ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

SSビジネスにおける油外商品開発

2016年10月06日 08時52分59秒 | Weblog

先日、大手流通業の経営者の方と話をしていて感じた事ですが、
石油業界以外の方に、ガソリンスタンドの「油外ビジネス」なんて言葉は理解できないようです。
「ガソリンスタンドの油外ビジネス・・?、一体何のことですか???」と質問されました。

ガソリンスタンドは本来石油製品を売ることを生業としているわけですから、
油以外の商品で主たる収益を上げる事がなぜ大切なのか理解できないようです。
たしかに、酒屋が「酒外ビジネス」、米屋が「米穀外ビジネス」、なんてあまり聞いたことがありません。

私は
『店頭で販売するガソリンは販売競争が激しくて利幅が少ないため、それだけでは経営が成立しないことから
関連する商品販売やサービスを提供することで運営に必要な利益を上げる必要があるのです。』
と答えたわけですが、

すると、その経営者の方は
「そうですか・・、そういわれてみれば家の近くのガソリンスタンドが2軒も閉鎖して、コンビニになったけれど、
ガソリンスタンドはコンビニより経営効率が悪いということなのでしょうね。」

なんとも、答えようがない情けない・

そもそも、SSという業界用語がわからないようですから、
「SSとは、サービスステーションの略称です・・・、」と申し上げたら、
「ああ、業界用語ですか。消費者は一般的にGSとかガソリンスタンドといいますね」

有力特約店の経営者の方は、
元売りは、「油外商品」の販売で経営強化をはかれというけれど・・
油以外の何を売ればいいのか特約店に油外商品を提示して販売指導する必要がある。
とおっしゃいます。

ガソリンスタンドでもSSでもいいけれど、
経営者であれば、自分の商売くらい自分で考えて工夫して、まずはやってみることが必要だと思うわけです。
理屈だけで行動できない経営者が淘汰されてしまうのは、どんな業界でも同じこと。

元売りだって利益を出すのに汲々としているわけで、
簡単に儲かる商売があれば、自分の販社ですぐにやってしまうわけですから、
特約店の指導どころではありません。
いつまで、元売りにおんぶしてもらうつもりなのか、よく考えるか、社長を辞めるしかないでしょう。
考えたり、工夫することができないとしたら、すぐに仕事を辞めるべきです。

そんなわけで、臥竜塾では、
皆で考え、工夫したり、試したり、しながら
新たなビジネスモデル開発を進める有志の皆様との勉強会を開催いたします。