが問題ではなくて、
個々の企業の経営者が考える経営スタンスに関するポリシーそのものが問題となってくるはずです。
問題は自主経営の精神であり、そのことに関しては何の区別も格差もない実力勝負の時代が到来するはずです。

今年は灯油の価格転嫁が進み、
SS業界にも久しぶりに「恵みの雨」が降りそうですが、これは確かな消費者ニーズに支えられているわけですから自信を持った販売を継続しましょう。
「雪ん子」ユーザー様には大きなビジネスチャンスが到来しています。蓄積した顧客管理データベースを駆使してとにかく充分な利益を上げましょう。
灯油配送ビジネスは別に大きな看板を上げる必要もありませんし、
スピーカーを付けて騒音で消費者からの抵抗を受ける必要もありません。

顧客管理データベースの構築による、受注・配送体制の強化で前時代的な既存業界の壁を打ち破る好機が到来しています。
灯油宅配ビジネスから派生する新たなビジネスモデルが、今後日本のガソリンスタンドという業態を劇的に変える時代がいよいよ到来しました。

灯油というコアな商材から派生する新たなガソリンスタンドのビジネスモデルを創り上げるために努力しています。

競合他社には、音もなく、姿も見せない、真似もできない「雪ん子」によるステルス型ビジネスモデルです。
「雪ん子」はもはや灯油配送システムと手の機能を超えて、「次に向けて」動き出しました。

ご興味のある方は、どうぞご覧ください。
お気軽に、プレゼンテーションをお申し込みください。
低額予算での構築も承ります。


今年は、石油ビジネスが本当に変化する年になりそうです。

2012年01月30日 03時36分28秒 | Weblog

夫婦揃って腰痛持ちなのですが、今回は家内が雪搔き作業でギックリ腰になり苦労しています。
それでも、自宅にいながらも自分の仕事は休みなしで続きます。

週末から日曜日のテレビ番組は「ホルムズ海峡」の話題が多くて勉強になりました。
「ホルムズ海峡」が話題になったのは、昭和48年の第一次オイルショック以来ですが、

こんな話題が出るたびに、
日本は石油依存率が高い最重要の中東地域の情勢に対して、本当に無力だと感じますね。
本来なら、アジアの有力国家として、共に友好国であるイランと米国に対して平和的仲介をとるべき立場だとも思うわけですが、
今でも、国内の政争に明け暮れている無能な政治家ばかりです。

原発事故で電力は化石燃料による火力発電の依存率が高まっているわけですが、
もしここで、ホルムズ海峡が閉鎖されてたり、供給が細ったら我が国のエネルギー政策はどうなるのか・・・
電力価格はどうなるのか?
政治的な不安要素も考慮すると中長期的な原油とLNG価格の動向が気になります。

SS企業が胆略的な価格市況動向だけをみながら仕入価格に気を取られ、少ない利ザヤ稼ぎなどに奔走している場合ではなくなるはずです。

まあ、取り越し苦労で終わればありがたいとも思いますが、
外資系の大手メジャー企業は、対日市場戦略の見直しに入っているようです。

石油依存率が高い割に秩序の取れない、「日本市場」に対する魅力が薄れているわけです。
もはやアジア地域には、日本よりも大きくて可能性のある消費マーケットがたくさんあるわけです。

小口で、小金を持った価格にうるさいお客様(日本マーケット)は、相手にしたくない。
なんてことにならないか、心配ですね。

そんなお客はリテールのSSにもいるわけですが、
「現金で払うから、価格が安くなければ他社から買うよ。」という中身のない商売を強いられて苦労している企業も多いはずです。
ですから、仕入もCODで叩く以外に方法がありません。需給が潤沢な時代は、それも通用するでしょう。

オイルショックともなれば、
メジャー企業はそれぞれの国家の市場をにらみながら「選別販売」に徹するということになるかもしれません。
はたして、日本の石油業界は、近隣の成長している国よりも依然として魅力ある市場なのでしょうか?

日本の石油業界のほうがビジネスの『仁義』に薄いという見方もあるようです。

現在の私は、システム屋ですから、
そんな話題を取り上げても意味がないことかも知れません。
しかし、こんな記事が出ています。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120129-00000490-yom-bus_all

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120129-00000001-jijc-biz

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120129-00000538-san-bus_all

石油業界としては、気になる昨今の状況です。
今年は、言葉だけでなく、石油業界が本当に変化する年になりそうですね。