元三大師は なぜ元三大師というかというと、
お命日が1月3日だったからだそうです。
本名は良源(りょうげん)、
西暦912年、滋賀県長浜市のご出身だそうです。
慈恵大師とも言います。
第18代天台座主となりました。
ウィキペディア「良源」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%89%AF%E6%BA%90
なんと、おみくじの開祖です!
中瀬の吉祥寺の観音堂のおみくじでも お世話になっています!
元三大師は 日本に疫病が流行った時に
疫病神を自らに取りつかせて
その疫神と闘ったのだそうです。
疫病神(やくびょうがみ ではなくて、えきびょうしん)。
う~~~ん、日本では 疫病までもが神さまになってる!(笑)
その時、弟子に命じて 疫病と闘う自らの姿を描かせ、
その絵を版木に起こして印刷して配り
この御札を玄関に貼った者の家には
疫病は近寄らない、としました。
つまり、疫病に罹患しても 自力で治してしまったようです。
なんたる 気力! 体力! 免疫力!
そして、この姿を模した御札を貼った家には
近寄らないように 疫神と対話・交渉したのか?
なんたる 交渉力! ごり押し力!(笑)
日本中の天台宗の寺院には
この 一見 恐ろしい鬼のようなお姿の
元三大師が祀られたり 御札を配ったりするお寺さんがあります。
元三大師の弟子が おそらくは紙に筆で描いたものを
版木に起こして 刷って 配って
配られたものを さらに版木に起こして 刷って 配って
手に入れた御札を さらにさらに版木に起こして・・・
をして、各地に元三大師信仰と共に広がっていった御守り札です。
各地の御札をよく見ると、
全部が同じよう。
同じようでいて、必ず どこかが違います。
それは、版木に彫った時に 必ずどこかしら 違っていて
全国に伝播する際に 少しずつ少しずつ 変わっていったから。
不思議で面白い事です。
中瀬の吉祥寺にある掛け軸のお姿
ね?
よく見ると、全然違っているでしょう?
ちなみに この角(つの)は、
長くて持ち上がった眉毛かもしれないそうです。
もちろん、眉毛が長かったら、
必死で病魔と闘う時には
天を衝くほど 持ち上がったかもしれません。
でも、できたら、角の方が面白い。
疫病と闘っている時ですもの、
鬼のように必死になって、
もしかしたら 角が生えていたかもしれないじゃないですか!
年末まで 吉祥寺の大玄関には
アマビエちゃんがいました。
川越のお菓子屋さんのものだったと思いますが、
わざわざ予約して 買って来て下さった方がいて、
美味しい和菓子を頂戴しました。
その時に入っていたアマビエポストカードです。
最初は「商魂たくましいなぁ」と思いましたが、
ちゃぁんと普通に美味しい練り切りでしたし、
なにより それを届けて下さったご好意に感謝しました。
今年も たくさんの方々のご好意と
元三大師にもアマビエちゃんにも守っていただいて
粛々と吉祥寺は 役割を果たしてまいります。
元三大師(がんざんだいし)の御札、
ご希望の方は 中瀬の吉祥寺までお申し出下さい。
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