ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
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SS店頭ビジネスを脱却した。新たな石油ビジネスの展開

2012年10月05日 09時49分36秒 | Weblog

石油流通のリテールビジネスは本当に多様化し先鋭化してきましたね。
SS店頭の既存システムのオペレーションは各計算センターで、手順などはほぼ統一されているわけですが、

外販や配送業務などの分野ではシステム化が大幅に遅れており、依然として手作業で行われてきたわけですが、
特定された専門分野では競合企業の減少により、業務の広域化や拡大が進行しておりシステム化が急速に進行しています。

すでに、
SSという店頭販売を中心とする、画一的な販売オペレーションから脱却して
デリバリー業務などに特化したビジネス展開をしている企業も多く、全国各地で力を発揮しています。

たとえば、『パトロール給油』などの分野は特化した事業分野として確立されておりシステム化が進行しています。
これらの企業は、業務に特化した専門分野をさらに、システム化により磨きながら独自性を強化しおり
今後予想されているエネルギービジネスの構造的な変化を先取りするビジネスだと思います。
特に、産業用エネルギーやホームエネルギー分野では「配送(デリバリー)」能力が問われています。

SS店頭の自動車用燃料以外の石油製品供給は「配送」という作業を伴っています。
さらに、広汎な潤滑油ビジネス展開などでは。専門知識や過去の納入製品への履歴対応なども求められます。
必要な時に必要な場所へ必要な商品を安定的に供給できるシステム構築が必要となっています。

これらの条件は「系列システム」には存在していませんから依存もできません。
現状ではそれぞれの企業による独自構築が前提となっています。
今後は消費者から求められるデリバリー能力が問われています。

「雪ん子」は灯油配送システムだけでなく、パトロール給油システムとしても充分な機能を保有しており、
すでに、全国各地での普及がスタートしています。

現在進めている「雪ん子」のバージョンアップ(バージョン10)に関しても、
オプション機能としてパトロール給油機能強化が織り込まれています。