ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

SS業界の業態改革が本格スタートしています

2017年04月20日 10時30分47秒 | Weblog

中間留分の外販配送に向けた石油「配送センター」開設の動きが各地でスタートしており対応に追われております。
この動きはSS業界企業の業態改革にとって最終的な戦略となるのかもしれません。

「油外収益」として色々な試みやカーライフ関連の展開が進む中、
本来の中核商品である燃料油の外販配送部門の整備により収益構造が今日かされつつあり
今後この動きは急速に進むことになりそうです。

課題は、配送人員の確保です。
季節雇用やSS閉鎖やセルフ化の余剰人員を活用するケースが多いようですが、
JA系などでは農閑期の組合員の方などの臨時雇用で対応している地域もあります。

同じ石油製品を販売するにしても、
店頭でお客様を待受けて計量器で給油販売するだけの単純な作業ではありません。
宣伝手法から、受注体制、配送効率の向上、売上処理の省力化、
さらには、顧客管理データベースを駆使したエリア戦略や顧客囲い込みまで
これまでのSS店頭販売オペレーションとは次元の違う先進的な手法を駆使することで
「油外販売」の可能性を劇的に変えていく次世代SSビジネスです。

SS部門は赤字でも、外販配送部門の強化により採算性が確保できる時代。
SS過疎地帯、配送過疎地帯の課題を逆手に取った新たなビジネスモデルです。