ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

まずは、 森をよく見てから、樹を見る。

2011年02月16日 09時19分36秒 | Weblog
「樹を見て森を見ず」

と云う諺があります。

現在の石油ビジネスにとっては含蓄のある言葉だと思います。
目先の「業転相場」や「市況」のみに視点が集中していると、激しい変化の中で経営の大局を見失う恐れがあります。

まずは、激変するエネルギービジネスの経営環境の大きな流れを見据えながら、
次に、細かい事にも気配りしなければ企業として経営の根幹が揺るぎます。

「利は元にあり」という諺もありますから、確かに仕入調達価格の情報取得は大切です。
系列玉と業転玉の格差は存在していますが、
現在の石油流通ビジネス環境は「仕入価格差」だけで「経営格差」が生まれるような時代ではなくなりました。

PB系業者などでは、流通市況情報に関する取得方法が限られていますから、
何らかのカタチで業転仕入価格に関する市況情報をスピーディーに、正確に取得する方法を模索しなくてはなりません。
その為に、時間や労力や経費などまで費やしている業者も多いわけですが、
その作業に要するコストや時間が「ブランド料」のようなものなのです。

まずは、石油流通ビジネスという「大きな森」を客観的に眺め、
次に、一本、一本の「樹」を手入れしていくような、経営の視点が正しいように思います。

鷹揚過ぎると言われる方がいるかもしれません。
しかし、石油エネルギーを中心とする大きな流れがあるわけですから、

一度だけ、従来の「ガソリンスタンド」というビジネスの器を外から客観的に眺めてみてはどうでしよう。

それぞれの経営者が自らの経営ポジション、地域性と立地、ビジネスとしての資金運用効率、将来性、などなど
一番見落としてしまいそうなのが、現状の「経営管理コスト」だと思います。

一定規模が確保できれば、
全社的な業務運営オペレーションを見直すだけで、確実に採算性が確保できる企業が非常に多いのです。

私は、その現実を多く見てきました。

もちろん、その逆も正なりで、
「樹を見て、森を見ない」経営者の多くが淘汰されていく現実をもっと多く見てきたわけです。

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